仕様・諸元
装置仕様
モデル名 |
Entryモデル
(基本4TB構成) |
Scaleモデル
(基本16TB構成) |
Scaleモデル
(基本24TB構成) |
Scaleモデル
(基本32TB構成) |
対応ネットワーク
プロトコル |
NFS, CIFS, OST |
論理容量(注1) |
4TB ~ 8TB |
16TB ~ 160TB |
24TB ~ 240TB |
32TB ~ 320TB |
期待容量
(注1) (注2) |
40TB ~ 80TB |
160TB ~ 1,600TB |
240TB ~ 2,400TB |
320TB ~ 3,200TB |
処理速度
(注1)
(注3) |
1GbE |
最大2.2TB/h |
最大4.8TB/h |
10GbE |
最大4.7TB/h |
最大8.3TB/h |
ネットワーク
インター
フェース |
1GbE |
10/100/1000BASE-T |
10GbE |
10GBASE-SR |
ネットワーク
インターフェース数 |
1GbE×5、または
1GbE×5+10GbE×2 |
1GbE×11、または
1GbE×3+10GbE×4 |
データ重複排除方式 |
インライン方式、プリ・プロセス方式(注4) |
(注1)本容量は、1kByte=1,000Byteとして、RAID6にてフォーマットした容量です。お客様の使用可能容量は使用環境によって異なります。
(注2)一般的な企業データを毎週フルバックアップ、毎日差分バックアップし、重複排除 / データ圧縮により書き込める平均的容量です。
(注3)NFSの場合の値で、搭載ディスク数により処理速度が異なります。
(注4)プリ・プロセス方式は、SPEED機能を適用することで使用可能です。
設置諸元
モデル名 |
Entryモデル
(基本4TB構成) |
Scaleモデル
(基本16TB構成) |
Scaleモデル
(基本24TB構成) |
Scaleモデル
(基本32TB構成) |
外形寸法(mm) |
幅 |
483 |
奥行き |
770 |
高さ |
87 |
177 ~ 977 |
19インチラック搭載
(占有ユニット数) |
2U |
4U ~ 22U |
質量 (kg) |
25 |
60 ~ 375 |
電源条件 |
電圧 |
AC100~120V, AC200~240V |
相数 |
単相 |
周波数 |
50Hz, 60Hz |
最大消費電力 [最大皮相電力] |
AC100V |
830W [873VA] |
1,450W ~ 6,400W [1,503VA ~ 6,543VA] |
AC200V |
788W [829VA] |
1,398W ~ 6,348W [1,449VA ~ 6,489VA] |
最大発熱量 (kJ/h) |
AC100V |
2,988 |
5,288 ~ 23,288 |
AC200V |
2,836.8 |
5,036.8 ~ 23,036.8 |
電源
コンセント |
必要コンセント数 |
2 |
4 ~ 22 |
コンセント形状 |
AC100V |
NEMA 5-15P (平行2Pアース付き) |
AC200V |
NEMA L6-15P (3ピンツイストロック) |
電源条件 |
温度 |
10~35℃(動作時) |
湿度 |
20~80%RH(動作時,結露無きこと) |
サポートサーバ/OS
バックアップサーバ |
サポートOS |
バックアップソフトウェア |
メーカー名 |
サーバ名 |
富士通 |
UNIXサーバ
SPARC M10/
SPARC Enterprise |
Solaris 10 Operating System
Solaris 11 Operating System(注1) |
ETERNUS SF TSM 6.3
NetWorker® 8.1
Symantec NetBackup 7.6(注2) |
PCサーバ
PRIMERGY |
Windows Server® 2012 Standard (64-bit),
Windows Server® 2012 Datacenter (64-bit),
Windows Server® 2012 R2 Standard (64-bit)(注1),
Windows Server® 2012 R2 Datacenter (64-bit)(注1) |
Arcserve Backup r16.5 for Windows
ETERNUS SF TSM 6.3
NetWorker® 8.1
NetVault Backup 9 for Windows
Symantec NetBackup 7.6(注2)(注3) |
Windows Server® 2008 Standard(x86)
Windows Server® 2008 Enterprise (x86) |
Arcserve Backup r16.5 for Windows
NetVault Backup 9 for Windows
Symantec Backup Exec 2012(注2) |
Windows Server® 2008 Standard (64-bit),
Windows Server® 2008 Enterprise (64-bit),
Windows Server® 2008 Datacenter (64-bit),
Windows Server® 2008 R2 Standard (64-bit),
Windows Server® 2008 R2 Enterprise (64-bit),
Windows Server® 2008 R2 Datacenter (64-bit) |
Arcserve Backup r16.5 for Windows
ETERNUS SF TSM 6.3
NetWorker® 8.1
NetVault Backup 9 for Windows
Symantec Backup Exec 2012(注2)
