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Fujitsu

Japan

【富士通フォーラム2019東京 UNIX出展レポート】
DX推進の鍵を握るデータベースの課題と
解決に導くソリューション・サービスを確認する

ICTの進化はとどまるところを知らず、あらゆる規模・業種の企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してビジネスの変革を目指している現在、“データの活用”は重要なテーマとなっている。こうした状況のなか、多くの企業が望んでいるのは安心して使い続けられるデータベース環境の導入。本稿では、2019年5月に東京国際フォーラムで開催された「富士通フォーラム2019 東京」において富士通が提案した「DB安心ハイブリッドパック」のソリューションをご紹介。ビジネスの現場におけるデータベース環境構築・運用に関する課題と、それを解決する製品・サービスについてお伝えしていきたい。

垂直統合型のデータベース基盤で最適なデータベース環境を構築

企業のデジタルトランスフォーメーションを成功させるためには、“Trusted Database”、信頼性の高いデータベース環境が必要となる。ビジネスを展開するうえでデータ利活用の重要性はますます高まりつつあり、多くの企業でデータベース環境の刷新や強化が進められている。この際に企業が望む要件は「スムーズな導入」や「運用コストの削減」「性能・信頼性・可用性・セキュリティの担保」と多岐にわたる。こうした課題の解決方法として、富士通フォーラム2019のブースでは、垂直統合型のデータベース基盤「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Oracle Database(以下PRIMEFLEX for Oracle Database)」を中心とした「DB安心ハイブリッドパック」を提示した。

データベース環境の刷新・強化を検討する際、まず問題となるのは最適なDBインフラの構成といえる。企業のデータベース基盤は頻繁に刷新できるものではないため、現在の業務が必要とする処理能力に加え、将来的に必要となる処理能力も考えながらインフラを設計する必要がある。サーバ、ストレージ、ソフトウェアと選択すべき要素は多岐にわたり、最適な組み合わせを選択するのは難解なタスクとなる。実際、構築したデータベースがすぐに性能不足に陥ったり、逆にオーバースペックでムダなコストが発生したりといったケースも少なくない。そこで富士通は「DB安心ハイブリッドパック」の柱のひとつとして「DB安心インフラ」を掲げ、最適なソリューションを提示した。富士通 エンタプライズシステム事業本部 マネージャーの三井 貴司氏は、「DB安心インフラ」のソリューションについてこう語る。

「企業に蓄積されたデータの重要性が高まっているなか、Oracle Databaseを利用したいというお客様の声を多く聞きますが、複雑なDBインフラを一から構築するのはコストや時間的な負荷が高くなります。そこで提案しているのが、ハードウェア・ソフトウェアを最適化してお客様のニーズに合わせたDBインフラを提供する、垂直統合型のデータベース基盤『FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Oracle Database』です」


富士通株式会社
エンタプライズシステム事業本部
マネージャー 三井 貴司 氏

PRIMEFLEX for Oracle Databaseでは、「最適な性能」「導入期間の短縮」「コストの削減」といったデータベース環境構築の課題を解決してくれる。垂直統合型であらゆるニーズに合わせた幅広い構成を提供可能。ブースでは、サーバにエントリーモデルのUNIXサーバ「SPARC M12-1」を採用した構成(内蔵フラッシュをストレージとして利用)と、ミッドレンジモデルの「SPARC M12-2」にオールフラッシュストレージ「ETERNUS AF」シリーズを組み合わせた構成が展示されていた。富士通のスペシャリストが豊富な導入実績に基づき、最適な構成で設計・チューニングを行うため、高性能なデータベース環境を短期間で導入することが可能になるという。

ブースでは、1UサイズのエントリーUNIXサーバ「SPARC M12-1」を採用した構成(左)や、ミッドレンジモデルの「SPARC M12-2」とオールフラッシュストレージ「ETERNUS AF250 S2」を組み合わせた構成(中央)などを展示。「ETERNUS AF650 S2」や「ETERNUS NR1000 A300」などのオールフラッシュストレージ製品(右)も展示されていた

さらに、PRIMEFLEX for Oracle DatabaseではCPUコア アクティベーションに対応している。スモールスタートで運用を開始し、業務の拡大に応じてCPUコアをアクティベートすることで処理能力の増強が可能。これにより、CPUコア単位で課金されるソフトウェアライセンスコストも最適化できる。三井氏が語る「多くのお客様がOracle Databaseを使い続けたいと考えていますが、ライセンスコストが課題となっているケースも少なくありません」といった企業の悩みを解消できる。

また、富士通の豊富なノウハウを活用することで、I/Oボトルネックができるだけ発生しないようチューニングが施されているPRIMEFLEX for Oracle Databaseだが、さらに高速化を求める場合はオールフラッシュストレージを採用することで解決できる。負荷の高いインフラにはオールフラッシュストレージの採用が一般的になってきており、容量単価はSSDがHDDを上回りつつあると三井氏。「性能」「信頼性」はもちろん「運用コスト」面の課題解決にも効果があり、今後はより幅広いDBインフラでオールフラッシュストレージの採用が一般的になると語ってくれた。

データベースの「安定性」を担保するサービス

富士通の提唱する「DB安心ハイブリッドパック」の2つめの柱は「DB安心サービス」となる。企業が安定したビジネスを展開するには、データベースの安定性を実現することが重要となる。扱うデータ量が増えたことでデータベース性能が大きく低下した場合、効率的な業務が妨げられるだけでなく、エンドユーザへ提供するサービス品質が落ちるような結果も招きかねない。そこで富士通が提案するソリューションが「稼動分析サービス」となる。「お客様のデータベース環境から性能情報を取得、診断・分析を行い、その結果から改善提案を行うサービスとなります」と三井氏は語る。

例えば、I/Oに問題があると診断された場合には、「メモリの増強によるI/O負荷の改善」や「ストレージ構成の見直し」が提案されるといった流れとなり、データベース運用で重要な性能に関する「安定性」を担保することが可能だ。

クラウド環境との連携で「可用性」を確保し事業継続性を向上

データベース運用の重要性が高まっている現在、災害発生時の対策を含めた「可用性」の実現も大きな課題といえる。それを解決するソリューションが、「DB安心ハイブリッドパック」の3つめの柱「DB安心クラウド」で提唱される「FUJITSU Cloud Service for SPARC」となる。Solaris環境をIaaSとして提供するクラウドサービスであるFUJITSU Cloud Service for SPARCと、PRIMEFLEX for Oracle Databaseを同期させることで、クラウド上へデータを待避。万が一災害が発生し、データベースが壊れるようなケースでも、クラウドに保存したデータで事業を継続することができると三井氏。どちらも富士通の製品であり、親和性も抜群。高速なバックアップ・同期環境を構築できるという。

このように、「DB安心ハイブリッドパック」に含まれるソリューションは、多くの企業が抱えるデータベース運用の課題を解決してくれる。もちろん、それぞれのソリューションは単体でも導入できるため、企業の要件に合わせて柔軟に組み合わせることが可能。データベースの導入・刷新を検討している企業はもちろん、現状のデータベースの問題点を診断して適切な改善方法を知りたい企業など、さまざまな課題の解決を強力に支援してくれるはずだ。

【富士通フォーラム2019東京 イベントレポート】DX推進の鍵を握るデータベースの課題&解決策


出典:マイナビニュース
DX推進の鍵を握るデータベースの課題と解決に導くソリューション・サービスを確認する(2019年6月17日掲載)
https://news.mynavi.jp/kikaku/20190617-836506/Open a new window


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