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小話

小話1-隠れたヒーロー物語

右の写真の彼は、赤外業界では知る人ぞ知る裏有名人、Y氏。
この業界に携わる者なら一度は彼を目にしたことがあるのではないだろうか。なぜなら、彼はあらゆる発表の場で赤外写真のモデルとして登場するからだ。その登場回数は過去数十回に及ぶ。

始めに、彼がモデルに抜擢されたのは簡単な理由からだった。
いつでも実験装置の側にいるのが彼なのだ。つまり、彼と装置は仕事上でのパートナー。装置の結果の良し悪しは、彼の写真の映り具合に直接反映する。(それはウソ)だが、装置の側の人間だったら誰でもいいかというと、そうはいかない。富士通のCMに高倉健さんが登場するように、赤外にY氏なのだ。

もともと彼は顔だちがはっきりしていた。そして、男性ということもあり体温が高い。しかも赤外センサーを覗くと皮膚の表面温度にムラがあることが分かった。眼鏡もかけている。眼鏡のレンズはガラスでできているのでモニタを通すと透明レンズは黒いサングラスのように映し出される。これは、レンズの表面温度が皮膚より低い為であり、モノを通過しにくい赤外線の特長を示すことができる。そして、髪の毛の量が多い。髪の毛は温度が低い為、密毛の部分は黒く、生え際の毛が詰まっていない部分は髪の毛の下の皮膚の部分も映し出し、髪の毛の流れをはっきりとモニタから見ることができるのである。これほど条件の揃ったモデルはいない。今回の小話で取り上げたのも、部長じきじきの提案からだ。つまり彼はなるべくしてなった赤外線センサーモデルなのである。

そんな彼もモデルを始めてはや6年。1児のやさしいパパである。子供は親の背中を見て育つというが、親の赤外写真を見て育つというのも悪くないのではないだろうか。
そしていつか親と同じ道(赤外業界)に進み、2代目モデルが誕生することを私は密かに期待する。

小話2-犯人逮捕に貢献

赤外線カメラは、可視光の強さ(太陽、蛍光灯など)に関係なく感知する事ができる為、防犯カメラなどに使われています。

例えば映画やアニメなどでは、赤外線レーザーが張りめぐらされている暗闇の中を、特殊メガネを装着したどろぼうが巧くくぐり抜けていく、という場面があります。

しかし実際にはそのような使われ方はされていません。赤外線カメラが人や物の温度差を感知してどろぼうをモニタに写しだします。モニタには、髪の毛は黒っぽく(温度が低い)、肌は白っぽく(温度が高い)映しだされます。人間の、つまり犯人の髪形(スキンヘッドや短髪、髪の毛の分け目)や頭部の形、さらに感度のよいカメラの場合は、コンタクトレンズやメガネをかけているかまでわかります。

ガラスは赤外線を通さないので、コンタクト又は、プラスチックや普通のガラスのメガネをしているとその部分が黒く映ります。

これらを総合すると、ある程度の特長がつかめますので、犯人の推理に役立ちます。

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