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現場可視化ツールと数理シミュレーションを活用したSCMの最適化

現場可視化ツールと数理シミュレーションを活用したSCMの最適化

景気低迷の中、企業はSCM全般の効率化と見直しを図り、製造現場からロジスティクス部門までコストダウンが求められます。数理シミュレーションによるSCM最適化でコストダウンした事例をご紹介します。

掲載日:2011年1月13日

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概要

数理シミュレーションを活用したSCM最適化でコストダウンへ

景気低迷が続く中、企業は業態を問わず苦境に直面しており、SCM全般の効率化と見直しを図っています。コストダウンの矛先は製造現場からロジスティクス部門に及び、コストを可視化する数理シミュレーションを活用したSCM最適化ニーズが増えています。

課題

部材調達から製品納入までをロジスティクス観点で見直し、低コスト高度物流実現

企業にとってコスト削減は永遠の課題となります。その中でもロジスティクスのコスト削減については、3PL(3rd party logistics)等、機能全般を一括委託するアウトソーシングサービスの活用が多くの企業で一般的です。

3PLは「荷主の物流部門」として振る舞うため、複数の物流業者から最も荷主の利益に適う業者を選択したり、荷主側の要望を物流業者と交渉したりといったことが可能となりますが、一度契約してしまうと3PL事業者の言いなりになってしまうケースも多く、荷主にとっては「諸刃の剣」となっています。

またアウトソースにしたことによって自社内のロジスティクス部門にも専門人材が育たず、物流事業者とのコストダウン折衝も価格面だけとなり、本質的なロジスティクス改革とかけ離れたものとなっているのが現状です。

そこで、部材調達から製品納入までの「一連の仕組み」をロジスティクスの観点で見直すことにより、PSI(Production Sales Inventory)連携を見据えた低コストで高度物流運営を実現・定着させるロジスティクスの見直しが必要となっているのです。

解決策

ロジスティクス・スコアカード診断により、改善ポイントを洗い出す

解決の為の第一歩は現場可視化ツールを活用した問題把握です。富士通総研では10年以上前より提供しているロジスティクス・スコアカード診断によって、業務に潜むムダを可視化し、サプライチェーン全体のボトルネックを短期間に把握し、改善へ向けてのポイントを洗い出します。

ロジスティクス・スコアカードにより、在庫の問題なのか輸配送の問題なのか等を洗い出し、以下の4つの数理最適化テクノロジー活用による方針を策定します。

  1. 拠点立地シミュレーション
    輸送コストや在庫コストを削減する為には、どこに物流施設を配置すれば良いのか、という課題に最適解で応えます。
  2. 最適輸配送計画
    最適な輸送モード、輸送ルート、輸送ネットワークの選択やルート最適化をシミュレーション評価します。
  3. 最適在庫配置計画
    各プロセス間の需要と供給のミスマッチを吸収し、どこに、どのくらい在庫をもてば良いか、シミュレーション評価します。
  4. 適正要員計画
    作業現場で従事している要員の作業構成・配置・能力や想定した設備と、IT機器をもとにした作業要員計画をシミュレーションします。

【図1】拠点立地シミュレーション例 【図1】拠点立地シミュレーション例

これらのシミュレーションを実施することにより、自社にとって本来あるべきロジスティクスの具体的なモデル(施策)に落とし込むことが可能となるのです。

  • 配送コスト削減に向けた物流拠点の移転
    シミュレーション例であるA社様の物流拠点は、神奈川県と千葉県にて運営しています。神奈川の拠点は自社物流拠点として運営しており、首都圏の物量65%分を出荷している主力拠点です。しかし、多階層で容積も狭く庫内の作業生産性を著しく下げている要因でもあります。一方の千葉県の拠点は、現委託先の物件で、自動倉庫などが整備され大量出荷用の過剰設備となっています。さらに得意先の多い埼玉県方面のアクセスが悪い為、拠点立地シミュレーターによりあるべき姿を分析評価し、拠点を千葉県から埼玉県方面に移転するプランを導き出すことにしました。
  • 適正在庫算出による在庫削減
    B社様では営業と物流部門の連携が希薄なため、得意先への欠品を嫌う営業部門の強い要求により在庫過剰の傾向がありました。過剰にもっていた在庫を削減するため、SCM上のどこに、どの程度の在庫をもてば良いかについて、受注からのリードタイム、過去の出荷実績、得意先への納品時間を考慮し、適正在庫シミュレータによる評価を実施しました。

【図2】スコアカード診断例 【図2】スコアカード診断例

成果

  • 配送コスト削減に向けた物流拠点の移転による成果
    千葉→埼玉方面へ物流拠点を移転し、納品条件を見直す事により、25%の車輌台数削減につながりました。
  • 適正在庫算出による在庫削減による成果
    アイテム毎の受注リードタイム、出荷実績等をシミュレーションし、在庫量40%削減、保管スペース30%削減が達成され、翌年の物流事業者へ支払物流費も10%以上削減されています。

【図3】適正在庫シミュレーション例 【図3】適正在庫シミュレーション例

小保方幹夫

本記事の執筆者

産業・エネルギー事業部
シニアコンサルタント

小保方 幹夫(おぼかた みきお)

 

入社以来20年以上にわたりロジスティクスコンサルタントとして、物流センター構築や物流KPIを活用した 物流情報システム構想に従事。近年は企業の物流戦略を立案するロジスティクス構想立案を多数手がけている。

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