GTM-MML4VXJ
Skip to main content

English

Japan

  1. ホーム >
  2. 調査・研究成果 >
  3. 研究レポート >
  4. 2008年 >
  5. グローバル市場における日本企業のCSRサプライチェーン

グローバル市場における日本企業のCSRサプライチェーン

主任研究員 生田 孝史

2008年1月

要旨

これまで国際的なCSR推進の動きは、欧米主導で展開され、途上国においては欧米多国籍企業がサプライチェーンのリスクマネジメントの観点から積極関与してきた。しかし、最近では中国や東南アジアにおいて、自国企業の育成、独自基準の策定、国内貧困対策への大企業の活用などの思惑から、現地主体の政策主導型のCSR普及の動きが現れ、国際的な構図が急速に変化している。業界主導型でCSR普及を図ってきた日本の企業においても、国際的な潮流の変化を把握しながら、CSR推進戦略を検討・実施することが求められている。

日本企業のサプライチェーンのCSRの取り組みについて、2006年調査と今回(2007年)調査を比較すると、主要企業の対応率は33%から47%に上昇していた。電機業界や化学・医薬業界に続いて、食料品、加工組立業、電気・ガス業界の対応も進展し、概ね全業種において取り組みが浸透していた。業種による対応の違いは、最終消費者との距離、環境・安全面でのリスク、取引先との関係に起因すると考えられる。すなわち、国内の取引先対応から実施する傾向があり、リスクが高い海外対応に時間を要している。

サプライチェーンのCSRに取り組むにあたって、日本企業の強みは長期継続的かつ親密な取引関係とグリーン調達で培った品質管理ノウハウである。一方、欧米先行企業に対する取り組みの出遅れや、多様なステイクホルダーとのコミュニケーション能力が弱みである。日本企業がグローバル市場における企業競争力を高めるためには、CSRの国際的な議論の潮流や先行取り組みを勘案しながら、サプライチェーンのリスクアセスメントの実施、継続的な改善を担保するマネジメントシステムの構築、コミュニケーション能力の強化を考慮したサプライチェーンのCSR戦略の構築を検討すべきである。

全文はPDFファイルをご参照ください。

グローバル市場における日本企業のCSRサプライチェーン [1002KB]