お客様に安心して長く使っていただける製品をカタチにする。
日本の品質は、世界の工場で展開されています。

良いものをつくるために、
より良い環境づくりから徹底

クリーンルームをよりクリーンに

PFUテクノワイズ
執行役員 和角 直幸

スキャナー製造の現場にとって、最大の敵となるのが微細な“ほこり”です。基幹部品の読み取りセンサーに一つでもほこりが入り込んでしまうと、スキャンした画像に黒い筋が出るという不具合が生じます。PFUでは、このトラブルを防ぐために、特に繊細さが求められる工程は、高い清浄度レベルを満たすクリーンルーム内で製造しています。

しかし、クリーンルームが開設した当初、生産台数が伸びるのに比例してほこりによるトラブルが急増。ここからPFUの製造現場とほこりとの戦いが始まりました。

ほこり対策は、「持ち込まない」「発生させない」が基本です。しかし、目に見えないほこりがどうやって侵入し、発生するかを探るのは容易ではなく、原因が分からなければ、効果的な対策を打つこともできません。そんな状況でも、現場にあきらめの気持ちが蔓延することは一度もなく、「スタッフ一人ひとりが改善に取り組み、ボトムアップ活動で挑みました」と、振り返るのはPFUテクノワイズ執行役員の和角直幸。現場からの声をもとに改善を繰り返すことで、不良率ゼロに限りなく近い、製造環境を整備しています。



クリーンルーム内では、少しでもほこりを減らすために、さまざまな工夫がなされています。例えば、生産量に伴う人の出入りの増加が原因であることを突き止め、作業着のクリーンスーツをセパレート式からつなぎ式に変更し、部品運搬用の箱はほこりがたまりやすい四隅に穴を開けてエアシャワーで確実に飛ばしています。クリーンルームで行っていた組立後の試験評価も、給紙時にわずかな紙の粉が舞うため、クリーンルーム外で実施する体制に改めました。もちろん、クリーンルームの清掃にも努めており、毎日、水拭きを徹底しています。

スタッフ発案のさまざまなアイデアグッズも導入しています。部品を運び込む台車は、キャスターのスリッパとなる特製の台を敷き、クリーンルーム外の床に直接、触れないように徹底しており、クリーンルーム内では、作業台の下に水をひたした受けを用意し、ほこりが舞わずに落ちる工夫をしています。

高品質を維持する製造フロー

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