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学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 様

学生所有のノートPCをシンクライアント化し、PC教室の人数やハードウェアに制約されない講義環境を実現と、ハードウェア資産を減らしTCOを削減。

神奈川県厚木市に拠点を置く神奈川工科大学様は、社会の幅広い分野で活躍できる創造性豊かな技術者の育成を目指した教育を実践しています。情報学部では、2009年に講義で学生が使用するPC環境の復元システムを導入するなど、ICTによる先進の講義環境の構築を進めてきました。ここにきて、講義で使用する最新アプリケーションのクラウド化や大容量化にともない、PC教室のサーバー、PC、ネットワークを刷新する必要性が高まっていました。神奈川工科大学様が目指したのは、将来的なTCO削減をはじめ、学生の学習スタイルの多様化にも柔軟に対応できる講義環境の実現です。富士通エフサスは、プライベートクラウドにより、学生が自分のノートPCをシンクライアントとして使える環境の構築をご提案しました。

PC教室のPCのスペックや台数に制約されず、「教室に固定されない」フレキシブルな講義を可能とし、同時にグラフィック系アプリケーションを使用する講義のために、ハイスペックなPCを用意した専用教室も整えました。「クラウド」「シンクライアント」「ハイスペックPC」というハイブリッドで、学生が最先端のICTシステムを体感しながら学習できる環境を実現したのです。

導入事例レポート 学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 様

課題と効果

講義で使うOSやアプリケーションのバージョンアップノタビニハードウェアを更改していては、将来的にICT投資のTCOが増大し続けてしまう。
シンクライアントの導入により、PC教室のPCやサーバーなどハードウェア資産を減らし、TCOを削減した。
学生が自分所有のノートPCで講義を受けるなど、多様化する学習スタイルに柔軟に対応できる講義環境が必要だった。
情報工学科内にプライベートクラウドを構築し、学生が所有するノートPCをシンクライアントとして活用することで、自由なスタイルで受講できる環境を整えた。
PC教室のPCの台数や利用可能なOS、アプリケーションなどに制約され、いわば「教室に固定された」講義環境だった。
学生が自分のノートPCでサーバーにアクセスし、講義で使うOSやアプリケーションを選択して利用できるようにした。PC教室のPCの台数やOS、アプリケーションに請託されない講義が可能となった。

導入までの背景

4~5年では陳腐化しない講義環境を構築し、ICT投資のTCO削減を図る

神奈川工科大学様の情報学部は、「情報工学科」「情報メディア学科」「情報ネットワーク・コミュニケーション学科」の3学科を擁し、実践的なICT教育を展開しています。同学部では2009年、PC教室に環境復元システムを導入し、学生が講義で使用したPCにアプリケーションやファイルが追加されていても、次の講義開始時に再起動すれば設定時の環境に自動的に復元できる仕組みを構築しました。学生がいつでも同じ環境で、スムーズに講義を受けられるようにするなど、ICTによる先進の講義システムの構築を積極的に進めてきました。

しかし、ここ数年の間に講義で使用するアプリケーションのクラウド化や大容量化が進み、Windows XP搭載PCなど既存のPC教室のハードウェアやネットワークのスペック不足が問題となっていました。「プログラミングの講義やMayaなどグラフィック系アプリケーションを使う講義では常に最新のハイスペックなPCが必要です。講義で使用するアプリケーションが次々にバージョンアップしていく状況も考えると、既存のPCやサーバーは時間の経過とともに、相対的に性能が低下していきます。PC教室のハードウェアやネットワークを刷新し、4~5年では陳腐化しない講義環境を構築したいと考えていました。」

また、6つのPC教室に約300台導入していたPC、それらを管理するサーバーといったハードウェア資産の削減も検討していました。「ICTの進化にともない、講義内容も変化していきます。OSやアプリケーションのバージョンアップにあわせて、ハードウェアを更改していては、この先、ICT投資が拡大し続けます。ハードウェア資産を減らし、TCO削減と同時にPCやサーバーの管理、運用を効率化したいという要望もありました。」

  • 伊達市 総務部 総務課長 兼 地域振興対策室長 髙橋 昌宏 様
    学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学
    情報工学科 教授
    博士(情報科学)
    五百蔵 重典 様
  • 学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 情報工学科 教授 博士(情報科学)五百蔵 重典 様
    学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学
    情報学部 情報ネットワークコミュニケーション学科
    助教
    博士(工学)
    岩田 一 様
  • 学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 情報学部 情報ネットワークコミュニケーション学科 助教 博士(工学)岩田 一 様
    学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学
    情報学部 情報メディア学科 助教
    修士(芸術)
    牧 奈歩美 様

導入以前の課題

学生の学習スタイルの多様化に対応しフレキシブルに講義環境を構築

学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 様

PC教室のハードウェアとネットワークの刷新を検討していく過程では、情報工学のカリキュラムを実施するにあたっての課題が明らかになってきました。一つは学生の学習スタイルが多様化してきたことへの対応です。情報学部では、全ての学生が入学時に授業用のノートPCを購入し、それを持ち込んで講義を受けています。PC教室に設置されたPCより、学生のノートPCのほうがハイスペックなこともあり、多くの学生は自分のノートPCで講義を受けることを希望します。ところが、講義では、Windows 8だけではなく、Windows XPやLinuxなどのさまざまなOS環境で演習が行われます。PC教室のPCは、マルチブートに対応していますが、学生のノートPCを全てマルチブートとすることは困難です。そのため、学生がせっかくハイスペックなノートPCを持ち込んでも、講義で使用するOSによっては、それを活用できないといったこともありました。

