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No.213 : 競争優位のアウトソーシング-ロジスティクス-

主任研究員 木村 達也

2004年12月

要旨

  1. アウトソーシングは、委託先事業者のノウハウ活用による業務効率の改善およびコストの削減、参入にあたってのスピードアップなどのメリットにより競争優位を高めるが、業務プロセスの模倣困難性を喪失させ、同業他社との差別化を困難にする結果、競争優位の向上は一時的にとどまるか、むしろ低下する可能性がある。本稿の目的は、物流・ロジスティクスのアウトソーシング(LO)について、製造業と小売業で競争優位を高める要因を明らかにすること、そして製造業のLOについて競争優位の向上を持続的なものとする条件を、アンケート調査に基づく分析から明らかにすることにある。
  2. 製造業と小売業では、LOにおいて競争優位を高める要因は異なっている。この相違の理由は、両産業におけるロジスティクスの特性の相違によるところが大きいとみられる。すなわちロジスティクスは、製造業では製造、販売への付随性が高いものであり、小売業ではその巧拙が単品管理などを通じ収益に与える影響が大きいものであるため、こうした特性の相違から両産業における要因は異なっているとみられる。両産業において、競争優位を高める個々の要因は異なるものの、それらに共通する特性として「委託先との情報連携」、「経営陣、経営トップの関心・関与」、「ロジスティクス関連等の能力」の重要性を見出すことができる。
  3. 製造業のLOが競争優位を高める経路は、LOの実施が直接的にコスト競争力を高める経路が有意であるが、スループットタイムの短縮を通じて在庫回転率を高めるという間接的な経路も有意である。後者の経路は、委託先事業者のノウハウ活用などによる直接的ものではなく、企業内の委託業務以外の業務構造、企業内活動の変化を伴っているため、他社による模倣が困難であり、競争優位の向上は持続的になると考えられる。

全文はPDFファイルをご参照ください。

競争優位のアウトソーシング-ロジスティクス- [1.88 MB]