特長・機能
抜群の拡張性と運用性により、大容量のコンテンツを効率よくセキュアに保管
大容量コンテンツの保管
ICTの進化により、ビジネスや社会生活の様々な場面で情報が利用されています。利用する多様なコンテンツを収集・管理し、配信するサービスや組織で利用するインフラとして、大容量データを効率的に保管するための新たなストレージが求められています。
従来のストレージは、保管データ量が増加するにつれて、容量・性能のリソース不足や、ディスク故障に伴うRAIDのリビルドが発生するリスクが高まり、RAIDのリビルド中はデータの可用性が低下します。また、リプレース時のデータ移行により、長時間のシステム停止が生じる可能性があります。
ハイパースケールストレージ「ETERNUS CD10000」は、抜群の拡張性と運用性を備え、大容量コンテンツを効率よくセキュアに保管し、従来型ストレージの運用課題を解決します。コンテンツのデータを属性情報と共に管理するオブジェクトアクセスに対応し、多様化する情報の利用を促進する新たなストレージ基盤を提供します。
スケールアウト
大容量コンテンツの保管に対応する極めて優れた拡張性を備え、ノード追加によりスケールアウトで容量・性能を拡張できます。最大224ノードまで増設可能で、最大56PB(注1)の大容量ストレージを単一のプール領域として提供します。従来型ストレージはディスク増設が行えても、コントローラー性能が頭打ちとなる場合がありますが、ETERNUS CD10000はディスクとコントローラーを組み合わせたノードを追加できるため、処理量の増加に応じて柔軟かつタイムリーにシステム拡張が行えます。ノードは無停止で増設可能です。
(注1) 1TB=1,000GB、1GB=1,000MBとして計算したシステム領域を除く物理容量、ユーザ容量はデータ保護方式の設定によって異なります。

分散ファイルによる冗長化と負荷分散
分散ストレージのオープンソース・ソフトウェア「Ceph(セフ)」を採用。特定のノードに負荷が集中しないよう、ワイドストライピングでデータを自動で分散配置します。また、ノード間でデータを冗長化し、ディスクやノードが故障時した場合は、データの冗長性を自動で復元します。冗長化方式として、分散ストレージで一般的なレプリケーション(多重化)に加え、イレージャーコーディング(注2)にも対応しています。
可用性、容量、性能など要件に合わせて冗長化方式を自由に選択可能です。
また、Cephの分散ストレージ技術は、構成変更時のデータ移動を最小限に留め、一般的な分散ストレージと比べて性能影響を大幅に低減します。
(注2)分散ストレージを構成するサーバ間でデータのパリティを作成することで可用性と容量効率を高める技術。オブジェクトアクセス時のみ使用可能。
レプリケーション(多重化)

イレージャーコーディング

容易なマイグレーション
旧ノードから新ノードに順次入れ替えるだけで、新ノードへのデータ移行を無停止で行えます。ノード構成の変更に応じて、データの冗長性を自動復元し、負荷分散を自動で調整することから、データの移行作業は一切不要です。従来型ストレージはリプレース時のデータ移行で長時間のシステム停止や煩雑な移行作業を要する場合がありましたが、ETERNUS CD10000は大規模なデータ移行でも無停止で容易に行えます。

マルチアクセス対応
保管するコンテンツに固有のIDを付与し、属性情報と共に管理するAmazon S3互換のオブジェクトアクセスをサポート。ブロック単位でデータを読み書きするブロックアクセスにも対応し、用途に応じてアクセス方式を選択できます。また、オープンソース・ソフトウェア「OpenStack」をサポートし、OpenStackによるクラウド基盤のストレージとして利用可能です。
ジオレプリケーション
ETERNUS CD10000はジオレプリケーションをサポートしています。遠隔地に置かれたETERNUS CD10000にデータのバックアップを行うことで災害対策が可能です。
優れたユーザインターフェース
直感的に操作できるWeb GUIを提供し、ダッシュボードでシステムの統合管理が行えます。また、当社独自のCeph管理用CLIを実装し、コマンドによる各種設定も可能です。
アプライアンス製品
オープンソース・ソフトウェアの分散ストレージと検証済みのハードウェアを組み合わせ、アプライアンス製品としてオールインワン提供します。ワンストップのサポートサービスに対応し、導入・運用負荷を大幅に軽減します。
ストレージノードとして、「Basicノード」「Capacityノード」「Performanceノード」の3種類をラインナップ。異なる種類のストレージノードを混在搭載でき、要件に応じて柔軟な構成が可能です。



