日本初!「HoloLens 2ハッカソン」に参加してきました

2020/2/8からの2日間、マイクロソフト社「HoloLens 2」の実機を使った日本初のハッカソンが大阪で開催されました。このハッカソンに当社からも社員1名が参加しましたので、参加レポートを紹介します。

 

「Osaka HoloLens "2"ハッカソン2020」概要

日時:2020/2/8(土)~2020/2/9(日)

会場:株式会社毎日放送(MBS)

主催:大阪駆動開発、HoloMagicans

共催:日本マイクロソフト株式会社、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社、株式会社毎日放送(MBS)

概要:所属を超えてグループで課題解決をしながら、HoloLens 2で動くMixed Reality(複合現実)アプリの開発を体験するイベントです。

20200612_HOLOハッカソン(本文1)

HoloLens 2とは?
HoloLens 2は、マイクロソフトがMixed Reality(複合現実、以下MR)を実現するデバイスとして発売したMRデバイスHoloLensの次世代機です。 ヘッドマウントディスプレイで、3D グラフィックで作られた映像(ホログラム)を現実世界に重ね合わせて表示することで、 目の前に実物があるかのように見たり、動かしたりできます。
20200612_HOLOハッカソン(本文2)
ハッカソン参加のきっかけ
このハッカソン開催より前に「体験会 in Tokyo」というイベントでHoloLens 2の体験をしたのが、ハッカソン参加のきっかけになりました。 HoloLens 2は、前世代機とは別次元の没入感がありました。HoloLens 2の進化で印象に残った点は、以下になります。

・視野角が前世代機と比較し約2倍に向上
・ハンズトラッキング機能の追加により、両手全ての指が認識可能に
・それにより、3Dオブジェクトをつまんで、移動、回転、拡大縮小させるなど多様な操作が直感的に可能
・アイトラッキング機能の搭載により、頭を動かさずに目線で操作可能
・装着時の快適性が大幅に向上

この体験会でHoloLens 2、MRのポテンシャルを強く感じました。 そこで、普段の業務とは全く異なる技術領域ですが、思い切ってハッカソンへの参加を決意しました。



事前準備について
こちらのハッカソンでは、スムーズに開発に入れるように、事前に開発環境のセットアップを推奨しており、イベント主催側から提示された手順に従い、以下を実施しました。

・Microsoft Visual Studio 2019 インストール
・Unity 2019 インストール
・Mixed Reality Toolkit インストール
当日の流れについ
<チームビルディング>
チームビルディングはハッカソン当日に行われました。参加者約35名をチーム分けしていきます。
私は、わざわざ佐賀県から参加してきた青年の熱意あるアイデアピッチに気持ちが動き、ホログラムのギターで演奏をするアプリを開発するチームに参加することにしました。 チームビルディングの結果、全10チームが結成されました。

<開発~プレゼン>
チーム内でアプリの仕様と、実装する機能の優先度を話し合い、開発作業に入っていきました。
このハッカソンでは、HoloLensのアプリ開発に習熟したメンターが複数人参加しており、手厚いサポートを受けながら開発を進めることができました。 しかし、私を含めてチーム内にアプリ開発に用いるUnityに詳しいエンジニアがいなかったため、手探りで試行錯誤しながらの開発となりました。 また、アプリ開発で使う予定の10本指ハンズトラッキングは新機能のため、情報が少ないのも苦労するポイントになりました。
私が担当したのは、楽譜の表示とアイトラッキングを用いた譜めくりの実装でしたが、アイトラッキングでの実現が難しく、暫定的にボタンを配置しての譜めくりを実装しました。 開発は初日の深夜にまで及び、2日目にはプレゼン用の資料作成と、作成したアプリのデモ動画撮影を行いました。 プレゼンは、アイデア発起人の青年が熱意ある魅力的な発表をしてくれました。

<審査結果>
私が参加したチームは主催の大阪駆動開発より、大阪駆動開発賞をいただくことができました。HoloLens 2の新機能である10本指でのハンズトラッキングへの挑戦が評価されました。
MVPを受賞したチームは、MRを使った救急医療シュミレーターでリアルで実践的なAEDの訓練を可能とするアプリを開発したチームでした。 生身の人間では訓練できない、訓練用の人形は高価で大きい、といった従来からの課題を解決する見事なアイデアでした。 3Dオブジェクトをつまんで配置する動作は、HoloLens 2によって実現可能になった機能であり、 新機能を効果的に活用した点も高く評価されていました。
まとめ
MVP受賞作以外にも、サウンドをホログラムで可視化して、プロジェクションマッピングを実現するアプリなど、 開発期間が実質1日程度しかなかったにも関わらず、クオリティの高いアプリがいくつも誕生したことに驚きました。 新しいデバイスを活用したハッカソンは、未知の経験ばかりで刺激的で楽しい時間でした。 それぞれバックグラウンドが異なる初対面同士でチームを組んでアプリ開発をするという、ハッカソンならではの楽しみもありました。
MRならではの現実に仮想映像が重なり合う体験は、とても魅力的でエンターテイメントや産業など、多方面での利用が期待できそうです。また、MRデバイスが更に発展し、価格も手頃になっていけば、MRはもっと身近なものになっていくものと考えられます。
とてもワクワクする未来ですし、これを機にMRアプリの開発技術を磨いて、私も魅力的なMRアプリを作っていきたいと思います。