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拡張ECC(Error Checking and Correction):用語解説

メモリ素子の故障から、データを保護する機能です。IBM社のChipkill機能に相当します。本機能は、SPARC Enterprise(注1)およびPRIMEPOWER 650以上のモデルで採用しています。

メモリは、複数のメモリ素子から構成されています。メモリ素子は4bitで構成されているので、固定障害(ハードエラー)が発生すると、4bit分のデータが消失してしまいます。そのため、データを連続した領域に格納すると、メモリ素子の故障により4bitのエラーが発生して、データの復旧が不可能です。
そこで、データを分散させて格納することで、 メモリ素子が壊れると1bitエラーが4箇所で起きるようにしました。この考え方とECCを組み合わせたものが拡張ECCです。1bitエラーはECCにより確実に訂正できるので、メモリ素子が壊れてもデータを救済することができます。

注1:SPARC Enterprise T5220、T5120の一部メモリを除く。

注2:PRIMEPOWERの拡張ECCとGS シリーズの拡張ECC機構は、実装範囲が少し異なります。