PRESS RELEASE

2016年9月12日
株式会社富士通エフサス

流通経済大学様にマルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境に
対応した統合認証基盤を導入シングルサインオン、ID一元管理の実現により、学生の利便性向上、管理者の運用負荷低減に貢献

当社はこのほど、学校法人日通学園 流通経済大学(理事長・学長:野尻 俊明、所在地:茨城県龍ケ崎市/千葉県松戸市、以下、流通経済大学)様にマルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境に対応した統合認証基盤を導入し、オンプレミスシステムと複数のクラウドサービスとのシームレスなシングルサインオン(以下、SSO)(注1)連携とIDの一元管理を実現します。

具体的には、従来の学内システムとGoogleAppsやMicrosoft Office 365(以下、Office 365)、サイボウズ ガルーンなどの複数クラウドサービスを合わせた計9システムへのSSOを実現することで、学生の利便性向上を図るとともに、統合ID管理システムにより、これまでシステム毎に行っていたID/パスワード管理を一元化することで、学生の入学、卒業などに伴う学籍情報の登録、更新、削除を一括して実施することが可能となり、管理者の運用負荷を大幅に低減いたします。

さらに、龍ケ崎、新松戸の両キャンパスのシステムを冗長化し、業務継続性の強化を実現いたします。

今回導入した統合認証基盤をベースに、今後、流通経済大学様では、学術e-リソース(注2)を利用する大学グループ、学術e-リソースを提供する機関・出版社などから構成された連合体「学術認証フェデレーション」(注3)への参加に向け、他大学や商用サービスとの認証連携を実現するとともに、学生ニーズの変化に柔軟に対応したICT環境の整備を推進していきます。

当社は、今後ともクラウドを始めとする先進技術により、文教分野においてもお客様の要件に最適なICT環境を提供し、先進的な教育環境づくりに貢献してまいる所存です。

近年、各社が提供するクラウドサービスの充実により、業務特性に応じて、複数クラウドを使い分ける「マルチクラウド」やオンプレミスシステムとクラウドサービスをあわせて使用する「ハイブリッドクラウド」などの環境が一般化しつつあります。多くの大学においても、目的や用途に応じた様々な教育関連システムの導入がなされておりますが、それに伴い、システム毎に異なるID/パスワードの管理が複雑化し、管理工数が増大しているケースが散見されます。さらに、学生のパスワード忘却への対応などによるシステム管理者の運用負荷の増大も課題となっています。

流通経済大学様においても同様の課題を抱えておられ、当社はこれら課題の解決に向け、マルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境へ対応した統合認証基盤を導入いたしました。

これにより、従来の学内システムとGoogleAppsやOffice 365、サイボウズ ガルーンなどの複数クラウドサービスを合わせた計9システムのSSOを実現し、学生の利便性向上を図るとともに、統合ID管理システムにより、これまでシステム毎に行っていたID/パスワード管理の一元化が可能となり、管理者の運用負荷を大幅に低減いたしました。なお、SSOについては、SAML認証(注4)、Shibboleth認証(注5)、代理認証(注6)などの複数の認証方式を用いています。

さらに、龍ケ崎、新松戸の両キャンパス間のシステムを冗長化することで、一方のキャンパスで万が一の障害や停電などが発生した際も、もう一方のキャンパスのシステムによる代替稼働が可能となり、業務継続性の強化を実現いたします。

【SSO運用イメージ】

【SSO運用イメージ】

【統合ID管理システム運用イメージ】

【統合ID管理システム運用イメージ】

導入効果

  1. 学生の利便性向上
    • 学内システムのSSO連携により、一回の認証で複数システムへのログインが可能に
    • システム毎の複数のID/パスワードを記憶する必要がなくなり、その忘却に伴う問い合わせ/再設定の手間を低減(忘却件数は1/10以下に減少)
    • スマートフォンからのシステム利用も可能となり、学生の満足度を向上
  2. 管理者の運用負荷低減
    • 学生の入学・卒業などに伴い、自動的に学籍情報を更新
    • 登録・変更・削除などの学籍情報の一括管理が可能に
    • パスワード忘却対応などに伴うヘルプデスク業務が軽減
  3. システムの拡張性確保
    • 新たなアプリケーションの追加が容易となり、学生ニーズへの柔軟な対応が可能
    • 「学術認証フェデレーション」との連携により、学外からの利用者認証手段としても活用可能

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • (注1)
    シングルサインオン(SSO)
    一回の利用者認証で、連携する複数のシステムを利用できるようにすること。
  • (注2)
    学術e-リソース
    電子ジャーナルやe-Learningシステムなど、オンラインで利用できる様々な学術情報資源。
  • (注3)
    学術認証フェデレーション
    学術e-リソースを利用する大学グループ、学術e-リソースを提供する機関・出版社等から構成された連合体。 各機関はフェデレーションが定めた規程(ポリシー)を信頼しあうことで、相互に認証連携を実現することが可能となる。
  • (注4)
    SAML認証
    SSOの認証方式の一つ。標準化団体OASISによって策定された認証/認可/ユーザ属性情報などをXMLで送受信するための仕様で、複数のWebサイトにまたがったSSOを実現可能にする。
  • (注5)
    Shibboleth認証
    SSOの認証方式の一つ。SAML、eduPersonなどの標準仕様を利用したOSSベースの認証方式。学術認証フェデレーションでも使われている。
  • (注6)
    代理認証
    SSOの認証方式の一つ。企業ポータルやグループウェアなど、すでにログインフォームを持っているアプリケーションを介してSSOを行う場合に採られる方式。

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以上

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