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  5. 金融資産市場の変容とわが国金融改革のあり方

金融資産市場の変容とわが国金融改革のあり方

―米・英比較にみる「金融危機」の背景と金融の役割―

シニアフェロー 南波 駿太郎

2008年12月

要旨

バブル崩壊以降、わが国金融資産市場は伸び悩み傾向にあり、とくに金融部門の運用資産はその後の日本経済の回復過程においても減少を続けてきた。これに対し、米・英の金融資産市場では、金融部門の運用資産が実体経済と著しく乖離し肥大化を続けてきた。今回の「金融危機」の背景には、米・英の金融資産市場における実体経済と金融の極端なアンバランスがあり、わが国の場合、金融資産市場の低迷が結果的に「金融危機」の影響を軽微なものに止めている。わが国の金融資産市場における金融機能をみると、貸出による資金提供機能が大きく減退、投信等の資金プール機能も未だ低水準に止まっているなど、米・英に比べ一段と見劣りしている。また、金融市場の高度化の遅れが、わが国経済のグローバル競争力にとってネックになっているうえ、米・英と異なり、わが国の金融業の付加価値額シェアの上昇は、必ずしも一人当たり名目GDPの増加に繋がっていない。昨年12月政府が打出した「市場強化プラン」は、今回の「金融危機」を踏まえより広い視野から再検討すべきである。その場合、(1)収縮している金融部門と低水準にある海外部門の運用資産の回復、(2)金融市場の機能強化を最優先とした市場強化策の策定、(3)金融市場の強化がグローバル競争力の向上に不可欠との認識の共有、(4)「金融立国」は目指さないとの方針の確立が、改革の視点として重要である。今回の「金融危機」は、裏を返すと、米・英に比べ比較的傷の浅いわが国金融市場が生まれ変わる絶好のチャンスともいえる。

全文はPDFファイルをご参照ください。

金融資産市場の変容とわが国金融改革のあり方
―米・英比較にみる「金融危機」の背景と金融の役割
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