Symantec NetBackup 7.6(注2)(注3) |
Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)(注1),
Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) |
ETERNUS SF TSM 6.3
NetWorker® 8.1
NetVault Backup 9
Symantec NetBackup 7.6(注2)(注3) |
(注) 接続するサーバのOSとバージョンによってサポートしているバックアップソフトウェアが異なります。
OSTとOST SPEEDをサポートしているバックアップソフトウェアはバージョンによっては未サポートの場合がございます。詳細は、弊社担当営業または販売パートナーまでお問い合わせください。
(注1)バックアップソフトウェアによっては未サポートの場合がございます。
(注2)OSTをサポート
(注3)OST SPEEDをサポート
特長・機能
重複排除 / 圧縮
ETERNUS CS800 S5は、データの重複排除と圧縮により、低コストで高速なディスクバックアップを実現するデデュープアプライアンスです。新たに書き込むデータとディスク上のデータにおいて、可変長のブロック単位で自動的に重複排除を行います。重複部分を除いた新規データのみ圧縮保存することで、保存データ量を90%以上削減可能です(注1)。
テープバックアップと比べて、ディスクベースの高速処理でバックアップ / リカバリー時間を短縮すると共に、RAIDによるデータ保護やテープのメディアエラー解消により可用性を向上します。さらに、バックアップサーバ等の既存環境を活かしながら効率的にテープ運用からの切替が可能です。
(注1) 一般的な企業データを毎週フルバックアップ、毎日差分バックアップした場合の削減率です。
ETERNUS CS800 によるデータの重複排除
ETERNUS CS800 SPEED機能を適用したデータの重複排除
高速データ転送
高速なデータ通信を実現する10ギガビット・イーサネットをサポート。また、フレーム(注2)サイズを標準規格より大きくするジャンボ・フレームに対応し、一度により多くのデータ転送が可能です。これらにより、増加するバックアップデータの効率的な転送を実現します。
さらに、 SPEED機能(注3)を適用することで、ETERNUS CS800 S5の装置内部で行っていた重複排除 / 圧縮処理をバックアップサーバ上で実行可能。重複部分を除いた新規データのみ圧縮して転送するため、ネットワーク上の帯域幅を有効活用でき、帯域幅の逼迫したネットワーク環境におけるスループット性能を向上します。
(注2) イーサネットでデータを通信する際のデータ分割単位。標準規格の最大転送単位は約1,500byte。
(注3) 標準提供のプラグインをバックアップサーバに適用することで使用可能です。
災害対策
異なる拠点のETERNUS CS800 S5間でデータ複製が可能で、災害対策システムの構築に対応します。重複排除 / 圧縮後の差分ブロックデータのみを共有フォルダ毎に転送するため、安価な低帯域WANを活用できます。また、異なるレンジ間で、1対1(片方向・双方向)、2拠点へのレプリケーション、複数システムへの遠隔地への統合バックアップが可能です。さらに、256bitAES方式(注4)で暗号化されたセキュア通信でデータを保護して転送します。
また、ローカルバックアップと同時に自動で遠隔転送できるため、レプリケーション時間を短縮を実現。遠隔転送の自動化により、マニュアル処理と比べて運用効率を向上できます。さらに、ネットワークの帯域制御を設定できるため、業務アプリケーションの使用帯域に影響なくデータ転送が可能です。
その他、富士通のデータセンタでデータをお預かりする「リモートバックアップサービス」と連携可能で、バックアップサイトを所有しないお客様でも、災害対策システムを構築できます。
(注4)Advanced Encryption Standardの略、米国 商務省標準技術局(NIST)によって選定された、日本政府推奨の標準暗号化方式。その中でも256bitAESは最高水準。

容易な導入/運用
ETERNUS CS800 S5は、装置の管理GUIにウィザード機能を搭載し、ガイドに沿って必要な設定項目を入力することで、各種セットアップが容易に行えます。サポートする機能を標準搭載し、追加オプションを購入することなく全て利用可能です。また、UNIX / Linux / Windowsの各種OSと主要なバックアップソフトウェアをサポートし、多様な環境のバックアップに対応。イーサネット接続のため、導入が容易に行えます。
データ流量の削減
SPEED機能(注5)適用することで、ETERNUS CS800 S5の装置内部で行っていた重複排除 / 圧縮処理をバックアップサーバ上で実行できます。 バックアップサーバから重複部分を除いた新規データのみ圧縮して転送するため、データ流量が大幅に削減され、ネットワークにかかる負荷を軽減します。これにより、ネットワーク上の帯域幅を有効活用でき、帯域幅の逼迫したネットワーク環境におけるスループット性能を向上します。
(注5)標準提供のプラグインをバックアップサーバに適用することで使用可能です。
製品ラインナップ
安価でコストパフォーマンスに優れたEntryモデルと大規模な統合バックアップに対応するScaleモデルの2モデルを提供。お客様のシステム環境に応じて、選択が可能です。
さらにEntryモデル、Scaleモデル共に容量拡張オプションをサポートし、導入後などでもお客様の環境変化に柔軟に対応します。
Scaleモデルはホットスペアディスクの搭載をサポートし(オプション)、よりデータ保全性の強化を実現します。なお、サポートする機能は全て標準搭載しており、追加オプションを購入することなく利用可能です。