PSP株式会社 様

増え続ける医療用画像のタイムリーな活用を支援するため富士通サーバを用いた医用システムを幅広く提供

PSP株式会社様は、1989年の設立以来、約30年にわたり、医療業界を中心に先進的な情報システムを提供しています。なかでも注力しているのが、医療用画像を扱うシステムです。
同社では、各種医用システムを提供するための基盤として「FUJITSU Server PRIMERGY(以下、PRIMERGY)」を採用。撮影した医療用画像の適切な表示、大容量データの効率的な保存・管理など、医療現場のニーズに応える環境を提供することで、日本全国、さらには海外でも導入実績を積み重ねています。

背景

医療現場のニーズにタイムリーに応えるため幅広い医用システムを自社開発

PSPは、「人の生命や社会生活の基盤に直接関わるシステム開発」を創業理念に掲げ、医療分野を中心に、社会の課題に応えるシステム開発を続けています。その社名は「Public and social systems Solution Provider」を略したもので、独創的な技術開発を通じて社会に貢献しようとの想いが込められています。

こうした理念を実現するために、同社ではシステムの自社開発・自社運用にこだわっています。「近年、日本の医療現場は、患者さんと医療従事者、双方の負荷を軽減するために様々な改革が求められる一方で、新技術や法改正への絶え間ない環境改善も求められています。私たちが提供する医用システムが価値を発揮するためには、こうした多種多様なニーズをきめ細かく吸い上げ、的確かつ迅速に対応する必要があります」と語るのは、販売促進部の部長を務める馬場 圭悟 氏です。

「医療現場の要請にスピード感のある対応をおこなうため、当社ではソフトウェア開発を外部に委託することなく、100%自社開発しています。もちろん、システム導入後の保守・運用も自社エンジニアが担当。医療現場の方々とのコミュニケーションを密にし、日々の対話を通じてニーズをきめ細かく拾い上げるよう努めています」(馬場氏)。

PSP株式会社 営業統括本部 販売促進部 部長 馬場 圭悟 氏 PSP株式会社
営業統括本部 販売促進部
部長 馬場 圭悟 氏

画像診断システムを、サーバとともに提供

同社が特に注力しているのが、各種の診断機器で撮影した医療用画像を保存・管理するPACS(※1)、放射線部門に特化した情報システムのRIS(※2)など、画像診断に関わるソフトウェアです。

近年では、疾病の早期発見や診断精度の向上、さらには医療現場の効率化・負担軽減などを目的として、医療用画像診断システムの導入が進んでいます。特に最近では、サーバやストレージを活用したシステムが普及し、大規模病院だけでなく中規模病院や診療所など幅広く導入が進み、地域医療連携の仕組みが整備されるとともに、医療用画像を共有するネットワーク構築も加速しています。

「当社の医用システム、特に医療用画像を扱うシステムを導入いただくためには、膨大な画像データを保存・蓄積し、素早く検索・表示できるだけのデータ容量と処理能力を備えたシステム基盤が必要です。こうした環境を整備するには専門知識が必要になるため、当社システムを提供する際は、当社でそのシステムに適したサーバを選定し、いったんサーバを当社に納入してもらい、当社内でサーバ内にシステムを構築したうえで現地に納入し、利用を開始してもらう流れになっています」(馬場氏)。

  • ※1
    Picture Archiving and Communication System(画像保存通信システム)
  • ※2
    Radiology Information System(放射線科情報システム)

システム概要図 システム概要図

経緯

サーバなどシステム基盤のベンダーに求めるのは、サポート力と柔軟性

PSPにとって、サーバなどのシステム基盤は、同社の医用システムを医療現場に提供するうえで不可分なもの。それだけに、サーバのベンダーに対する要求も厳しいものがありますが、なかでも重視するのが「サポート力」だと馬場氏は語ります。「情報システムのサポート対応に求められるスピード感は、導入分野によって異なると思いますが、当社が携わっている医療分野は、人命に関わるシステムを扱っているだけに、場合によっては一刻を争います。そのため、システムを提供する基盤となるサーバのベンダーにも、全国各地の病院に向けてタイムリーな対応を提供できるだけの規模とサポート力を求めています」。

「加えて重要なのがサーバ構成の柔軟性です」と馬場氏は続けます。「当社のお客様は、大規模な総合病院から、個人の診療所まで多種多様であり、提供するシステムも様々です。このため、納入先や案件に応じて、常に最適なシステム基盤を選択できるだけの幅広いラインナップが重視されます」。

