PRESS RELEASE

2015年4月23日
株式会社富士通エフサス
サイオステクノロジー株式会社

富士通エフサスとサイオステクノロジー、
クラウドシステム構築分野で協業ハイブリッドクラウド環境の冗長化新サービス開始、新技術にも着手

株式会社富士通エフサス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:髙萩 弘、以下、富士通エフサス)とサイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:喜多 伸夫、以下、サイオス)は、このほどクラウドの「安心・安全・安定」稼働を実現すべく、クラウドシステム構築分野において協業いたします。

本協業により、富士通エフサスとサイオスは、サイオスの HA クラスターソフトウェア「LifeKeeper」(注1)の活用による、同一クラウドのリージョン間での冗長化を実現するとともに、今後、オンプレミス(プライベートクラウド含む)-クラウド間、さらに業界初となる異種クラウド間の冗長化技術の開発に取り組んでまいります。

またサイオスは、富士通エフサスの高度な技術力、国内有数のクラウドシステムの構築・サポート能力を高く評価し、富士通エフサスを、新設した「LifeKeeper クラウドインテグレーションパートナー」の第一号企業として認定しました。

今回の協業により、富士通エフサスは、「FUJITSU Managed Infrastructure Service パブリッククラウド導入・運用サービス」を本年6月より拡充し、上記技術を活用したクラウドの冗長化の導入・運用サービスを順次提供する予定です。なお、本技術は、富士通の「FUJITSU Cloud Integration Service」にも適用し、より可用性の高いシステムを実現してまいります。

両社は、今後、共同でビジネスを展開し、クラウドの冗長化技術を活用したサービスについて、3年間で100社のお客様への導入を目指します。

クラウドシステム構築分野での技術提携・協業の背景

近年、「クラウドファースト」の流れの中で、企業のミッションクリティカルな業務でのクラウド活用が急速に拡がっています。一方で、パブリッククラウドの可用性は向上しているものの、万一の障害発生時のリスクから、基幹業務をクラウド環境に移行させることは大きな課題でもありました。

このたびの富士通エフサスとサイオスが提供する新サービスをご活用頂くことで、お客様は、同一クラウド、オンプレミス-クラウド間はもとより、異種クラウド間などで、自社のニーズ、要件を踏まえた最適な冗長化対策を実施でき、安心して業務システムをパブリッククラウドに移行することが可能になります。

富士通エフサスは、今後、「FUJITSU Managed Infrastructure Service パブリッククラウド導入・運用サービス」を拡充し、本年6月にクラウドの冗長化の導入・運用サービスを提供する予定です。

新設のLifeKeeper パートナープログラム「クラウドインテグレーションパートナー」カテゴリに富士通エフサスを第一号認定

またクラウド導入が増加する中、クラウド環境でもオンプレミスと同等の可用性ニーズが高まっていることから、サイオスは「クラウドインテグレーションパートナー」を新設し、国内有数のクラウドシステムの導入実績、ならびに高度な技術力、構築・サポート能力を誇る富士通エフサスを、本カテゴリの第一号企業として認定しました。サイオスは本取り組みを通じて富士通エフサスを筆頭とするパートナー企業と、クラウド環境上で高い可用性を担保したミッションクリティカルなシステムの構築を推進し、ユーザー企業の課題を解決するソリューションを提供してまいります。

富士通エフサスは、「クラウドインテグレーションの No.1 カンパニー」を目指し、今後とも継続的にクラウド関連サービスの拡充に努め、お客様の安心・安全なクラウド環境の導入を支援してまいります。

サイオスは、今後、同一クラウドのリージョン間、オンプレミス-クラウド間の冗長化構成を超えて、異種クラウド間、データセンターとクラウド間でのクラスター構成も順次可能にしていき、お客様のシステムの高可用性に対するニーズに合わせて、継続的に「LifeKeeper」の機能強化を行ってまいります。

「FUJITSU Managed Infrastructure Service パブリッククラウド導入・運用サービス」について

本サービスは、パブリッククラウド上へのシステム導入にあたり、システム基盤の設計・導入・運用までをサービス提供するものです。

[サービスの特長]

  1. FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5、FUJITSU Cloud A5 for Microsoft Azure、ニフティクラウドに加え、Amazon Web Services、VMware vCloud Air など、複数のパブリッククラウドサービスに対応。
  2. 24時間365日の確実な稼働監視とトラブル時の迅速な初動対応により、システムの安定稼働とお客様の運用負荷軽減を実現。
  3. 同一クラウドのリージョン間はもちろん、オンプレミス環境とクラウド間、さらに業界初となる異種クラウド間の冗長化に対応予定。現状のシステム構成、コスト、構築期間、可用性レベルなど、お客様のニーズ、要件を踏まえた最適な冗長化対策が実施可能(本年6月より順次提供)。

