ペタスケールシステムに対応したHPCミドルウェア FUJITSU Software Technical Computing Suite

大規模システムの効率的な運用を実現するシステム管理、ジョブ運用管理機能

• システム管理機能
  多数の計算ノードの階層管理による効率的なシステム監視や、システム全体の一括起動・停止、一括OSインストール、指定したノードに対するコマンドの一括実行など、大規模システムの効率的な監視・操作を行うことができます。また、用途・要件に応じてシステムを複数に分割することができ、柔軟なシステムの運用が可能です。
• ジョブ運用管理機能
  Tofuインターコネクトの6次元メッシュ/トーラスアーキテクチャーに最適化した資源割り当て、きめ細かな制御を可能とする資源選択優先度の設定、空いている資源を有効活用するバックフィル機能、保守などで予め定められている期間に資源を割り当てないデッドラインスケジューリングなどにより、効率的なジョブの運用管理が可能です。

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大容量、高性能、高信頼分散ファイルシステム FEFS

10万ノード規模で共有可能な分散ファイルシステムFEFS(Fujitsu Exabyte File System)により、大容量・高性能・高信頼なファイルシステムを構築できます。FEFSは最大ファイルシステムサイズ8エクサバイト、最大ファイル数約900京個を実現し、スケールアウト方式での容量拡張およびスループット性能の向上が可能です。また、キャッシュ機能、ストライピング機能などによる高速なI/O処理、フェイルオーバー機能、ジャーナリング機能などによる高い耐故障性を実現します。さらに、ユーザー毎のI/O帯域幅を保障するQoS制御機能、ディレクトリ単位でのクオータ機能などにより、きめ細かな制御を行うことができます。
グローバル/ローカルファイルシステムの構成では、ジョブ運用管理機能と連携して効率的に両ファイルシステム間でファイルをステージングすることができます。ローカルファイルシステムへファイルを最適に配置することにより、高速なI/O処理を実現するとともに、ジョブの実行時間の揺らぎを抑えることができます。

ハードウェアの性能を最大限引き出す多様な言語処理系

• Fortran/C/C++コンパイラ
  国際標準規格に準拠したFortran 95、Fortran 2003、C99、C++が利用できます。これらのコンパイラは、HPC-ACEのレジスタ数拡張、セクタキャッシュ、SIMD命令対応などにより、SPARC64^TM IXfxの性能を最大限に引き出します。また、自動並列化やOpenMPによる並列化に対応しており、ハードウェア機構と連携したVISIMPACTにより、高効率なコア間スレッド並列処理を実現します。
• MPIライブラリ
  業界標準であるMPI 2.1規格をサポートしています。また、Tofuインターコネクト向けの最適化、高性能化、省メモリ化を行っています。特に集団通信で使用頻度の高い関数については、Tofuインターコネクトのトポロジを意識した専用アルゴリズムを採用し高速化を図っています。さらに、Tofuインターコネクトのハードウェア機構を利用した高速なバリア・リダクション処理を行うことができます。
• 数学ライブラリ
  当社の数学ライブラリ「SSL II」、「C-SSL II」、「SSL II/MPI」に加え、業界標準の「BLAS」、「LAPACK」、「ScaLAPACK」が利用できます。主要なルーチンについては、SPARC64^TM IXfx向けに高度な最適化を行っており、プログラムを容易に高速化することができます。
• データ並列処理コンパイラ
  XPFortranにより、Fortranプログラムをベースに容易に並列プログラムを開発できます。拡張部分はディレクティブで実現するため、通常のFortranプログラムとして動作させることもできます。