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津波で喪失したWindows Server 2003の情報系サーバを
Windows Server 2012のHyper-Vによる仮想環境で再構築。
サーバのリプレースにより仮想化集約率を向上させ、拡大する業務に対応

南三陸農業協同組合様 外観写真

南三陸農業協同組合様 導入事例


宮城県北東部の三陸海岸沿い地域を管内とする南三陸農業協同組合(JA南三陸)では、2011年3月11日の東日本大震災による津波で本店が破壊され、情報系サーバ5台すべてを失いました。仮本店で業務が再開される中で、2011年4月には職員が避難させて無事だったバックアップサーバ内のデータでメールサーバやファイルサーバなどを復元、2011年11月にはWindows Server 2008 R2搭載の富士通のFUJITSU Server PRIMERGY RX300 S6に移行しました。さらに2013年12月にはWindows Server 2012搭載のPRIMERGY RX300 S7を追加導入。これによって、情報系サーバはすべて仮想化され、2015年に建設される新本店では、この環境で業務を推進する予定です。

[ 2014年9月2日掲載 ]

【導入事例概要】
ハードウェア PCサーバ:FUJITSU Server PRIMERGY RX300 S7
ソフトウェア Windows Server 2012 Datacenter (Hyper-V)
【課題と効果】
1 ストレージ容量や処理能力の不足を改善し、拡大する業務に対応したい サーバのリプレースにより、リソースが増強され、仮想化集約率が向上
2 ファイルサーバを二重化したい 仮想化により、さらに多くのサーバ稼働が可能。バックアップ用のサーバを構築し、システムを安定稼働

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導入の背景

Windows Server 2003を中心とした情報系サーバを津波で流されるも、バックアップサーバを持って、安全な場所に避難

南三陸農業協同組合(以降、JA南三陸)は宮城県北東部、北上山系東側の三陸海岸沿いの地域を管内として事業を展開する農業協同組合です。1999年4月に志津川町、歌津町、本吉町、津山町の4農協が合併し、南三陸農業協同組合を発足させ、その後2001年7月には、気仙沼市、気仙沼市階上の2農協が加わって、現在の南三陸農業協同組合(JA南三陸)となりました。JA南三陸の管内は、南は登米市津山町から北は気仙沼市唐桑町まで国道距離で南北75kmの細長い地域であり、郷、山、海の調和した自然が生みだす食材の宝庫です。その中で、水稲をはじめ畜産、園芸を組み合わせた複合経営農業が営まれています。南三陸米ひとめぼれや気仙沼茶豆、「南三陸春告げやさい」ブランドの、ほうれんそう、なばな、ゆきな、ふきのとう等、あるいは仙台牛や仙台黒毛和牛ブランドの和牛など県内外に出荷され好評を博しています。

南三陸農業協同組合 総務部経理電算課 課長 佐々木 英朗 氏の写真
南三陸農業協同組合
総務部経理電算課
課長
佐々木 英朗

JA南三陸では、信用事業、購買事業、販売事業などで使う基幹系システムは宮城県内の全JAの情報システムを集中管理する宮城県農協情報センターの業務システムを利用してきました。一方、ファイルサーバやメールサーバなどの情報系システムは、南三陸町志津川にある本店にサーバを設置し、運用してきました。しかし、2011年3月11日の東日本大震災による津波で、本店が完全に破壊され、Windows Server 2003で動いていた、プロキシファイアウォールサーバ、Active Directoryドメインコントローラー、アンチウイルスサーバ、そして Windows Server 2008で動いていたActive Directoryドメインコントローラー兼ファイルサーバ、Exchange Serverの5台すべてが流されてしまいました。南三陸農業協同組合 総務部 経理電算課 課長 佐々木 英朗 氏が語ります。

「津波警報が発令された時には、データがバックアップされた小型のサーバを持ちだす決まりになっていました。3月11日の大地震後の大津波警報発令時は業務時間中だったので、私がそのサーバを抱えて、歩いて、定められた避難場所に避難しました。もっとも避難中も警報が解除されたら事務所に戻るつもりであり、まさか十数分後に建物ごと流失するような巨大津波が来るとは夢にも思っていませんでした。しかし決め事に従ってバックアップを持ち出した結果、情報系システムで一番重要な全職員のマイドキュメントと共有フォルダが格納されたファイルサーバとメールサーバの2TBほどのデータは辛くも生き残り、失わずに済みました」

導入の経緯

仮本店で業務を再開、Windows Server 2008 R2搭載の富士通 PRIMERGY RX300 S6で仮想環境を構築

東日本大震災で、JA南三陸は、本店、志津川支店、歌津支店が津波で流され、階上支店が地震で全壊、気仙沼支店が半壊し、その他の事業所も含めて全事業拠点の半分以上を失う甚大な被害を受けました。そして、本店の業務は被害が少なかった本吉支店を改修して、再開しました。電源が復旧した2011年4月には新しいサーバを購入して、バックアップデータから、メールサーバとファイルサーバを復元、その他のサーバも再構築して、情報系システムの運用を開始しました。