LifeKeeper クラウドインテグレーションパートナーについて

クラウド環境上でのシステム構築ビジネス推進、およびプロダクトサポートの一次窓口として、下記条件を満たすパートナー企業を認定するものです。

[加入条件]

  • LifeKeeper・DataKeeper が動作認定しているパブリッククラウド環境での認定技術者を有すること。
  • LifeKeeper・DataKeeper が動作認定しているパブリッククラウド環境での導入実績があること。

*その他加入条件など詳しくは以下をご参照ください。
http://www.sios.com/products/bcp/lkdk/partner/

【日本マイクロソフト株式会社様のコメント】

今回の富士通エフサス様とサイオステクノロジー様の協業を心より歓迎します。企業様におけるクラウドの利用は年々多様化しており、情報系のみならず基幹系システムをオンプレミス-クラウド間を繋いでハイブリッド環境で運用することが一般的になっています。今回の両社における協業を通じて、高可用性の要件をもつお客様のシステムを弊社 Microsoft Azure 上で稼働することで更なるIT資産の最適化に寄与できることを期待しています。

日本マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部
業務執行役員 本部長 佐藤 久

【ニフティ株式会社のコメント】

ニフティは、富士通エフサスとサイオステクノロジー様との協業による LifeKeeper を活用したクラウド間の冗長化技術の提供を歓迎いたします。

お客様インフラ環境とニフティクラウド間はもちろん、ニフティクラウドの東西リージョン間においても、万一のシステムの障害を監視し、稼働系に障害が生じた場合に待機系に自動的に切り替えを行うための冗長化が実現できます。これにより、システムのダウンタイムの長期化を防ぎ、お客様のビジネス損失を最小化することが可能となります。

本技術の提供はクラウド上での堅牢なインフラ環境を実現するものであり、パブリッククラウドの活用による企業への貢献を一層加速するものと期待しています。

ニフティでは、今後も両社との協力体制をさらに強化し、お客様のビジネスに貢献するクラウド環境を提供してまいります。

ニフティ株式会社 クラウド事業部
事業部長 上野 貴也

【富士通株式会社のコメント】

今回の富士通エフサスとサイオステクノロジー様の協業、および富士通エフサスが「LifeKeeper クラウドインテグレーションパートナー」の第一号企業として認定されたことを心より歓迎します。

FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5、FUJITSU Cloud A5 for Microsoft Azure、ニフティクラウドを始めとしたマルチクラウド/ハイブリッドクラウド環境においても、お客様が安心して業務システムを利用できることを期待しております。

富士通株式会社 クラウド事業本部
副本部長 佐竹 功二

関連リンク

注釈

  • (注1):
    HA クラスターソフトウェア「LifeKeeper」
    LifeKeeper は、システムの障害を監視し、稼動系に障害が生じた場合に待機系に自動的に切り替えを行うことで、システムダウンタイムの時間を短縮し、ビジネス損失を最小限にする HA クラスターソフトウェアです。
    LifeKeeper の詳細については、以下の URL をご参照ください。
    http://www.sios.com/products/bcp/lkdk/product/

株式会社富士通エフサスについて

富士通株式会社の100%出資子会社。主に ICT インフラの設計・構築・運用、メンテナンスサービス、機器・ソフトウェアの販売などを行っており、2013年より、事業領域を、従来の IT インフラサービスから、ICT をコアとした「トータルサービス」とし、従来の枠にとらわれない新たなビジネスに取り組んでいます。

富士通グループの保守体制は、富士通エフサスならびに富士通 CE パートナーを含む富士通グループ CE が担い、CE 拠点数は全国約850拠点、人数約8,000名と日本最大規模を誇ります。

http://www.fujitsu.com/jp/fsas/

サイオステクノロジー株式会社について

サイオステクノロジーは、Linux に代表されるオープンソースソフトウェアの開発と利用を軸に、OS(基本ソフトウェア)、サーバー、Web アプリケーション、クラウドコンピューティング、ビッグデータに関わるソフトウェア製品とサービスの提供を行っています。

これからも革新的なソフトウェア技術を追求し、世界の IT 産業に影響力のある存在「インフルエンサー」となって価値を創造し、社会の発展に貢献してまいります。

http://www.sios.com/

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

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