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学校法人帝京大学 様

約16,000人の学生が集うキャンパス全域を無線LANに
多様なデバイスで自由度高く学内ICT基盤を活用できる環境に

学校法人帝京大学様は、関東地域を中心に全国5カ所にキャンパスを保有し、社会に貢献できる人材の育成を目的とした教育を実践してきました。このほど、経・法・文など5学部1短大約16,000人の学生が集う八王子キャンパスの学内ネットワークが更改の時期を迎え、より安全性と利便性の高いICTシステムへの刷新を検討していました。

富士通エフサスは、キャンパス内のほぼ全域で利用できる無線LAN環境を構築し、学生や教職員の利便性を高め、同時に学生や教職員など利用者の属性に応じて、接続できるネットワークを限定する機能を構築し、セキュリティレベルをさらに引き上げました。同時にe-Learningも導入し、学内のID管理システムを自動化することで、運用負荷を削減するとともに情報セキュリティの基礎から学生の次なる成長を促す教育環境を実現しました。

導入事例レポート 学校法人帝京大学 様

課題と解決策

学生情報などを管理する重要セクションへのアクセスをサブネットワークで制限していたが、スマートフォンやタブレット端末などデバイスが多様化し、学内LANの無線アクセスポイント拡充と、より柔軟でセキュリティレベルの高いネットワークへの刷新が求められていた
多様なデバイスでも学内LANにアクセスできるようにキャンパス全域に216台の無線LANアクセスポイントを設置し、認証システムと検疫システムでより安全性を高めた。
学生、教員、職員などICTシステムの利用者を均一のレベルで管理していたため、学生デモ教員や職員のネットワークにアクセスできてしまうリスクがあった。
利用者がアクセスすると、学生、教員、職員、さらにゲストといった「属性」を認証し、自動的に接続できるネットワークを限定する仕組みとした。
毎年4,000人におよぶ新入生に対し、情報セキュリティのリテラシー教育を実施していたが、実施準備からアフターフォローまで業務負荷が大きく、効率化が求められてた。
e-Learningで新入生を対象とした情報リテラシ教育を効率化し、同時に学内LANにアクセスするためのID発行を自動化することで業務負荷を大幅に軽減した。

導入までの背景

利用環境の多様化にも柔軟に対応できるICTシステムに

2016年に創立50周年を迎える帝京大学様は、次の50年に向けての新たな成長と社会への貢献を目指しています。同大学・八王子キャンパスでは、約10年前に学内にLAN環境を導入し、学生の履修登録や履修状況の把握、学生と教職員との連絡に活用するなど、キャンパス内のICT化を積極的に進めてきました。ここにきて、PCやサーバーなどハードウェアが更改の時期を迎えたこと、あわせて、保守・運用の期限切れが迫ってきたことがあり、ICTシステムの全面的な刷新を検討していました。

また、従来のICTシステムのままでは、ここ数年の間に起きた利用環境の変化に対応できないことも刷新を検討した理由の一つです。例えば、従来のLAN環境は、学内のパソコン教室に設置されたWindowsのPCで利用することを前提に構築されたものでした。ところが、現在では、スマートフォンやタブレット端末などモバイルで利用したいというニーズが拡大しています。OSもWindowsだけではなく、iOS、Android、Macなど、学生が利用する端末に応じて種類も多くなっています。利用環境が急速かつ大きく変化していく中で、柔軟な対応が求められていたのです

  • 学校法人 帝京大学 八王子キャンパス 情報処理センター長 文学部 社会学科 教授 池 周一郎 様
    学校法人 帝京大学 八王子キャンパス
    情報処理センター長
    文学部 社会学科 教授
    池 周一郎 様
  • 学校法人 帝京大学 八王子キャンパス 情報処理センター チームリーダー 花房 拓 様
    学校法人 帝京大学 八王子キャンパス
    情報処理センター
    チームリーダー
    花房 拓 様
  • 学校法人 帝京大学 八王子キャンパス 情報処理センター 山本 裕子 様
    学校法人 帝京大学 八王子キャンパス
    情報処理センター
    山本 裕子 様

導入以前の課題

セキュリティレベルと利便性のさらなる向上

ICTシステムの刷新の過程で、まず検討されたのは、セキュリティレベルのさらなる向上でした。以前から検疫システムを導入するなど、セキュリティ対策はとられていました。ただし、学生たちがスマートフォンやタブレット端末でアクセスすることを想定すると、端末の多様化、アクセスの自由度と利用頻度の向上にともない、従来よりも強固なセキュリティが必要と考えられたのです。八王子キャンパス情報処理センター長で文学部社会学科の教授である池 周一郎様は、「帝京大学は文系学部が多く、コンピューターやネットワークについての知識がある学生ばかりとは言い切れません。そういった学生でも新しいICTシステムを安心して使えるようにしたいと考えました」と語ります。

そのためには、セキュリティレベルをさらに高めること、あわせて、学生たちの情報セキュリティのリテラシー教育を効率よく実践していくことも課題でした。

また、以前のICTシステムでは、学生、教員、職員をIDとパスワードで管理していたため、万が一、IDやパスワードが知られてしまうと、学生が教員や職員のネットワークに入ってサーバーにアクセスしたり、教員が自分の担当以外の学生情報にアクセスできてしまうリスクがありました。八王子キャンパス情報処理センターのチームリーダー 花房 拓様は、「以前の業務系ネットワークは、すべての利用者が『フラット』でした。つまり、学生や教員、職員といった属性によってアクセス権限を区分せずに、均一に管理していました。そのため、学生、教職員、あるいは学会などで本学を訪れ一時的なIDとパスワードで学内LANに入った人でも、学内の重要な情報にアクセスできてしまうというリスクがありました」と指摘します。

