半世紀前の1968年、日本は敗戦直後の8倍強という経済成長を実現し、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になった。ここまで劇的な発展を遂げた国はいまだ世界的に例がなく、当時は「東洋の奇跡」(Japanese miracle)といわれた。
この歴史的成功は、初期こそ景気や為替などマクロ経済的要因の影響が大きかったが、中期以降は、いわゆる「日本的経営」という、日本独自のマネジメント・システムの賜物にほかならない。
しかしその後、それこそ日本的経営が得意とする継続的改善は、生産現場のレベルで留まり、マネジメントの改善・進化には至らなかった。むしろ、成功の罠とバブル崩壊後の自信喪失から日本的経営を否定し、アングロサクソン流の経営手法を安易に導入してしまった(一方、欧米企業は日本企業を虚心に研究し、その長所や強みを取り込み、マネジメントの幅と深さを増していった)。
21世紀にふさわしい日本的経営を構想する――。
第2ステージを迎えたトポス会議では、この挑戦をテーマに掲げ、戦後の成長とバブル後の停滞について、一貫した論理に基づいて再検証するとともに、新しい着想や萌芽的事例を紹介しながら、日本企業らしいマネジメント・イノベーションの姿について議論する。
日本企業の中に理想形を見出したピーター・ドラッカー、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者エズラ・ヴォーゲル、『ジャパニーズ・マネジメント』の著者リチャード・パスカルなど、アメリカの経営研究家たちはなぜ日本的経営を高く評価したのか。日本的経営のエートスは改善が主であり、イノベーションや変革は例外的だったのか(もちろんその限りではない)。日本的経営を進化させることで、日本企業はその可能性を覚醒させられるのではないか――。
世界的マネジメント・グールーの一人であるヘンリー・ミンツバーグ、『新・日本の時代』(Japan Remodeled)で日本の変化のパターンを示したスティーブン・ヴォーゲル、そしてヨーロッパ・ドラッカー・ソサイエティ理事長リチャード・ストラウブ、野中郁次郎とともに日本的経営の実際を観察・研究してきた加護野忠男などのフロニモス(賢人)たち、そしていままさに新しい日本的経営を創造しつつあるビジネス・エグゼクティブたちとの討議を通じて、目指すべき針路について考える。
第11回トポス会議は終了しました。多数のご来場、誠にありがとうございました。
日時 | 2017年9月22日(金曜日) 13時20分~20時30分 (受付開始:12時20分) |
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会場 | 六本木ヒルズ森タワー49階 アカデミーヒルズ内タワーホール
住所:東京都港区六本木6丁目10-1 [地図] 電話:03-6406-6649 |
主催 | 主催:ワールド・ワイズ・ウェブ・イニシアティブ
協賛:株式会社TKC、富国生命保険相互会社、株式会社構造計画研究所、 一般社団法人Japan Innovation Network 後援:富士通総研 |
参加費 | 20,000円 (税金込み) |
使用言語 | 日本語、英語 (同時通訳付) |
※プログラムは変更になる場合があります。
13時20分~13時30分 | プロローグ |
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13時30分~15時 | セッション1: イノベーション経営の時代の日本的経営 |
15時~16時20分 | セッション2: 日本的経営の根幹的価値観とシステム |
16時20分~16時35分 | 休憩 |
16時35分~18時 | セッション3:日本の社会の潜在力と企業 |
18時~18時30分 | 総括: 野中 郁次郎(一橋大学 名誉教授) |
18時30分~20時30分 | ネットワーキング・セッション |
※登壇者は変更になる場合があります。
(アルファベット順)
ジェローム・シュシャン |
![]() 代表取締役社長 |
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濱松 誠 |
![]() 共同発起人・代表 |
鎌田 由美子 |
![]() 上級執行役員 |
工藤 禎子 |
![]() 常務執行役員 |
中野 剛志 |
![]() |
リチャード・ストラウブ |
![]() 創設者兼理事長 グローバル・ピーター・ドラッカー・フォーラム 理事長 |
玉川 憲 |
![]() 代表取締役社長 |
スティーブン・K・ヴォーゲル |
![]() 教授 |
藤野 道格
【ビデオ・メッセージ】 |
![]() 社長兼CEO |
加護野 忠男
【ビデオ・メッセージ】 |
![]() 名誉教授 |
ヘンリー・ミンツバーグ
【ビデオ・メッセージ】 |
![]() 教授 |
羽田 未蘭野 |
![]() |
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紺野 登 |
![]() (トポス会議発起人) |
野中 郁次郎 |
![]() (トポス会議発起人) |
【トポス会議事務局】
富士通総研経済研究所
電話: 03-5401-8392
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