PRESS RELEASE

2020年6月24日
株式会社富士通九州システムズ

分子シミュレーションソフト「SCIGRESS」の新バージョンを発売開始

当社は、6月22日(月曜日)から「FUJITSU Technical Computing Solution SCIGRESS」(以下、SCIGRESS)の新バージョンを発売いたしました。

本製品は、原子・分子レベルの微細な挙動や性質を解析するシミュレーション・ソフトウェアです。低分子、高分子、結晶、アモルファス注1など多岐にわたるモデリング機能や、分子軌道法注2、分子動力学法注3、密度汎関数法注4など様々な計算化学の手法を搭載し、新材料、新素材の研究開発を支援します。

今回のバージョンアップでは、Quantum ESPRESSOのNEB注5計算、Phonon注6計算に対応することで反応障壁や反応経路、ラマンスペクトル注7を求めることができるようになりました。また、LAMMPS、Quantum ESPRESSO、GAMESSの入力ファイルを自由に編集することができ、柔軟な計算設定も可能となりました。

製品名

FUJITSU Technical Computing Solution SCIGRESS V3(サイグレス)

新機能

  1. Quantum ESPRESSO NEB計算対応
    初期構造と最終構造(任意で中間構造)を入力し、構造の変化に伴う全エネルギー変化を計算できるようになりました。SCIGRESSのインターフェイスで構造の変化とその時のエネルギーを対応させて確認ができます。これにより反応障壁や反応経路の計算が可能となります。
  2. Quantum ESPRESSO Phonon計算対応
    Quantum ESPRESSOのPhonon計算に対応することでラマンスペクトルの計算ができるようになりました。
  3. 入力ファイル編集機能の強化
    LAMMPS, Quantum ESPRESSO, GAMESSの計算実行時に入力ファイルを柔軟に編集し、SCIGRESSが読み込み可能な計算をそのまま簡単に実行できるようになりました。従来通りにプロシージャのデフォルト設定のまま計算することも可能です。
  4. モデリングウィンドウの強化
    モデリングウィンドウでX/Y/Z軸方向に視点を切り替えるボタン、視点を自動で回転させるボタンを設置しました。

発売日

  • 2020年6月22日(月曜日)

用語説明

  • 注1
    アモルファス:
    原子配列が不規則で結晶構造を持たない物質の状態
  • 注2
    分子軌道法:
    分子の中の電子状態を解明するのに用いられる手法
  • 注3
    分子動力学法:
    ゆらいでいる分子の動きを追跡することで物質の性質を求める手法
  • 注4
    密度汎関数法:
    電子系のエネルギーなどの物性を電子密度から計算する理論に基づく電子状態計算法
  • 注5
    NEB:
    Nudged elastic bandの略で反応経路を探索する手法
  • 注6
    Phonon:
    結晶中の格子振動を量子化したもの
  • 注7
    ラマンスペクトル:
    物質に光が入射された時に発生する散乱光の中に入射光と異なる波長の光が発生するラマン効果によって現れるスペクトル

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