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Japan

p10-小話

国際標準化会合に参加する研究員の実情

身の回りのほとんどの通信機器は、お互いにちゃんとつながることを保証するために、数多くの「国際標準」に基づいて設計されています。これらの国際標準は、さまざまな分野を専門とするITU-T、ISO/IEC、IETF、 IEEE などの国際標準化機関が主催する会合に専門家が集まって決定されます。
H.265/MPEG-H HEVCを決める国際標準化会合は、世界の各国で毎年3~4回開催されました。それぞれの会合には、富士通をはじめとして世界中から100人以上の専門家が参加して100~1000の技術提案を持ち寄り、10日間ほど夜遅くまで(時には日付が変わるまで)白熱した議論が繰り広げられました。
会合に参加するにあたって、「海外のいろんな国に行けていいね」と周囲に言われますが、どこに行っても、ホテルの中に缶詰の日々で、寝不足のため、帰りの飛行機はいつも爆睡状態でした。そのため、残念ながら各国の印象は覚えていません。できればバカンスで楽しみたいですよね。

時々現れる?

自宅のテレビでサッカー中継を見ていたら、画面にシュートを決めた選手に焦点を当てた時、何やら画面のすみに現れたそうです!何が現れたかというと、「ブロックノイズ」です。
ブロックノイズというのは、画像の一部領域がモザイク状に見える現象です。きれいなグラデーション映像が表示されるはずのところが、ブロックで分割されたモザイク映像のように見える現象のことです。これは、でじたる映像圧縮をおこなった際、圧縮の割合が高くなると元の情報に戻せなくなるため現れる現象だそうです。
その他にも「モスキートノイズ」というのもあります。これは輪郭部分や色の変化の激しい部分で起こる画像の乱れです。蚊(英:mosquito)の大群がまとわり付いているように見えるため、この名前でよばれています。これも圧縮された画像で、必要な成分が失われたために起こる現象だそうです。
一般の人はシュートを決めた選手に注目するため、背景に現れるノイズに気が付きにくいのですが、研究者は画面の隅々まで見てしまうため、画面に現れたノイズが気になってしまうそうです。研究者は、ノイズが現れると「もっときれいな映像になるのに・・・」、「放送設備がまだMPEG-2だから現れるんだよな、早く新技術に置き換えられないかな」と、はがゆい気持ちになるそうです。

 

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