2015年12月8日
株式会社システムコンサルタント
スーパーネット部
プロダクト営業 課長
中村 直矢氏
近年、企業が取り扱う情報量は飛躍的に拡大しており、その膨大なデータを戦略的に活用するためのビジネスインテリジェンスツール(以下、BIツール)が、必要不可欠なものとなりつつあります。
今回、BIツールの開発やデータベース構築、システムの企画、設計から開発、運用、保守に至るまで、専門特化した技術で高付加価値のソリューションを提供する、株式会社システムコンサルタント(所在地:東京都墨田区、取締役社長:木下 仁 、以下、システムコンサルタント)中村 直矢氏に、BIツールによるデータ活用ソリューションについて、お話しを伺いました。
システムコンサルタントでは、用途に分けてBIツールをご利用いただけるようプラットフォームの異なる2種のツールをメインに提供しています(【図1】)。
ひとつはExcelのアドインツールである「Excellent」であり、もうひとつはWeb上で分析を行う「WebQuery」です。
「Excellent」はExcel上で帳票作成や、検索・集計・分析を行いたいお客様を、「WebQuery」はWebブラウザ上でダッシュボードでの視覚的分析・集計・検索を行いたいお客様をそれぞれターゲットにしたツールです。
さらに、両製品と組み合わせて導入する、サーバ側のツール「FreeWay」によって、管理者の負担を減らすことができます。
全て、システムコンサルタント内で開発している純国産の製品であるため、お客様に合わせたカスタマイズ等にも柔軟に対応することができます。
導入契約数は5,500を超え(2015年11月現在)、多くのお客様にご利用いただいている製品です。
開発開始から25年以上、お客様のご要望を取り入れて進化し続けており、毎年バージョンアップも行っています。
自社開発ツール故の技術的ノウハウと、豊富な導入実績を活かし、導入・移行作業も短期間で実現できます。
また、定期セミナーなどの教育研修をはじめ、迅速なサポート体制やきめ細やかなコンサルサービス等も合わせて提供しています。
システムコンサルタントのBIツールでは、中間データと呼ばれるキューブを一切使用しません(【図2】)。
一般的なBIツールでは、キューブの作成が構造上必要になる場合が多く、特に分析軸の変更などの際にはキューブの再作成が必要となります。
そのため、キューブの管理・メンテナンスに手間がかかり、システム管理者の負担となっています。
そこで、キューブを使用せずに直接データベースにアクセスする仕組みをとることで、管理者の負担を最小限に抑え、複雑な運用をスムーズに改善できます。
さらに、キューブ作成時のデータではなく、最新のデータを毎回取得できるため、リアルタイムの情報を「取得」・「分析」し、その結果からの「行動」まで、スピードを重視した対応が可能となります。
WebQueryのレポーティング機能は、経営コックピット画面のようなダッシュボードの一部としてもご利用いただけます(【図3】)。
通常のWebサイトに、WebQueryのレポートを埋め込むことが可能なので、スクラッチ開発と比較して大幅にコストや工数を抑えて作成することが可能です。
社内ポータルサイトからもワンクリックでレポートを実行できるので、社内で共有する際に便利にお使いいただけます。
また、タブレット端末iPadからも閲覧可能なため、外出先からも簡単に結果を確認することができます。
※動作環境の最新情報は以下でご確認いただけます。
http://www.ksc.co.jp/spnet/webquery/environment.html
Excellentでは、Excel上でのデータ集計・分析・帳票作成に特化した数多くの機能を提供しています。
業務で使用しているExcelの帳票テンプレートを指定して出力することもでき、登録しておけばワンクリックで帳票作成も可能です。
さらに、Excelグラフとの連携や、ピボットテーブルの作成、書式設定や改ページの設定まで、帳票を思うままに出力できるよう細かい部分までExcelとの連携に特化したツールとなっています(【図4】)。
繰り返し行う帳票作成の作業効率向上を実現します。
※動作環境の最新情報は以下でご確認いただけます。
http://www.ksc.co.jp/spnet/excellent/environment.html
WebQuery・Excellentは、「自由検索」と「定型検索」の2つのメニューを用いて検索・分析を行います(【図5】)。
自由検索メニューでは、データベースからマウス操作で簡単にデータを選択、さらに条件を加えて抽出し検索する機能です。
