長野信用金庫様、ATMを止めない現金精査を実現する監視装置を全店に設置

～ATM店内監視装置「CMU-PC」のご導入により、現金精査時間を1台5分に短縮～

長野信用金庫（代表者：原徹爾理事長、本社所在地：長野県長野市）様はこのほど、富士通フロンテック株式会社（以下、富士通フロンテック）のリモート現金精査機能を搭載したATM店内監視装置「CMU-PC」を全41店舗に設置されました。

本製品のご導入により、これまで25分程度かかっていたATMの現金精査時間を5分に短縮し、業務の大幅な効率化を実現しました。また、人手を介さない精査の実現により現金管理が厳格化され、オペレーショナルリスクを大幅に軽減されました。これらの点をご評価いただき、全店に展開されたものです。

富士通株式会社（以下、富士通）、および富士通フロンテックは、お客様の業務効率化とATM利用者の利便性に、さらに貢献していきます。

2010年4月12日

導入の背景

昨今の金融機関においては、現金管理の厳格化がこれまで以上に求められており、職員の業務負担が、ますます増える傾向にあります。

従来のATM現金精査業務では、まずATMを休止してから現金を抜き取り、手作業で現金を計数した後にホスト突合（ATMのデータと本部のサーバのデータとの照合）を行い、新たにATMへ現金を装填していました。そのため1台あたり25分程度の時間を要し、人手を介することによるオペレーショナルリスクも存在していました。

導入の効果

富士通と富士通フロンテックより、ATM店内監視装置「CMU-PC」を2008年12月から順次ご導入いただき、ATM内部での精査の完結を実現されました。

同製品は、実際の現金を計数することなく、ATMの入出金情報から現金残高を確定できる計数スキップ機能を業界で初めて搭載しています。長野信用金庫様は、リモート現金精査の際に、この計数スキップ機能とスケジュール機能を併用して、ATMコーナーの営業開始前に現金精査を完了することを可能にしました。このため、営業時間内にATMを休止することがなくなりました。現金精査時間には、手作業で1台25分程度かかっていましたが、それを5分に短縮することができ、大幅な業務効率化を実現し、高い導入効果を確認できました。

長野信用金庫様は、これまでの運用実績と、現金管理業務の大幅な効率化が図れたことから、現在までに全41店舗に設置されました。

ATM店内監視装置「CMU-PC」の主な特長

「CMU-PC」は、富士通フロンテックが開発した製品で、ATMの稼動状況を遠隔地から監視する機能を持っています。長野信用金庫様においては、オプションのリモート精査機能 ^(注1)もご採用いただいており、店舗に設置されている「CMU-PC」から店舗外コーナーのATMへと離れた場所からの精査指示が可能となります。パソコンにATM監視ソフトウェアをインストールして活用するもので、パソコンをベースにしているので、簡単な操作と見やすい表示を実現しています。

主な特長は、以下のとおりです。

ATMの店内監視機能と現金管理機能を1台のパソコンに搭載し、最大32台のATMの接続が可能です。
実際の現金を計数することなく、ATMの入出金情報から現金在高を確定できる計数スキップ機能を業界で初めて搭載しています。これにより、現金精査時間を大幅に短縮できます。
本製品からATMへの精査をあらかじめ設定した日時に指示できるスケジュール機能によって、ATMコーナーの営業開始前に現金を精査することが可能です。

ATM自動精査機能ネットワーク構成(例)