暗号技術

暗号アルゴリズム

情報技術分野では、電子商取引や電子政府等を支える情報セキュリティ技術、とりわけ暗号技術に関心が集まっています。
独立行政法人情報処理振興事業協会(IPA)と認可法人通信・放送機構(TAO)は共同で、電子政府における基盤技術である各種暗号技術を平成12年度に公募しました。IPAとTAOは、我が国最高水準の暗号専門家で構成される「暗号技術評価委員会(CRYPTREC)」を組織し、応募された暗号技術の評価を行い、「電子政府推奨暗号リスト(現CRYPTREC暗号リスト)」として電子政府における調達のために参照すべき暗号のリストを策定しています。

共通鍵ブロック暗号 SC2000

富士通研究所では、スマートカードや携帯電話等で用いられる低機能プロセッサから、次世代高機能プロセッサまで、各環境に応じた最適なソフトウェア実装による高速処理が可能で、高い安全性を実現する共通鍵ブロック暗号SC2000を開発しました。

  • 128bitのブロック暗号、鍵長は128、192、および256bitから選択(AES仕様)
  • 世界トップクラスの処理速度(トリプルDESの5倍(当社比))
  • 独自技術の採用により、スマートカードからサーバまで、プロセッサのアーキテクチャーに応じた最適な実装が可能

本暗号の普及を目指し、平成12年度にIPAでのCRYPTRECによる暗号評価の公募に応募し、平成14年度に電子政府推奨暗号リストに掲載されました。(平成25年にリストの見直しが行われ、SC2000は、推奨候補暗号リストに、安全性の高い暗号の一つとして掲載されています。)

なお、CRYPTRECへの応募資料をご希望の方は、個別に提供させていただきますので、お問い合わせに記載の連絡先までご請求ください。

楕円曲線暗号

富士通は、楕円曲線暗号の標準仕様策定を目指すコンソーシアムSECG(The Standards for Efficient Cryptography Group)に参加し、貢献してきました。SECGで策定した楕円曲線暗号技術をカナダのCerticom社と連名で平成12年度IPA公募に応募し、平成14年度に電子政府推奨暗号リストに掲載されました。このリストは、平成25年に改定され、ECDSA、ECDHは引き続き同リストに掲載されています。

  • 電子署名技術: ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)
  • 鍵共有技術: ECDH(Elliptic Curve Diffie-Hellman Scheme)

これらの暗号技術の詳細については、SECG(http://www.secg.org/)ホームページに公開されている仕様書をご覧ください。

なお、CRYPTRECへの応募資料をご希望の方は、個別に提供させていただきますので、お問い合わせに記載の連絡先までご請求ください。

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