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実践知研究センターについて

当センターは、共通善に基づいた事業活動を実現するために必要なビジネスモデルやリーダーシップのあり方について、実践的な研究活動を行うことを目的として、2011年4月1日に発足しました。

当センターには、富士通グループの社員が訓練生(研修生)として参加し、それぞれが現場を通じて得た問題意識や暗黙的な知恵を持ち寄ります。そして、外部の有識者や関係者を交えた議論を通じてより大きな社会的視点で現状のビジネスをとらえ直し、同時に多様なステークホルダーとの関係性から新しい価値を創造するような実践活動を行います。その成果として、社会における新たな価値創造の提案、製品・ソリューションの新たなコンセプトの立案等、従来にない新しいビジネスの創造を目指します。

企業が持続的な成長を続けていくためには、イノベーションが必要です。しかし、理想論ばかり並べる評論家的な管理職層や大局観を見失った現場一点張りの社員ではイノベーションを実現することはできません。イノベーションを実現するためには、「何が社会のための善(共通善)かという哲学を持ちながら、ダイナミックに変化する現場の只中で、個別具体の文脈ごとに適切なジャッジメント(判断)ができる能力」を持つリーダー、すなわち、実践知リーダーが必要です。それは、グローバルな大局観と現場での実践力とを併せ持ったリーダーでもあります。当センターでは、訓練生を実践知リーダー候補として、主体的に行動できるようになるための「場」を提供します。

富士通グループは、将来社会のあり方について“Human Centric Intelligent Society”というビジョンを打ち出しています。これは、「モノ」よりも人間の知恵を強調するという点で、グローバルにも通用するビジョンだと思っています。このビジョンを実現するためには、一人ひとりの社員が、このビジョンを自らの身体に染み付いた「思い」、すなわち、「身体化された心」(Embodied Mind)として持ち、自らの現場での業務を実践していくことが必要です。これは、社員一人ひとりが実践知リーダーを目指すということでもあります。

当センターは、このような使命の下、様々な組織との連携を通じて、イノベーションが多発的に起こる創造的な組織作りと、実践知リーダーの育成に貢献していきます。

2011年4月

(注)役職は当時のものです

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【プレスリリース】「実践知研究センター」の設立について