「Windows Server 2008以降はバックアップ機能が強化されており、バックアップを取るのはむずかしくありません。そのおかげで、データは助かったのですが、問題は復元です。今まで使っていたサーバとはハードウェアが違いますし、本当に戻せるかどうかやってみないと分かりませんでした。今回、トラブルなく戻すことができたので本当によかったのですが、電源復旧前や作業中の『復元できなかったら、どうしよう』というプレッシャーは強烈でした。ですから、データのバックアップだけでなく、別のサーバに戻して、稼働させる訓練を普段からきちんとやっておくべきだと痛切に思いました」(佐々木 氏)

その後、JA南三陸では、仮本店の電源設備を増強、安定的な電源環境にした上で、2011年11月、Windows Server 2008 R2 Enterpriseを搭載した富士通の2WAYラック型サーバ PRIMERGY RX300 S6を導入しました。そして、Hyper-Vで仮想環境を構築し、応急措置的に単独で動いていた情報系サーバを集約して、仮想マシンとして稼働させました。

「富士通を選んだのは、営業担当との信頼関係です。拠点のある仙台からは車で2時間半ほどかかるのですが、小さなトラブルでもこまめにやって来てくれます。それですばやく対応してくれるので、本当にありがたいです」(佐々木 氏)

システム概要

Windows Server 2012搭載の PRIMERGY RX300 S7 を追加導入、8台の情報系サーバを仮想化

その後、JA南三陸では業務の拡大から、ストレージ容量や処理能力が不足気味になり、同時にファイルサーバの二重化の必要性もあり、2013年12月にWindows Server 2012 Datacenterを搭載した富士通の2WAYラック型サーバ PRIMERGY RX300 S7を追加で導入しました。

「Windows Server 2012 Datacenterを選んだのは、仮想環境上に仮想マシンを無制限に作ることができるからです。できるだけ多くの情報系サーバを仮想環境で稼働させたいと考えました」(佐々木 氏)

こうして、現在、Windows Server 2008 R2 の Hyper-Vによる仮想環境で、Active Directory ドメインコントローラー兼ファイルサーバ、Exchange Server、プロキシファイアウォールサーバ、SharePoint Server(テスト用)の4台の仮想マシン、Windows Server 2012のHyper-Vによる仮想環境で、ファイルサーバ(バックアップ)、Active Directoryドメインコントローラー(バックアップ)、System Center Configuration Manager/Virtual Machine Manager、App-V Management Server(旧MS Office等アプリケーション仮想化用)の4台の仮想マシンがそれぞれ稼働しています。

システム構成図
システム構成図

導入効果と今後の展望

職員が少しでも仕事をしやすい環境の実現に向け、SharePoint Server によるイントラネットの構築やVDI化も検討

Windows Server 2012の導入により、負荷が分散され、現在、サーバは安定的に稼働しています。また、サーバのコンソールを開けずに、クライアントPCからサーバの操作ができることも大きなメリットです。そして、本支店合わせて約120名の利用者は、仮想環境でも震災前のデスクトップ環境とまったく変わらずに使えるため、ストレスを感じずに仕事をすることができています。

「JA南三陸は南北75kmの細長い地域の中に拠点が散在しています。そこで、職員が少しでも仕事がしやすい環境を作ろうと、震災後の厳しい状況の中でも、職員一人ひとりが気軽に使えるリアルタイムメッセンジャーなどを導入、活用してきました。MS Office2010へのバージョンアップに当たってもAPP-Vによるアプリケーション仮想化によって旧バージョンも使用可能にしています。また、本支店間の距離がありますので、クライアントPCのメンテナンスにかかる時間や手間も見過ごせません。そこで、クライアントPCのVDI化も検討を始めています。
また、将来的にはJA内にサーバを置く運用は見直したいとは思っています。少なくともバックアップを外部に持つことは検討しています。喪失リスクは身を持って経験していますので。そうなると当然なんらかの形のクラウドを利用する方向と考えています。ただ、JAのネットワーク外にデータを置くことに対する課題もあるので将来的な対応として検討しています」(佐々木 氏)

JA南三陸では、2014年6月の総代会で、2015年度に南三陸町志津川に新しい本店を建設することを決めました。そうした中で、新本店への移転後も現在の情報系サーバを運用しながら、SharePoint Serverを利用したイントラネットの構築に取り組むと共に、クライアントPCのVDI化やサーバインフラのクラウド利用も視野に入れながら、業務の効率化と負荷の軽減を図っていく考えです。

【南三陸農業協同組合様 概要】
本店所在地 宮城県本吉郡南三陸町志津川字大森1
震災後の仮本店 宮城県気仙沼市本吉町津谷松尾1-2
ホームページ 南三陸農業協同組合様のロゴマーク
南三陸農業協同組合 ホームページOpen a new window

【ご紹介した製品・サービス】

【導入事例(PDF版)】

Windows Server 2003をお使いの皆様へ

2015年7月15日をもって、Windows Server 2003のサポートが終了しましたできるだけ早く最新のOSへの移行をご検討ください

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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