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Fujitsu

Japan

富士通サーバ ISV/IHV技術情報
富士通PRIMERGY TX200+BrightStor ARCserve Backup 11 for Windows+StorageTek L20 Library動作検証テスト・レポート


日本ストレージテクノロジー株式会社 様

検証事例

検証実施日:2004年10月27日~2004年11月1日

コンピュータ・アソシエイツ様からのコメント

今回の機器構成について、BrightStor ARCserve Backup for Windowsの製造元であるコンピュータ・アソシエイツ株式会社に対して 製品の対応状況を紹介したところ、下記のような回答を得ております。
コンピュータ・アソシエイツ株式会社(以下、CA)としては、今回の機器構成についてはサポートの対象内であると認識しています。
今回の構成はCAが動作確認済みのOSバージョン(今回についてはWindows)が、サポート対象内であり、またデバイスについてもすでに動作確認の取れているもので、これもサポート対象内です。従いまして、今回の機器構成は全く問題なく動作するものと考えております。
検証中において弊社製品に起因する不具合など見つけられました場合には、可能な限り善処させていただきますのでお知らせください。

なお、この機器構成においてARCserve販売後にCA製品に起因する不具合が見られる場合、契約の範囲内でとなりますが、当然ながらCAの保守を受けることができます。


コンピュータ・アソシエイツ株式会社
営業・マーケティング統括本部
マーケティング本部
プロダクトマーケティング部
マネージャ 橋本 格

検証主旨/概要

富士通殿のバックアップ商談において、StorageTek L20Tape Libraryと、BrightStor ARCserve Backup 11 for Windows の組み合わせが、 Windows環境のバックアップ・システム推奨構成として、ご採用頂く事を目的として動作検証を実施致します。
また、検証手順は検証詳細内容に従いインストールから順番に検証を実施。

検証環境/報告

検証対象

  1. L20/10Slot/LTO2×1 モデル+ARCserve 11
  2. L20/20Slot/LTO2×1 モデル+ARCserve 11
  3. L20/20Slot/LTO2×2 モデル+ARCserve 11+TapeLibrary Option

検証機器構成

バックアップサーバ

  • 機種:富士通/PRIMERGY TX200
  • CPU:PentiumIV Xeon 3.06GHz
  • Memory:2GB
  • OS:Windows Server 2003
  • SCSI I/F:富士通純正品(PG-128、Adaptec 29160相当品)
  • テープライブラリ:StorageTek L20/Slot20モデル、L20/Slot10モデル
  • 搭載テープドライブ:HP LTO Ultrium Gen2×2台

クライアント

  • 機種:メーカー製ノートPC
  • CPU:Pentium III 600MHz
  • Memory:256MB
  • OS:Windows 2000 Profetional SP4

検証機器構成図

検証結果

検証項目 L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
OS上からの接続確認 OK OK OK
ARCserveのインストール OK OK OK
ARCserveへのテープライブラリ設定 OK OK OK
ARCserveによるテープライブラリへの基本操作 OK OK OK
バックアップのテスト(ローカル) OK OK OK
リストアのテスト(ローカル) OK OK OK
リモートバックアップ OK OK OK
スケジュールバックアップ OK OK OK

検証内容詳細

1. OS上からの接続確認

デバイスマネージャーによるL20 を認識すると、メディアチェンジャーに、不明メディアチェンジャーとして表示される。

HP LTO2は、その他のデバイスにHP Ultrium2-SCSI SCSI Sequential Deviceとして認識される。

上記、デバイスマネージャーで、認識されない場合は、L20へ接続しているSCSIケーブル関連の接続と、 SCSI IDの重複が無いかを再チェックします。上記、画面が表示される事を確認してから、ARCserveのインストール作業へを実施ます。

検証項目
OS上からの接続確認
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
メディアチェンジャーの認識 OK OK OK
テープデバイスの認識(Drive0) OK OK OK
テープデバイスの認識(Drive1) - - OK

2. ARCserveのインストール

ARCserveのインストールには、BrightStor ARCserve Backupの標準コンポーネントをすべてインストールします。

テープライブラリにテープドライブが2 台あるときは、テープライブラリオプションの導入が必要です。

Client Agent for Windowsのインストール

「リモートインストール」を選択すると、ネットワーク上に存在するPCを表示した画面が表示されます。

上記、画面より、同一ネットワーク上のバックアップ対象PC を選択し、「次に」進みます。
次にインストールコンポーネントを選択する画面が表示されます。

上記、画面より、Client Agent for Windowsを選択し、インストールします。

検証項目
ARCserve インストール
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
リモートPCへの
インストール
ローカル ARCserve標準インストール OK OK OK -
Tape Library Option インストール - - OK -
リモート Client Agent for Windowsインストール - - - OK

3. ARCserveへのテープライブラリ設定

デバイス環境設定を選択し、STK L20に、HP Ultrium2が割り当てられている事を確認します。


検証項目
ARCserveへのテープライブラリ設定
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
自動設定(テープドライブの割り当て) OK OK OK
手動設定(テープドライブの割り当て) OK OK OK
クリーニング設定→ON
スロット状態(Data Slot+CAP)
OK
9 + 1
OK
18 + 1
OK
18 + 1
クリーニング設定→OFF
スロット状態(Data Slot+CAP)
OK
10 + 1
OK
19 + 1
OK
19 + 1

4. ARCserveによるテープライブラリへの基本操作

検証項目
ARCserveによるテープライブラリへの基本操作
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
メディアのバーコード/シリアル番号の表示 OK OK OK
スロットのインベントリ OK OK OK
メディアのフォーマット OK OK OK
メディアの消去(クイック消去) OK OK OK
ライブラリドライブからのメディアのイジェクト OK OK OK
マガジンのマウント/マウント解除 OK OK OK
ライブラリドライブのクリーニング OK OK OK
メディアのインポート/エクスポート OK OK OK

5. バックアップのテスト(ローカル)

検証項目
バックアップテスト(ローカル)
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
テープの先頭からのバックアップ OK OK OK
上書きバックアップ OK OK OK
追加バックアップ OK OK OK

6. リストアのテスト(ローカル)

検証項目
リストアテスト(ローカル)
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
ツリー単位のリストア OK OK OK
セッション単位のリストア OK OK OK
参照単位のリストア OK OK OK
メディア単位のリストア OK OK OK

7. リモートバックアップ

検証項目
バックアップテスト(リモート)
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
テープの先頭からのバックアップ OK OK OK
上書きバックアップ OK OK OK
追加バックアップ OK OK OK

8. スケジュールバックアップ

検証項目
バックアップテスト(スケジュール)
L20/10Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×1
L20/20Slot/
LTO2×2
ローテーションスキーマ(注1) OK OK -
カスタマイズスキーマ(注2) OK OK OK
2ドライブへの同時バックアップ(注3) - - OK

(注1)金曜日、土曜日、日曜日、月曜日のみで確認 (L20/10Slot/LTO2×1とL20/20Slot/LTO2×1のみ)
(注2)数十分、1時間 間隔で実施
(注3)複数のジョブを使用して確認


備考

今回の検証は、期間も短い事もあり、基本的なライブラリの操作事項が正常に動作する事を中心に実施しております。
また、ARCserve には、他にも多数の機能がございますが、今回の検証により、基本的なバックアップ/リストアで使用する範囲の機能、操作は、すべて正常に動作しております。

注意事項

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