株式会社ダイヘン様

産業用ロボット向け
リモートメンテナンスサービスを提供
WhiteSecの標準搭載により
万全なセキュリティ対策を実現

産業用ロボットコントローラにIoT機能を装備して遠隔サポートを行う「リモートメンテナンスサービス」の提供を開始した。

 サービスセンターからインターネット経由でロボットコントローラへ安全に接続するために、新型ロボットコントローラに各種セキュリティ機能を搭載。マルウェア対策には、未知の脅威が万一侵入したとしても不正なプログラムコードの実行を確実に阻止できる、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)の組み込み機器向けホワイトリスト型セキュリティ製品「WhiteSec」Windows版が採用された。

お客様ビル外観

導入の背景

ロボット保守メンテナンスの課題解決を目指し リモートメンテナンスサービスの提供を開始

 ダイヘン様は変圧器・パワーコンディショナなどの電力機器事業、溶接機・産業用ロボットなどの溶接メカトロ事業、プラズマ制御・高周波電源装置などの半導体関連機器事業を手がける電機メーカーだ。柱上変圧器は国内トップシェア、アーク溶接機器も国内首位のシェアと世界でも大手の一角を占めている。国内外の電力インフラや自動車・電子機器メーカーをはじめとする製造業のビジネスを支えている。
 そんなダイヘン様では2019年12月、同社のサービスセンターから遠隔で産業用ロボットの保守サポートを行う「リモートメンテナンスサービス」の提供を開始した。IoT機能を搭載した新型ロボットコントローラ「FD19」を導入していれば、追加契約することなく無償で利用できるサービスだ。
 「近年、人手不足に悩まされる製造業企業を中心に、産業用ロボットを導入して生産工程を自動化しようという機運が高まっています。しかしロボットの導入を検討する際に、操作方法やメンテンナンスの知識・技能不足によって問題発生時の迅速な対応が難しいのではないかと懸念する企業も少なくありません。一方、当社としても問題発生時に電話で正確な情報を得られず、何度も訪問しなければならないという課題がありました。これらの課題を解決する手段として提供するのが、遠隔からロボットの状態把握や操作を行えるリモートメンテナンスサービスです」(FAロボット事業部 技術部 部長 廣田周吾氏)

導入のポイント

処理性能の高さとコストの安さを決め手に 富士通SSLのWhiteSec Windows版を選定

 リモートメンテナンスサービスの開発にあたり、ダイヘン様が最も気をつかったのはセキュリティ対策だ。
 「当社のサービスセンターとお客様のロボットをインターネット経由で接続するため、万全なセキュリティ対策は必須です。リモートメンテナンスサービスは通信の暗号化やクラウドサーバのアクセス制御などのセキュリティ機能により、情報漏えいや不正アクセスを徹底的に排除しています」(FAロボット事業部 技術部 制御開発課 課長補佐 中川慎一郎氏)
 そうしたセキュリティ機能の一つとして、新型ロボットコントローラに搭載されたのがマルウェア対策機能だ。
 「ロボットコントローラはマイクロソフトの組み込み機器向けOS『Windows 10 IoT』を使用しており、マルウェア対策が欠かせません。ただし、一般的なブラックリスト型マルウェア対策製品はCPUの演算負荷が高く、ロボット制御に悪影響を及ぼすおそれがあります。
そこで当社は、登録されたプログラムのみ実行を許可するホワイトリスト型マルウェア対策製品を導入することにしました」(中川氏)
 ダイヘン様は複数のホワイトリスト型マルウェア対策製品を候補に挙げ、コントローラに実際にインストールして動作検証を行った。
 「それぞれの製品について、コントローラの起動時間、バージョンアップにかかる時間、データをバックアップする際のスループットなどを計測し、比較検討しました。その結果、ロボットの稼働に影響を与えない処理性能の高さとコストの安さが決め手となり、富士通SSLの『WhiteSec』Windows版を選定しました」(FAロボット事業部 技術部 制御開発課 赤路 雄一氏)

システム概要

リモートメンテナンスサービス提供時における セキュリティリスクを排除するWhiteSec

 ダイヘン様がホワイトリスト型マルウェア対策製品の導入検討を開始したのは、2018年末のこと。様々な製品を比較検討し、WhiteSecの採用を決定した。WhiteSecを組み込んだ新型ロボットコントローラは、2019年9月から出荷が始まっている。
 「リモートメンテナンスサービスを利用する際には、お客様のロボットをスマートフォンやLTEルータ、社内ネットワークなどを利用してインターネット経由でサービスセンターと接続します。問題発生時には、サービスセンターから現場のロボットを直接操作して状況確認・調査したり、パラメータの設定を変更するなど保守サポートを行います。また、ロボットデータをクラウドサーバにバックアップすることもできます。WhiteSecは、リモートメンテナンスサービス提供時におけるセキュリティリスクを排除するために大いに役立っています」(赤路氏)

導入効果と今後の展望

トラブル発生の報告やクレームは一度もなし 期待通りの効果が得られる

 WhiteSecを組み込んだ新型ロボットコントローラ、およびリモートメンテナンスサービスは、ダイヘン様が想定していた期待通りの効果が得られているという。
 「すでに多くのお客様が新型ロボットコントローラを利用していますが、現在までにセキュリティインシデントが発生したといったトラブル発生の報告やクレームは一度もありません。マルウェア対策製品としての機能と処理性能は申し分なく、例えばバージョンアップにかかる時間が他社製品に比べて3分の1程度に短縮されるといった定量的な効果も確認できています。製品コストも安価で、お客様に負担をかけることなくリモートメンテナンスサービスを提供できたことは、当社にとっての大きな効果だと言えます」(中川氏)
 産業用ロボットの導入を検討中の製造業企業からも、大きな反響を得たという。
 「2019年12月に開催された国際ロボット展に新型コントローラとリモートメンテナンスサービスの説明展示をしてセキュリティ機能をアピールしたところ、来場者から非常に大きな反響がありました。実際に商談・契約に至ったケースも多く、産業用ロボットの売上アップに大きく貢献しています」(廣田氏)
 産業機器におけるIoT化の進展により、将来的にセキュリティはますます重要になってくる。富士通SSLのWhiteSecは、今後もダイヘン様の製品のセキュリティ対策・強化を支え続けていくことだろう。


株式会社ダイヘン様
(写真右)FAロボット事業部 技術部 部長 廣田 周吾 氏
(写真中央)FAロボット事業部 技術部 制御開発課 課長補佐 中川 慎一郎 氏
(写真左)FAロボット事業部 技術部 技術部  制御開発課 赤路 雄一 氏

お客様情報

お客様名

株式会社ダイヘン  

所在地大阪府大阪市淀川区田川2-1-11
創立1919年12月1日
代表取締役社長田尻 哲也氏
事業内容2019年に創業100周年を迎えたダイヘン様。変圧器・ 溶接機・産業用ロボットなどの製品開発に取り組み、電力インフラの高度化やものづくりの進化・発展を支えている。

パンフレット・資料

パンフレット・資料名
 株式会社ダイヘン様事例パンフレット
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