久留米大学病院 様

統合サーバープラットフォームで堅牢なプライベートクラウド環境を実現

導入事例レポート 久留米大学病院 様

病床数1,000床を超える大規模な医療機関として地域医療の中核を担う久留米大学病院様。院内システムのサーバー統合にあたり、24時間365日止まらない診療業務の実現が課題でした。富士通エフサスは高性能・高信頼性サーバーを軸とした統合サーバープラットフォームを構築。ブレードサーバー・ストレージ等を組み合わせ、堅牢なプライベートクラウド環境を実現しました。

課題
効果
課題院内システムの更改に伴い、止まらない診療業務を実現したい
効果「PRIMEQUEST」導入によるサーバー統合で信頼性・堅牢性向上
課題物理サーバー統合の技術や様々なベンダーの要求に応える対応力があるか不安
効果知識・経験レベルの高い八イスキルSEが担当することで安心して委託することが可能に
課題複数のシステムが稼働する環境で信頼性と性能を両立できるか心配
効果導入前の検証環境を提供

導入までの背景

システム更改を期に、医療現場のさらなるICT化を推進

福岡県南部地域の医療の中心として地域医療を支え、また全国に31箇所ある「高度救命救急センター」の1つとして高度な救急医療も提供している久留米大学病院様。高度かつ安心な医療を提供するためには、院内システムの充実が欠かせませんが、これまでのシステムには課題があったと言います。「従来の第2期病院総合情報システムでは"中途半端なICT化"しかできていませんでした。そのために現場の業務効率が落ちてしまうような状況がありました」。具体例の一つとして、オーダリングシステムが部分的にしか採用されていないために、指示内容によってオーダ入力と伝票記載を使い分けなければならない、という状況が生まれていたといいます。

第3期システムへの更新を機に、「徹底したICT化」を行うことで業務効率を上げ、「誇りを持って勤務できる職場環境の構築」というコンセプトの実現を目指したと言います。

久留米大学 本部事務局 情報システム室 係長 下川 忠弘 様 久留米大学
本部事務局
情報システム室 係長
下川 忠弘 様

導入以前の課題

1.院内システムの更改に伴い、止まらない診療業務を実現したい
2.物理サーバー統合の技術や様々なベンダーの要求に応える対応力があるか不安
3.複数のシステムが稼働する環境で信頼性と性能を両立できるか心配

導入事例レポート 久留米大学病院様

従来の第2期システムでは、大小あわせて約20の部門システムが稼働していました。更改を機に、約30の部門システムが新たに導入されることから、効率的かつ止まることのない堅牢なシステムにしていく必要がありました。そこで久留米大学病院様では、従来のオーダリングシステムから、電子カルテシステムへの移行を行うと同時に、各部門システムの基盤となる「統合サーバープラットフォーム」の構築を考えました。「院内システムでは、一瞬でも患者のデータが閲覧できなくなると、患者の生命に関わる可能性もあります。電子カルテシステムの導入で、院内のデータが統合されることになれば、各システムに求める信頼性はより高いものになります」と久留米大学病院様。電子カルテシステムも含めた院内システムの統合は、同時に堅牢なサーバープラットフォームも必要としたのです。

さらに、各部門の要望をしっかりと反映したシステムを構築するため、久留米大学病院様では、ひとつのベンダーが中心となって、すべての部門のシステムを一括調達するという枠組みではなく、それぞれの調達を部門ごとに分割する、という判断をしました。「我々としても非常にチャレンジングな取り組みです。もちろんコスト削減も目的でしたが、各部門のシステムに対する要求や考え方を尊重したかったという思いがあります」と、今回のシステム調達の経緯を振り返ります。そのためサーバープラットフォームの構築には、各部門と部門システム担当ベンダーの要求に応えることのできる高い対応力を持った担当者が必要となりました。

また、サーバー統合に際して、院内で稼働するいくつものシステムの性能や信頼性をどのように担保していくのかという問題にも、頭を悩ませました。「一般的なPCサーバーでは、部品そのものの信頼性を高めたり、二重化することはできても、私たちの求めるレベル、すなわちホストコンピューターのような堅牢性を持ったシステムは実現できないのでないかと思っていました」と久留米大学病院様。多様なシステムが共存する環境において、性能と信頼性の両立も大きな課題となりました。

導入の概要

1.「PRIMEQUEST」導入によるサーバー統合
2.知識・経験レベルの高いハイスキルSEが担当
3.導入前の検証環境を提供

当初、部門システムの統合は仮想化を想定していましたが、病院システムでの仮想化には実績がないベンダーも多く、導入には困難が予想されたため、ブレードサーバーによる物理サーバー集約を行うこととなりました。「数社の提案を受けるなかで、物理サーバーの集積度を上げながら、性能と信頼性も高めるソリューションを提案してくれた富士通エフサスの提案に非常に注目していました」と久留米大学病院様。富士通エフサスのサーバー統合の技術力が、高く評価された結果となりました。

院内システムの刷新に際し、久留米大学病院様がまずイメージされたのは、ホストコンピューターのような一元管理された「きれいな」プラットフォームだと言います。しかしコスト面でも運用・管理の面でも、ホストコンピューターの採用は難しいとお考えでした。「PCサーバーの枠組みで、ホストコンピューターのような堅牢性を実現したいと思っていたところ、富士通エフサスから"PRIMEQUEST"の提案があったのです」。

