性能限界を突破する新世代コンピューティング

Next Generation Computing

デジタル時代の新しいICTシステムを創成する

半導体微細加工技術の物理的限界が近づき、ムーアの法則の限界も囁かれる一方、AIやメディア処理のための計算能力への要求はますます増大しています。また、巨大な非構造データの蓄積・流通コストや、エッジからオンプレミス、クラウドにまたがるサービスの構築・運用など、デジタル時代のビジネスやサービスを支えるICTシステムの新たな課題もすでに顕在化してきています。

富士通研究所では、スーパーコンピュータ「京」の登場により心臓シミュレーションやゲノム解析が可能になったように、従来のコンピューティング技術では解けない、あるいは解くことをあきらめている問題を解決に導く新しいパラダイムやアーキテクチャーを研究しています。また、今後爆発的に増大するデータの活用や5G時代の新たなICTソリューションなど、デジタル時代のビジネスやサービスを支えるICT基盤を提供するとともに、「量子コンピュータ」など、まったく新たなアプローチによる革新的技術にも取り組みます。

  • 高まるコンピューティングニーズに応える

    半導体の微細化に頼らず計算性能を向上させる方策として、すでに並列処理やアクセラレーター、高速計算アルゴリズムなどが活用されています。しかしこれらを合わせて使いこなすにはエキスパートの人手に頼っているのが実情です。

    富士通研究所では、富士通の強みであるスーパーコンピュータで培った大規模並列処理技術や、特化型アクセラレーター技術、新たなデータ処理アーキテクチャー、エッジ処理技術などの実現により、桁違いの計算性能を目指します。またARMプロセッサ向け並列コンパイラ技術などにより、通常のソフトウェアプログラマにも実行が容易な環境をつくっていきます。

    例えば、ディープラーニング特化型アクセラレーター:DLUやドメイン特化並列技術などの「新世代コンピューティング」や、データの内容に踏み込んだ階層的なデータ格納でストレージの性能・コスト限界を打破する「インテリジェントデータストア技術」、エッジ側のリソースを活用した「リアルタイム・エッジコンピューティング」などお客様のICTシステムが抱えるあらゆるフェーズの課題を解決していくための研究開発に取り組んでいます。

  • 新たな時代のICTソリューションへ向けて

    これまでも、通信規格の進化によって新たなデジタルサービスが生まれました。「2G」時代に始まった携帯電話IP接続サービスが、「3G」時代には写真や音楽の送受信が、「LTE」時代には動画配信が一般化し、いま10Gbpsを実現する「5G」では4K・8K映像を活用したサービスが登場しています。監視カメラや車載レコーダーの画質はより鮮明になり、1000万人規模の顔認証も高速処理できるようになります。また、5Gではこれまで取り組まれてきた通信の高速・大容量化だけではなく、超低遅延性や高信頼性も大きな特徴です。独自のネットワークを構築できる「ローカル5G」と合わせることで、ミッションクリティカルな産業領域での無線利用が可能になります。
    富士通研究所では、5Gで得られる「高精細画像の自動分析技術」、5Gの超低遅延性を最大限に引き出す「エッジコンピューティング技術」、高信頼通信を実現する「5G無線自動設定・運用技術」などの開発に取り組んでいます。これらの技術の確立を通じて、5Gの性能を最大限に引き出し、デジタルトランスフォーメーションを実現します。

    「新世代コンピューティング」は、2021年の稼働を目指すスーパーコンピュータ「富岳」など大規模・最先端システムの開発で培った技術や様々な領域の先端研究の成果と新しいパラダイムやアーキテクチャーを採り入れ、あらゆるICTシステムにおいて世界最高のコストパフォーマンスを目指しています。

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