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  5. デジタルエコノミー時代と個人向け金融 —イノベーションの視点を中心に—

No.70 : デジタルエコノミー時代と個人向け金融

—イノベーションの視点を中心に—

富士通総研取締役 福井 和夫

2000年3月

要旨

情報化の進展のなかでインターネットが代表する個人参加型のネットワークが急激に進んでいる。何時の時代でも同じだが、社会の変革は革新的な技術と個人の価値観が結びついた時に起こる。3RDミレニアムに突入する現在において、情報化によって個人が大きく変わり始めており、一部の流通業がこれに対応してビジネスの舵を切り始めている。しかし、大半の企業はこれから変革を迎えることになるし、さらに遅れた位置に銀行が存在すると考えられる。

情報化は「距離と時間の超越」というような物理的な変化で収まるものではない。これまで長い間、情報劣者であった個人が企業と同等の位置につく変化こそ情報化の本質である。当たり前のことだが、ビジネスが消費者である個人を中心に据えたモデルに変わってくる。さらには、選択権は個人にあるから、付加価値を評価するのも個人である。情報化社会では、付加価値こそ企業の競争の鍵であり、経営は従来のような経験と感に頼るというわけには行かなくなってくるだろう。

技術の視点からみた時、我が国の銀行はこれまで効率化という点についてはかなりの革新を重ねてきた。しかし、顧客、特に個人顧客向けにどのような付加価値を実現してきたかというとはなはだ疑問がある。いわば待ちのスタイルでビジネスを遂行できたために個人顧客に付加価値に斟酌すると言うインセンティブは薄かった。そこにコンビニを始めとする他産業からの参入を許した理由がある。情報化時代は業種の壁を低くする。そして、競争力の根源を付加価値と考えた時に、当然のことながら従来のビジネス・モデルでは耐ええないだろう。個人に焦点を据えて極めて柔軟かつダイナミックな戦略が要求され、それを実現するためのテクノロジーを具備していかなければならない。恐らく、このビジネス・モデルは従来の銀行ビジネスの枠を大きく踏み出すものになると考えられる。そこでは異業種の考え方、テクノロジー等が必須になってくるだろう。また、あまり踏み込めなかったが、個人の変化に対応して、これから製造業、流通業などが大きくEC化する。その点についても銀行は対応を迫られることになるだろう。

全文はPDFファイルをご参照ください。

デジタルエコノミー時代と個人向け金融 —イノベーションの視点を中心に— [230 KB]