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「革新創造国」造りに向かう中国のチャレンジ

上席主任研究員 金 堅敏

2008年5月

要旨

これまで世界の経済誌を賑わした中国の「世界の工場」化は、不足経済に代表される国内・対外発展の不均衡をもたらし、海外では「メイドインチャイナ」製品の品質問題が多発し、中国製品に対する消費者の信頼性、特に中国製の食品や医薬品に対する信頼性も急低下してきた。「世界の工場」の発展は限界に達した。もっとも、中国の胡錦濤政権も、このような発展の限界を認識し「科学的発展観」を提起しバランスの取れた社会発展を目指している。外資主導・輸出主導の工業化戦略の下での低コスト政策を改め、成長を伴った労働分配率の向上、選択的外資政策の採用、環境コストの内部化などの施策による消費構造・産業の高度化政策を矢継ぎ早に打ち出した。長期的には、「革新創造国」(「創新型国家」)を目指すこととしている。

本研究は、中国産業経済発展が直面する問題と課題、胡錦濤政権の政策対応を整理・分析した上で、結論として、1) 現在、「踊り場」に差し掛かっている「世界の工場」をもたらした中国生産政策は、急速な工業化を実現した「功」もあれば、産業高度化を遅らせた「罪」もあること、2)「低コスト政策」の転換は生産分野に進出した外資にとって「経営環境の悪化」を意味するが、それは中国の意図されたものであり、一部労働集約外資を撤退させる政策目標でもあったこと、3)国有経済支配の動きや深刻な知財侵害問題を引きずりながら、「革新創造国」造りには限界があることなどを挙げた。持続可能な発展戦略を実現するためには、1)市場原理を基本にすること、2)知的創造尊重社会を形成すること、3)最終的には契約社会・信用社会の構築が必要不可欠であることを提示した。

全文はPDFファイルをご参照ください。

「革新創造国」造りに向かう中国のチャレンジ [1651KB]