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世界経済セミナー

第71回世界経済セミナー 「中国社会の安定を脅かす『三農問題』の行方」

11月21日(火)、国務院発展研究センター主任研究員・陳 剣波氏、上海社会科学院信息(情報)研究所所長・王貽志氏をお迎えし、一般公開セミナーを開催致しました。

日時2006年11月21日(火曜日)15時30分~17時30分
講師1陳剣波 氏
国務院発展研究センター主任研究員
テーマ1「中国社会の安定を脅かす『三農問題』の行方」
講師2王貽志 氏
上海社会科学院信息(情報)研究所所長
テーマ2「長江デルタ地域の経済発展と課題」
参加費無料
使用言語中国語(日本語通訳付)
会場(株)富士通総研 大会議室 (ニューピア竹芝サウスタワー5階)

詳細

陳剣波(Chen Jian-bo) 「中国社会の安定を脅かす『三農問題』の行方」

2006年始動の第11次5ヵ年計画のなかで、都市部と農村部の格差問題、農民の所得の伸び悩みなどを解決するために、胡錦濤・温家宝政権は、農業税の徴税廃止を宣言し、所得のボトムアップを図っている。同時に、都市化政策の一環として、中小都市の振興が掲げられ、農民の一部を都市に移住させるための戸籍管理制度管理が実施されている。また、農村部のインフラ整備を進めるために、「新農村建設」が重要な政策として掲げられ、そのための財政予算も増やされている。 陳氏は中国政府への政策提言を行う立場にあり、中国における三農問題を研究する第1人者です。今回のセミナーを通じで日本国内の中国三農問題に関する理解を深めることが期待されます。

王貽志(Wang Yi-zhi) 「長江デルタ地域の経済発展と課題」

これまでの10数年間の中国の経済発展は長江デルタがけん引役であり、それ以前の10年間(80年代)は広州を中心とする珠江デルタ経済圏(華南経済圏)だった。今後、長江デルタの経済が中国経済をけん引し続けられるかは不透明になっている。何よりも、上海出身の指導者は相次いで退き、最近は、上海市共産党のトップは交替した。中央政府としては、温家宝首相の故郷である天津濱海地区が「金融改革の実験田」に指定され、政策面において上海の重要性は低下気味である。 日本企業の対中投資が上海に集中している現在、注目される長江デルタ地域の経済成長の内実を明らかにしていただき、今後の上海経済の展望を講演していただきました。