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No.47 : コンテンツ産業の発展と政策対応-シリコンアレー

研究員 湯川 抗

1999年4月

要旨

  1. 我が国においてコンテンツ産業を政策的に支援するためにはどのような方法があるのだろうか。政策的支援方法を考える上では、近年米国の大都市中心部において次々と生まれているコンテンツ産業の集積地域から学ぶところは大きいと考えられる。本稿ではニューヨークのシリコンアレーと呼ばれるコンテンツ産業の集積地域の実態調査を行なうことで、先にサンフランシスコにおいて行なった調査で検証した、コンテンツ産業の集積による発展のメカニズムと、集積地域の条件を再検討すると共に、コンテンツ産業の発展に都市政策が果たした役割に関して明らかにした。
  2. コンテンツ産業には、(1)コンテンツ制作の本質、(2)コンテンツ企業の特徴、(3)仕事の進め方という3点から企業や専門家同士のアクテビティが近接しているような立地条件が重要であり、コンテンツ産業にはこうして集積することにより加速度的に発展していく性質がある。
  3. コンテンツ産業が集積する地域には、(1)ソーシャルアメニティの高さ、(2)安価なスペース、(3)アーティストの集積、(4)関連する教育機関という条件が必要である。また、ニューヨークにおいては元々ニューヨークに立地していたメディア関連産業と金融業といった既存の産業がコンテンツ産業の発展に果たした役割も大きい。
  4. シリコンアレーの発展には政策が果たした役割が大きい。これは集積により加速度的に発展するというコンテンツ産業の性質と、都市が本来的にもっていた地域的条件を利用して、政府が直接的(地域再活性化計画の策定)、間接的(空きビルの改装・宣伝)支援を効果的に行なったからである。
  5. コンテンツ産業が集積することで発展し、そうした集積がおこる場所には一定の条件が存在するのであれば、我が国において今後コンテンツ産業を振興していくにあたっては、条件の整った都市で集中的に支援していくことが有効であろう。また、そのような都市においては既にコンテンツ産業集積の萌芽がみられる可能性もあり、我が国コンテンツ産業の実態と政策対応に関して研究を進める必要がある。

全文はPDFファイルをご参照ください。

コンテンツ産業の発展と政策対応-シリコンアレー [363 KB]