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インターネットユーザーの現状


7.インターネットに対する不満

インターネットが生活に根づきつつあるとはいえ、そのコストや使い勝手には、まだかなり改善の余地があるといえます。
1999年3月の第4回調査では、ユーザーがインターネットに対して抱いている不満をアクセス関係、WWWサイト関係、セキュリティその他に分けて尋ねてみました。



アクセス関係:73%が電話料金に不満

まず、アクセス関係に対する不満では、電話料金の高さについてが圧倒的に多く、調査では72.9%が「そう思う」と答えています。これは、プロバイダー料金が高いと感じる人の倍の比率となっており、改めて電話料金がインターネット利用におけるユーザーの障害になっていることを示しています。

また、通信速度が遅い、グラフィックが重いページがあるというスピードの問題についても、半数におよぶユーザーが不満に感じています。

やはり日本におけるインターネット利用拡大のためには、何よりも基盤となる通信インフラの改善が急務であるのは、調査結果をみても明らかといえます。



WWWサイト関係:欲しい情報が見つからない

一方、WWWサイトの設計に関する面では、情報のありかのわかりにくさに不満を抱く人が最も多く、「そう思う」「少しそう思う」の回答を合わせて9割近くに達しています。次に多い「探しても必要な情報がない」という不満も、本質的には同じことを示しており、ユーザーのナビゲーションという機能面において、コンテンツ提供側にまだまだ未熟なサイトが多いことを示しているといえます。

このほかに、ユーザー登録や入力、検索、プラグインなど手間がかかることに不満を感じる人もかなり多く、「そう思う」「少しそう思う」を合わせて6割を越えていました。

インターネットビジネスに取り組む企業側においては、ニーズにあったコンテンツの開発とともに、ユーザー行動を踏まえたナビゲーション、使いやすさ・分かりやすさの追求といった努力が望まれていると思われます。



セキュリティ関係:6割近くが個人情報漏洩に不安

セキュリティ関係で最も多い不満は、個人情報の漏洩に対するもので、「そう思う」「少しそう思う」と合わせて8割を越える人が不安を抱いていることが明らかとなっています。

オンラインショッピングや各種生活関連サービスの本格普及にあたっては、こうしたユーザーの不安を取り除いていくことが重要となってきます。


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