運用性、保守性、互換性を向上させた大容量紙幣出金ユニット「G510」の販売開始
当社は、このほど世界各国紙幣に対応可能な紙幣出金ユニット(BDU) 「G510」を「F510現行機」の後継機種として開発し、本日より海外向けに販売を開始します。
開発にあたり、紙幣搭載12,000枚(4カセット時)や紙幣の高速搬送処理は継承し、新たに運用性/保守性の大幅向上、更に世界で流通する紙幣に対し、繰出機能での無調整化を実現しました。現顧客である中国ATMメーカーへのリプレースや新規導入、更に経済発展を続ける国々への幅広い拡販を行っていきます。
2010年11月30日
国内では、紙幣還流型ユニット(BRU)を搭載したATMが主流となっていますが、グローバル市場では、出金専用のBDUを搭載したATM需要が根強くあります。
特に、中国をはじめ経済成長著しい国々では、急速な発展に比例して、紙幣発行量、流通量の増加に伴い、大容量かつ高い運用性、保守性の高い製品へのご要望が高まってきています。
【特徴】
1. 運用性の向上
取引量の拡大に対応して、一取引の出金枚数を60枚から100枚へ拡大、更に2カセット標準としました。また、リジェクト紙幣と取り忘れ紙幣を分離させたリジェクトBOXを採用し、紙幣回収の利便性を図りました。
2.保守性の向上
- 高品質を維持するための重要部である紙幣繰出部をカセット内に搭載させることで、保守拠点に持ち帰っての作業が可能となり、フィールド保守作業の大幅軽減を実現しました。
- カセット内の紙幣繰出機構を無調整化することで、ローラ磨耗等による品質への影響を低減しました。
- 出金口への紙幣搬送方法を、ベルト方式からクランプ方式(紙幣を挟んで送り出す)に変更し、安定した出金処理を可能としました。
これらにより信頼性/保守効率/耐久性を高め、顧客ATMの安定稼働に貢献致します。
3.互換性の向上
新BDU「G510」は、従来ユニットとの搭載互換を持たせ、現在稼動中のATMへのリプレースがスムーズに対応できます。
今後は、中国を初めとしたアジア市場、更に欧米にいたる各国へ拡販を展開し、グローバル市場におけるシェアー拡大を目指します。
【販売価格】
個別見積
【販売時期】
2011年2月
【販売目標】
今後3年間でグローバル市場において5万台の販売を目指す
<ご参考>G510ディスペンサーユニット 製品仕様
項目 |
仕様 |
外形概略寸法(H×W×D) |
410×280×742mm(2カセット) |
重量(紙幣除く) |
約35kg(2カセット) |
アクセスタイプ |
後面アクセス |
最大カセット数 |
標準3カセット、最大4カセットまで可能 |
搬送速度 |
約6枚/秒 |
取扱紙幣サイズ |
最大:82×166mm
最小:60×120mm
厚み:0.07~0.18mm |
最大取引枚数 |
100枚/取引 |
紙幣取り込み機能 |
有り |
シャッター |
オプション設定あり |
最大セット枚数
(1カセットあたり) |
約3000枚(官封券相当)
セットスペース約360mm |
リジェクト/取忘れ取込み紙幣収納容量 |
約150枚 / 約200枚 |
紙幣ニアエンド検知 |
約50~300枚(50枚毎)に設定可能 |
インターフェース |
RS232C |
使用電圧 |
DC +24V ±10%
Max:10A
AVE:4A |
使用温度 |
動作時:0~40℃
梱包保管時:-5~50℃ |
使用湿度 |
動作時:10~85%
梱包保管時:8~95% |
RoHS対応 |
対応 |
日付: 2010年11月30日
会社名:
富士通フロンテック株式会社,
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