導入の概要

利用者の属性でネットワークを分離 情報リテラシー教育はe-Learningで

これらの課題の解決に向けて、富士通エフサスが提案したのは、キャンパス内各所に無線LANアクセスポイントを設置し、ほぼすべてのエリアでスマートフォンやタブレット端末、ノートPCなどを活用できるようにした学内LAN環境でした。セキュリティのさらなる強化のために、利用者の属性を「学生」「教員」「職員」、そして学会などで大学を訪れる「ゲスト」の4つに分け、属性ごとにアクセスできるネットワークを分離する「DynamicVLAN」を導入しました。これは、学生の個人情報は教務部のネットワーク内で、学生の成績データは教員のネットワーク内で管理するというように、ネットワークを分離して安全性を確保する仕組みです。学生も教員も職員も、アクセスできるネットワークが限られるので、万が一、学生のPCが第三者に乗っ取られた場合などでも、学内の重要な情報にはアクセスできません。利用者に自分の属性を新たに登録させるといった負担もなく、ネットワークにアクセスすると自動的に利用可能なネットワークに接続されます。利用者が意識しなくても、セキュリティが確保されるところが特徴です。

また、学生の情報リテラシー教育の効率化のためにe-Learningを導入しました。これにより、学生は自宅のPCなどを使って情報リテラシー教育を受け、テストに合格すると自動でIDとパスワードが発行されます。もし、テストに合格しなければ、学内LANにアクセスする権限が与えられないという仕組みです。

学校法人帝京大学様 概要図

導入の効果

拡張性・可用性・頑健性の実現 情報リテラシー教育も効率化

新しいICTシステムの導入により、学内LAN環境の利便性が向上し、同時にセキュリティレベルも高まりました。「ICTシステムの刷新にあたって、富士通エフサスにお願いしたのは、拡張性と可用性、そして頑健性のあるシステムとして欲しいということでした。キャンパス内のほぼ全域で無線LANが利用可能となり、DynamicVLANの導入でセキュリティも向上したことで、3つの要件を満たすICTシステムになったと感じています」(池様)。

また、e-Learningの導入による効果も大きいようです。以前は、毎年の4,000人にもなる新入生に対し、学内LANを使用するための注意点といったオリエンテーションを座学で実施していました。「毎年、新年度の多忙な時期に教室を手配し、新入生を集め、数日間にもわたって『情報リテラシー教育』を行わなくてはなりませんでした。時間的にも労力的にも大きな負担でした」(花房様)。これが、e-Learningで学生がカリキュラムの最後のテストに合格したら、学内ネットワークにログインできるパスワードが付与されるという仕組みとなったのです。八王子キャンパス情報処理センターの山本 裕子様は、「2015年4月の新入生から使い始めました。ほぼ100%の新入生が情報リテラシー教育のテストに合格し、無事に履修登録を済ませてキャンパスライフをスタートさせています。私たち担当者の負担も大幅に軽減されました」とその効果を感じているようです。

  • 富士通エフサス 首都圏本部 公共第二ビジネス統括部 第一ビジネス部 新谷 慶和
    富士通エフサス
    首都圏本部
    公共第二ビジネス統括部
    第一ビジネス部
    新谷 慶和
  • 富士通エフサス 首都圏本部 共通インフラサービス統括部 インフラサービス技術部 遠崎 武志
    富士通エフサス
    首都圏本部
    共通インフラサービス統括部
    インフラサービス技術部
    遠崎 武志

今後の展望

「開かれた大学」の実現にe-Learningさらに活用

今回、ICTシステムを刷新した帝京大学様には、もう一つの目的がありました。「それは『教育機関としての責任を果たすこと』でした。学生が電子メールやソーシャルメディアを日常的に使う今、学生が原因で学内LANが被害を受け、情報漏洩などの事件や事故が起きてしまう可能性もあるでしょう。そのときに、自己責任であることは間違いないのですが、責任を負わせる前に、ユーザーとして責任があることを正しく理解させなければならない。そして、将来企業などで働く時にも必ず必要な情報リテラシー教育を修得させることも重要な役割です」(池様)。その考えのもと、今後はe-Learningをさらに活用し、情報リテラシー教育だけでなく、ICTシステムについて興味のある学生を対象にプログラミングやシステム構築などのスキルを習得する教育にも活用していくとのことです。 
また、e-Learningは、学生以外の利用も可能なことから、社会人や地域住民、受験生などに学習の場を提供する手段として活用することもできます。「開かれた大学ということばに象徴されるように、学生以外にも門戸を開き、例えば公開講座、サマースクール、オープンキャンパスなどでの応用も検討しています。帝京大学で学びたいという方々を対象にした、新しいかたちを模索しています」(池様)。 
帝京大学様の、新たな教育スタイルの創造、学習機会の創出に向けた取り組みは、今後も続いていきます。

学校法人 帝京大学 様

所在地 : 東京都八王子市大塚359
学長 :冲永 佳史氏
学生数 :全学部 23,753名(2014年5月1日現在)
教職員数 : 大学 教授382名 准教授210名 講師219名 助教授180名 助手190名

学校法人 帝京大学 様


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