また、情報メディア学科の講義では、使用するアプリケーションがグラフィックボードを搭載した高性能なPCでないと動作しないことも多く、学生のノートPCでは受講できないことも課題でした。さらには、授業ごとに使用するアプリケーションが異なるため、学生が自分のノートPCに複数のアプリケーションをインストールすると、アプリケーション同士が衝突して不具合が起きてしまうこともありました。それが、授業を円滑に進める上で問題となることもあったのです。「学生にノートPCを持たせ、大学でも自宅でも自ら学ぶ意識を育てようと取り組んでいましたが、実際の講義では、学生のノートPCを活用しきれていませんでした。そのため、学生がノートPCで自由度高く講義を受けられる環境と、グラフィックボードを搭載したハイスペックなPCを用意した環境の2つを整えることが必要だと感じていました。それができれば、学生にとっても教える側にとっても、もっとフレキシブルな講義環境を構築できるのではないかと考えました。」

導入の概要

学生所有のノートPCをシンクライアント化 ハイスペックなPCの専用教室も設置

学生にとっても教える側にとってもフレキシブルな講義境環の実現のため、富士通エフサスは、シンクライアントの導入をご提案しました。情報工学科内にプライベートクラウドを構築し、学生が持ち込むノートPCに仮想デスクトップを実現するソフトウェアをインストールするという、「大学や教育分野では、前例のない先進的な取り組みの提案でした。」このシンクライアントにより、学生は自分のノートPCをPC教室に持ち込んでサーバーにアクセスすれば、WindowsやLinuxといった講義で必要なOSも最新のアプリケーションも自分のノートPC上で使うことができるようになります。

同時に、グラフィックボードを搭載したハイスペックなPCが必須の講義のために、専用のPC教室の設置も提案しました。従来、6教室に約50台ずつ、合計300台のPCが設置されていた構成を大幅に変更し、学生のノートPCをシンクライアント端末として利用できる教室を4つ、ハイスペックなPCを50台設置した教室を2つとしました。学生が自分のノートPCを活用できる環境と、ハイスペックなPCを使える環境を整え、同時にPCの台数も、これまでの約300台から約100台へと、3分の1に削減しました。

シンクライアント利用イメージ

シンクライアント利用イメージ

導入の効果

教室や受講人数に制約されないハイブリッドでフレキシブルな講義環境を実現

シンクライアントの導入により、学生は通常の講義は自分のノートPCで受講でき、グラフィックや演習などハイスペックなPCが必要な講義は専用教室で受講するという環境が整いました。「導入以前は、いわば『PC教室に固定された』講義環境で、受講できる学生の人数もPC教室のPCの台数に制約されていました。それが、シンクライアントで複数のOSやさまざまなアプリケーションを利用できるようになったことで、学生が自由度をもって自分のノートPCを活用できるようになりました。利便性が格段に高まったといえます。」

また、学生がノートPCをシンクライアントとして活用できる教室と、グラフィック系アプリケーションを扱うハイスペックな専用教室という「ハイブリッドな講義環境が構築できたことの意味合いも大きい」ようです。「クラウド、シンクライアント、ハイスペックなPCと最新のアプリケーションなど、学生が最先端のICTに実際に触れて、それを体感しながら講義を受けられる環境が整いました。学生が、最先端のテクノロジーに触れられるというメリットも計り知れないでしょう。」 あわせて、従来、PCのある教室でしか開講できなかった講義を他の教室や場所でも実施できるようになったことによる効果もあります。「学生が自分のノートPCをシンクライアント端末として使えるので、例えば人気の講義に溢れてしまった学生も、PC教室のPC台数に制約されず、また日を変えることなく講義を受けられるようになります。PCが設置されていない大きな教室や複数の教室にまたがるような講義でも、このシステムを活用できます。場所や人数を選ばないフレキシブルな講義環境、理想としていた講義環境に近づいたと感じています。」

  • 富士通エフサス 首都圏本部 神奈川支社 相模支店長 鹿嶋 一範
    富士通エフサス
    首都圏本部 神奈川支社
    相模支店長
    鹿嶋 一範
  • 富士通エフサス 首都圏本部 公共第二ビジネス統括部 第一ビジネス部 神野 祐貴
    富士通エフサス
    首都圏本部 公共第二ビジネス統括部
    第一ビジネス部
    神野 祐貴
  • 富士通エフサス 首都圏本部 神奈川支社 相模支店 近江 悠
    富士通エフサス
    首都圏本部 神奈川支社
    相模支店
    近江 悠

今後の展望

情報学部以外との連携を見越して拡張性を確保し将来は学外からの利用も想定

現在は、2015年4月からの本格運用を前に、検証を進めている段階ですが、すでに次なる展開も視野に入っているようです。「当初より、将来の拡張性を考慮してサーバーの容量、ネットワークの帯域などに余裕を持たせて構築しています。他の学部からも利用していただき、学内にシンクライアントを活用した講義環境が構築できるといいと考えています。」

今後は、学内だけでなく、パブリッククラウドを活用し、学生が自宅での復習や、入学前教育の実践にもシンクライアントを活用していきたい考えです。「ICTが進歩していく中、常に新しいことへの挑戦を続けていきたいと考えています。学生にとっても先進的なものに触れることは大きなメリットで、自身のスキルアップにも役立つでしょう。そのためにも時代のニーズ、ICTのトレンドにあった最先端の技術を積極的に取り入れています。富士通エフサスには、そのパートナーでいて欲しいと思います。」神奈川工科大学様では、すでに次なる教育イノベーションが始まっているようです。

学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 様

所在地 : 神奈川県厚木市下荻野1030
学長 :小宮 一三 氏
学生数 :5,286名(2014年4月現在)
注:学部生・大学院生含む

学校法人 幾徳学園 神奈川工科大学 様


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