GTM-MML4VXJ
Skip to main content

English

Japan

  1. ホーム >
  2. 調査・研究成果 >
  3. 研究レポート >
  4. 2005年 >
  5. 木材産業クラスターに関する日独比較

No.245 : 木材産業クラスターに関する日独比較

主任研究員 梶山 恵司

2005年11月

要旨

  1. 欧州では木材関連産業の集積(クラスター)が進み、これが地域経済を支える大きな柱となっている。ところが日本では、国土の3分の2を森林が占めるほど木材資源に恵まれた国でありながら、国産材の供給は低下の一途をたどっており、それを加工する木材産業も疲弊する一方である。
  2. 丸太は重く、かさばるわりに単価が安く、しかも製材原価に占める丸太の比率が7割に達することから、サプライチェーンマネジメントが木材産業の競争力を大きく左右する要因となる。このため、木材産業は森林資源近くの立地に競争優位があり、丸太を輸入して製材加工する外材製材は、日本以外に存在しない。日本でそれが成立したのは、丸太の内外価格差があったこと、グリーン材の時代は消費地製材に競争上の絶対的優位性があったこと、のためである。
  3. このことは日本の木材産業が国際競争から遮断され、生産性向上のプレッシャーがかからなかったことを意味する。また、輸入丸太の長期的な安定調達は容易でないこと、国産材資源の供給が不安定であることが、規模の集約化の阻害要因となってきた。他方で、住宅産業も構造問題を抱え、製材産業にイノベーションを促す圧力がそこからはかからなかった。この3点が、日本の木材産業が競争力を喪失した主たる要因である。
  4. 90年代半ば以降、木材は本格的な乾燥の時代に入り消費地製材の絶対的優位性が崩れ、国際競争の時代に突入した。日本の木材産業は、もはや国産材をベースとしない限り競争優位性を発揮することができない。そのためには木材の安定供給体制を構築し、生産性を高めるための規模の集約化をはかることが不可欠である。

全文はPDFファイルをご参照ください。

木材産業クラスターに関する日独比較 [620 KB]