「こうした厳しい条件を満たすベンダーとなると、やはり限られます。富士通は、サポート力や柔軟性はもちろんのこと、営業担当者のコミュニケーションのきめ細かさもあり、信頼して採用しております」(馬場氏)。

導入効果

医療現場を止めることなく、スムーズな導入が可能

「最近では、熊本中央病院様に導入したシステムが更新時期を迎えたことから、富士通のPRIMERGYに切り替えました」と馬場氏が具体例を語ります。「同院に導入いただいたPACSには、すでに導入から約5年以上の医療用画像が保存されていましたが、システムを更新するからといって、これらを廃棄するわけにはいきません。患者さんの症状の変化を把握するために過去の画像を参照することは非常に重要です。すでに膨大な量となっている従来データを移行したうえに、今後、新たに撮影される画像を保存・管理するためには、コンパクトなサイズながら大容量で、将来的に拡張も容易なPRIMERGYが最適だと考えました」。

「近年、医療用画像は撮影枚数も増え、静止画だけでなく動画を扱う機会もあり、ますます大容量化しています。また、診断効率の向上や患者さんの待ち時間短縮のため、大容量の画像データを適切に保存・表示できるだけの処理能力が求められます。撮影した画像をすぐに表示できるのはもちろん、拡大などの動作も非常にスムーズでなければいけません。また、画像診断には高精細モニタを使用するため、グラフィックカードの増設が必須です。カード増設作業など、メンテナンス性がよいかどうか、カード増設の拡張性があるかどうか、も重要なポイントです」(馬場氏)。

海外も含めた対応力で信頼関係が強化

続けて、馬場氏が紹介したのは、海外での事例です。「モンゴルへのODA(政府開発援助)として、ウランバートル市における日本モンゴル教育病院の建設計画に参画したケースでもPRIMERGYを採用しました。他の事例と同様に容量や性能を評価したのはもちろん、決め手となったのは、現地の電圧に対応していること、さらに英文のマニュアルがあること。日本製のシステムが海外で貢献するには“言葉の壁”を乗り越える必要があるので、グローバルな視点を備えたベンダーとして富士通を選ぶことになりました」。

PSP株式会社 営業統括本部 販売促進部 販売促進課 課長代理 若杉 美樹 氏 PSP株式会社
営業統括本部 販売促進部
販売促進課 課長代理 若杉 美樹 氏

「当社が富士通を評価するのは、システムの導入時に限らず、日頃から幅広い局面でサポートいただいているからです」と語るのは、プロモーション活動を担当する販売促進課の若杉 美樹 氏です。「例えば展示会用のデモをPRIMERGYで実施していますが、当社製品の性能を引き出してくれますし、コンパクトで高性能、デザイン性も優れており、デモを実施するうえで役立っています。大きな展示会の際には、機器の貸し出しの相談にも対応していただけますので、何か困ったことがあれば、事あるごとに連絡を取るようにしています」(若杉氏)。

日本モンゴル教育病院 日本モンゴル教育病院

今後の展望

医療×ICTのさらなる進化に向けて、富士通との協業に期待

「近年、医療とICTの融合は急激な進歩を続けており、当社でも、PACSやRISなど既存システムのさらなる進化とともに、システムのラインナップ拡充にも注力しています。そうした際に、富士通のもつ最先端の技術情報を提供いただく機会があればと期待しています」と馬場氏は富士通への期待を語ります。「サーバシステム更新では、仮想化技術の活用による効率化、他にも最近では画像診断の分野でもAI導入が研究されており、AIに強みをもつ富士通と連携の機会を探っていきたいと思います。さらには、生体認証の仕組みを診察券に盛り込むことで、患者さんの利便性向上や他人によるなりすましを防止するなど、画像診断に限らず、より幅広い医療分野のニーズに応えることもできるでしょう」(馬場氏)。

こうした期待に応えるべく、富士通は今後もPSPのパートナーとして、サーバの提供にとどまらない、幅広い支援に努めて参ります。

PSP株式会社 様

本社所在地 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル
設立 1989年(平成元年)8月1日
資本金 3億7,965万円
代表取締役 八木 裕子
従業員数 290名(2019年9月現在)
ホームページ https://www.psp.co.jp/
事業内容 各種医用臨床支援システムの企画、研究、開発、設計、構築、保守
  • PACS・RIS・電子カルテシステム・内視鏡洗浄情報管理システム
  • CAD(Computer Assisted Diagnosis)システム
  • 遠隔画像診断支援システム
  • 医用画像処理ソフトウェア
  • 地域医療連携システム
  • 臨床支援システムインテグレーション
  • 医用クラウドコンピューティング

[2019年10月掲載]

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