富士通総研フォーラム2008 アンケート結果報告
富士通総研フォーラム2008「低成長時代に立ち向かう企業革新」のアンケート結果を以下にご報告します(来場者:322人、回答:192通、回答率:60%)。
1.本フォーラムへの参加理由をお聞かせください。(複数回答)
図表1. フォーラムへの参加目的 (n=186)
当フォーラムへの参加目的では、「テーマに関心」をお持ちの方が8割を超えています。この項目へ回答した方からの主なコメントを以下に示します。
主なコメント
- 不景気に打ち勝つヒントが欲しかった。
- 生産性、もの作り、企業収益が大事にされ、”人”が忘れられている今、テーマに引かれた。
- お客様の要求+αで応えられるような取組に役立つと思ったから。
- BPR推進を自律的に継続する仕組みのヒントを求めていたから。
- グローバルな視点で経営の指針を探るうえで参考にさせていただきました。
2.貴社において、現在重要視されている経営課題をお聞かせください。(複数回答)
図表2. 重要視している経営課題 (n=148)
フォーラムの来場者が現在重要視している経営課題として、その比率の高いものは、「経営戦略」50%、「HRM」45%、「BPR」29%の順です。”来場者に経営者が多い”ことや、”人をテーマとしたフォーラム”であることとの関連性も示唆されます。それぞれの課題毎のコメントを以下に抜粋します。
主なコメント
経営戦略に関するコメント
- 戦略の見える化共有
- 投資規準の明確化
- 競争に勝つ企業体質の構築
- 市場・顧客の拡大、差別化
HRM(Human Resource Management)に関するコメント
- 経営/管理者層の育成(後継者)
- 中高年の有効活用の仕組みをどう作るかが課題
- シニアSEの有効活用
BPR(Business Process Reengineering)に関するコメント
- ベーシックオペレーションの簡素化、標準化
- セキュリティ/内部統制に力を入れる余り、内向きプロセスが多くなり非効率・競争力低下を招いている。
- BPO(Business Process Outsourcing)をいかに拡大するか
3.将来に向けて、注目している関心事や環境変化についてお聞かせください。
主に以下のカテゴリに大別される。主なキーワードを以下に抜粋します。
環境関連
- 地球温暖化対策
- 排出権取引
- 中国のグリーン化政策
- グリーンITの追求
市場戦略
- 市場分析と差別化に向けた戦略立案
- 真のグローバル化に向けた戦略策定
- 各分野における企業の再編成、統合
- 中堅市場での適切な投資と戦略
グローバル
- グローバル(BRICS)で勝てるか?
- 中国の今後の動向
- 世界を相手にした富士通グループの事業拡大
人材育成
- 若者の教育とベテランの教育
- 組織力強化に向けた人材育成とそのプロセス改善
- 効率的SI術の習得
ビジネスモデル改革
- 新しいBusiness Modelの模索
- SaaSビジネス
- 従来型営業ビジネスモデルの改革
- 低価格ノートPC市場の拡販
その他
- 特に行政政策、財政改革の行方
- 少子高齢化
- 農業農地の規制緩和
- 国際会計基準(IFRS)
- 地域格差(大都市圏集中の是正)