富士通のメインフレームの技術を継承した「PRIMEQUEST」は、万一、ハード障害が発生しても業務を継続できる高信頼性・高可用性が基本理念となった製品です。「システム更改に際してもちろんコスト削減は意識していましたが、同時にコストの投下にはメリハリが必要なことも認識していました」と久留米大学病院様。

かけるべきコストは積極的にかける、という姿勢から、新病院総合情報システムの中核となるシステム「電子カルテシステム」及び「メッセージウェアハウス」には、「PRIMEQUEST」の信頼性・堅牢性がふさわしい、と導入を決定しました。

このようにして、中核システムには「PRIMEQUEST」、部門システムにはブレードサーバー「PRIMERGY BX900」シリーズ、共通ストレージとして「ETERNUS DX」シリーズを配置した統合サーバープラットフォームが完成しました。

また、今回の導入に際して、富士通エフサスではインフラ導入に関する知識・経験レベルの高い「ハイスキルSE」を担当として配置しました。「スキルの高いSEが担当してくれたので、サーバー、ストレージ、ネットワークなどのインフラ全てを安心してお任せできました。そのおかげで、我々はアプリケーションの構築に専念することができました」と、富士通エフサスのSEの技術力と対応力を高く評価しています。

仕様の選定に際して活用した、「富士通トラステッド・クラウド・スクエア」での検証環境も非常に役立ったと振り返ります。今回のシステムのかなめとなる「メッセージウェアハウス」のほか、主要なアプリケーションとデータベースの性能を最大限に引き出すための試験を行い、様々な機器の組み合わせを試すことができ、信頼性と性能を担保したまま、コストパフォーマンスを追求することができたと評価いただいています。

統合サーバープラットフォーム 全体構成図
導入事例レポート 久留米大学病院様

導入の効果

ファイルサーバー統合により効率化と事業継続性の向上を達成。

導入の効果について久留米大学病院様では、「2013年1月に稼働を開始した当初は、プログラム側の不具合で想定通りのパフォーマンスを出せないこともありましたが、今ではそれらの不具合も解消し、狙った通りのパフォーマンスが出せています」と評価いただいています。

なにより大きいのは、部門ごとの調達にした結果、各部門が要求した通りのシステムになっている、ということ。「部門が自ら選定したシステム。要望どおりの機能を提供できていることもあり、部門システムに対するクレームはさほど出てきていません」と久留米大学病院様。

「PRIMEQUEST」を導入しましたが、その堅牢性が遺憾なく発揮され、病院総合情報システムが停止するようなトラブルは発生していません。そして現場からも部門ベンダーからも、サーバーのパフォーマンスに関して指摘や苦情などはないとのこと。システムの安定稼働こそ、今回の統合サーバープラットフォームの一番大きな導入効果となっており、インフラのことを意識しなくて済む状況に感謝しているとおっしゃっています。「病院業務の基盤となる病院総合情報システムは、信頼性とパフォーマンスが命です。パフォーマンスは良くても、信頼性の低い部門システムサーバーが存在したり、信頼性を重視するあまりパフォーマンスが犠牲になっている事例もあると思いますが、今回はそのような問題を高いレベルでクリアした"プライベートクラウド"環境を実現できました」と、病院総合情報システムを支える富士通エフサスのサーバープラットフォーム導入の効果を評価いただいています。

富士通エフサス 西日本本部 九州支社 福岡支店長 上西 信広 富士通エフサス
西日本本部 九州支社
福岡支店長
上西 信広
富士通エフサス 西日本本部 九州支社 福岡支店 情報ビジネス担当 久野 智平 富士通エフサス
西日本本部 九州支社
福岡支店 情報ビジネス担当
久野 智平
富士通エフサス 西日本本部 九州支社 福岡支店 情報ビジネス担当 中 梢恵 富士通エフサス
西日本本部 九州支社
福岡支店 情報ビジネス担当
中 梢恵

今後の展望

仮想化への移行を進め、さらなる効率化と耐障害性向上を。

「今後は、第3期病院総合情報システムの稼働状況を見ながら、少しずつ仮想化を推進していきたいと思っています」と久留米大学病院様。今回の更改では果たせなかった院内システムの仮想化について、今後意欲的に取り組んでいかれるようです。ハードウェアの知識やスキルを蓄積しているだけでなく、仮想化の実績やノウハウも豊富な富士通エフサスに、仮想化のサポートをしてほしい、と期待されています。また「仮想化を推進していく過程で、ネットワーク構成に課題が出てくることも懸念していますが、これについても富士通エフサスが応えてくれることを期待しています」と、ネットワークの最適化にも目を向けられています。

「加えて、電子カルテの利用が進めば、診療データなども増大し、ストレージの容量が肥大化することも想定しています」と久留米大学病院様。今回、プライベートクラウドを実現したが、パブリッククラウドも検討したいとのこと。また「災害対策の意味もあり、アーカイブデータなどについては院外にも保管したいと考えています」とおっしゃいます。

仮想化、クラウド化により効率性と信頼性を高めていく、その技術的なパートナーとして、富士通エフサスには大いに期待しておられます。

久留米大学病院 様

所在地 福岡県久留米市旭町67番地
設立 1928年4月28日
病院長 坂本 照夫 氏
職員数 3,186人(2010年4月末現在)
病床数 1,098床(2013年9月末現在)
ホームページ http://www.hosp.kurume-u.ac.jp/

[掲載日:2013年12月16日]

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材時のものであり、このページ の閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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