Skip to main content

Fujitsu

Japan

Oracle Solaris 11.2 を販売開始

 

2014年12月16日更新
2014年8月4日掲載

富士通は、Oracle Solarisの最新バージョンである「Oracle Solaris 11.2」を販売開始します。

Oracle Solaris 11.2 は、OpenStackへの対応、ネットワークやサーバの仮想化機能の強化、および運用の効率化に向けた機能追加など、大幅なエンハンスを実施しています。この結果、オープンなエンタープライズ・クラウド環境を実現し、お客様のビジネスの加速とコスト削減に貢献します。

OpenStackへの対応

OpenStackとは、オープンソースで開発されているクラウド環境構築用のソフトウェア群です。IaaSと呼ばれる仮想マシンとストレージ、ネットワークなどのリソースを提供するクラウド環境が構築できます。

Oracle Solaris 11.2 では、OpenStackの全機能(Horizon、Nova、Neutron、Cinder、Swift、Glance)を利用可能にしており、API連携による、オープンなクラウド環境でのITインフラの管理を実現できます。しかも、追加コストは必要ありません。

Oracle SolarisにおけるOpenStackのサポート

Oracle Solaris 11.2 におけるOpenStackへの対応により、既存のクラウドインフラにSPARC M10の追加が可能となり、SPARCサーバとPCサーバが混在したプライベートクラウド環境も構築できます。

仮想化機能強化

ネットワーク仮想化機能の強化 - Elastic Virtual Switch -

Oracle Solaris 11.2 では、Elastic Virtual Switch(EVS)をサポートし、ネットワークの仮想化機能を拡充しています。
Elastic Virtual Switchは、物理サーバをまたいでセグメントごとに仮想スイッチを作成し、一括管理できる機能です。物理環境を構築した後に、OSの操作により仮想サーバのネットワークへの追加ができるなど、クラウド環境でのネットワーク設定を容易なものにしています。

Elastic Virtual Switchによるシンプルなネットワーク管理

サーバ仮想化機能の強化 - Oracle Solaris カーネルゾーン -

Oracle Solaris 11.2 では、従来の仮想化機能であるOracle Solaris ゾーンに加え、新たにOracle Solarisカーネルゾーンをサポートしています。
Oracle Solarisカーネルゾーンは、ゾーン内にカーネルをもち、独立した仮想環境を構築できます。このため、ゾーンごとにパッチ(SRU)レベルを変更することが可能です。ゾーン内のカーネルでトラブルが発生しても、他のゾーンに影響を及ぼすことはなく、クラウド環境内での障害隔離性を向上しています。

Oracle Solaris カーネルゾーンのサポート

運用の効率化 - Unified Archives(統合アーカイブ) -

Unified Archives(統合アーカイブ)は、システムのバックアップ/リストアや移行を統合的に行うことができるアーカイブ機能です。
アーカイブファイルを介して、仮想環境も含めたシステム全体を復元・移行することができます。さらに、仮想サーバ(Oracle Solaris ゾーン、ドメイン)ごとに復元・移行を可能とするなど、柔軟なシステム構築が可能です。
従来のように、仮想環境ごとのバックアップの必要はなく、テストや本番環境を迅速に構築・展開できるため、ビジネスの変化に適応したスピーディなクラウド環境の構築に貢献します。

Unified Archivesによる容易な復元・移行

Oracle Solarisは、長期にわたりバイナリ互換性を保証し、基幹システムに最適な安定運用を可能にするパフォーマンスや堅牢性を備えたOSです。今回のエンハンスにより、エンタープライズレベルのクラウド基盤としてさらなる進化を遂げており、お客様のビジネスをしっかりと支えてまいります。