結果データは、ブラウザやExcel、CSV出力などに対応しています。また、明細出力から集計設定や、クロス集計表、OLAP分析表など様々なお客様の業務に合った使い方ができるように工夫されています。
定型検索メニューでは、検索を登録・定型化しておくことでワンクリックで登録した検索を実行できるようになります。登録した検索は、共有で閲覧して使用できます。
また、検索に対して実行権限や更新権限なども細かくユーザー毎に設定でき、社内に展開しやすくなっています。
WebQuery・Excellentと組み合わせてご利用いただくサーバー製品「FreeWay」は、DBサーバーに導入しクライアントから投げられた検索のSQLをDBに受け渡す中継地点の役割を担っています。
また、その他にもユーザー認証機能や、データのアクセス制御機能・フィルター機能・マスキング機能などの管理用の機能が数多く揃えられています(【図6】)。
セキュリティ面では、金融関係のお客様の厳しいセキュリティガイダンスを満たすパスワードポリシー搭載により、安心してお使いいただけます。
ユーザー動向の把握や、実行されたSQLを証跡として出力する機能もすべてFreeWayで管理しています。
また、LDAPやActiveDirectoryなどの外部認証システムとの連携も可能ですので、ユーザー層を問わず幅広く社内で展開していただけます。
※動作環境の最新情報は以下でご確認いただけます。
http://www.ksc.co.jp/spnet/freeway/environment.html
大手食品メーカー様では、情報分析システムのレスポンス悪化をきっかけに、大規模なシステム改修に着手しました。
基盤として「Excellent・WebQuery」を採用した大規模なシステム改修を行い、本社、全国の工場、関連会社における情報分析による意思決定の迅速化に成功しました(【図7】)。
新旧システムで検証した結果、旧システムと比較してパフォーマンスはおよそ10倍に向上し、結果出力までの待ち時間を短縮することができました。
高精度な需要予測や在庫予測も実現でき、自由かつ多角的な分析基盤を構築しました。
「Excellent・WebQuery」はキューブを使用しないため、データベースの性能がダイレクトに反映される製品となっています。そのため、データベースの性能が、製品の検索スピード・レスポンスの重要なファクターであると言えます。
富士通の「SPARC M10」は、ビッグデータ解析をはじめとした大量のデータ処理を得意とするプラットフォームなので、レスポンス面でもシステムコンサルタントのBIツールと相性が抜群です。
「SPARC M10」 を情報系の基盤として利用されているお客様は、ぜひ「Excellent・WebQuery」をご検討ください。
FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Oracle Databaseは、富士通のテクノロジーとノウハウでOracle Databaseを高速化し、圧倒的なパフォーマンスを実現する垂直統合型データベースシステムです。
PRIMEFLEX for Oracle Database で速度検証を実施した結果、SPARC M10(デフォルト設定)より高速にデータを抽出できることを確認しました(【図8】)。
データベースの性能次第で、BIツールのレスポンスは格段に良くなりますので、ぜひ合わせて活用をご検討下さい!
詳しくは「富士通サーバ ISV/IHV技術情報」に掲載の検証事例をご覧ください。
【富士通UNIXサーバ「SPARC M10」でのBIツール「WebQuery/FreeWay」の動作検証およびデータ抽出速度検証報告】
今回、膨大なデータを戦略的に活用するために必要不可欠なBIツールについてご紹介しました。
システムコンサルタントの各BIツールが、お客様に合わせたカスタマイズ等にも柔軟に対応し、安心してお使いいただける製品であることがおわかりいただけたと思います。
なお、詳しい製品のご紹介や、お問合せ等は、下記「お問い合わせ先」宛までご連絡ください。
また、「無料体験セミナー」も毎月開催しておりますので、実際にハンズオンで製品の操作性をお確かめいただけます。
ぜひご参加お待ちしております。
無料体験セミナーのお申込みはこちらから!
「BIツール セミナー・イベント スケジュール」
http://www.ksc.co.jp/spnet/seminar/semi_sche.html
株式会社システムコンサルタント スーパーネット部
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Webサイト:http://www.ksc.co.jp/spnet/index.html