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インターネット通販の現状と成功法則


インターネット通販の現状




インターネット上にサイバーショップ(仮想店舗)を開き、商品/サービスを通信販売する電子商取引(EC:Electronic Commerce)について説明いたします。ここでは、決済・セキュリティという技術的視点ではなくビジネスの視点で事例を分析し、その法則を導いていきます。

もくじ
1.インターネット通販の現状
まだ儲からないインターネット通販
拡大するマーケット
どんな商品が売れているか
典型的なインターネットショッパー

2.インターネット通販の事例
リンク機能で集客を図るアマゾン・コム カスタマイズで個別ニーズに対応するシチズン 品揃えと検索性に優れたCDショップ マルチ検索機能を持つ旅行ショップ

インターネット通販の事例(その2)
エンターテイメント性を導入するオンセール
コミュニケーションを活かした顧客維持戦略
新技術−ショッピング・エージェント
新形態−リアル融合型のサイバーモール

3.インターネット通販の成功法則
成功事例の特徴とは
インターネット通販の成功法則とは

インターネット通販の現状



まだ儲からないインターネット通販



96年度の日本におけるインターネット通販のマーケット規模は前年の7億円に対し285億円になったと推計されています。これに対し、アメリカでは前年の約418億円から約2,687億円に拡大しており、規模を比較するとアメリカのインターネット通販は日本より一歩先を行っていると言えます。
インターネット通販は儲かるのでしょうか?アメリカでは参入ショップの31%が既に黒字で、28%の企業も今後1-2年で黒字化すると考えています。これに対し日本では黒字の店舗が13%しかなく、サービスの一環や実験と位置づけているところが多いのが現状です。アメリカは本格的なビジネスとして立ち上がっているのに対し、日本はこれからといったところでしょうか。

拡大するマーケット



昨年度、全世界で約3500億円のインターネット通販マーケットは今後も拡大し、先進国では2002年にGDP(国内総生産)の5%を占める規模になる、と予測されています。特に現在マーケットの小さいヨーロッパとアジアは今後も急成長を続けると言われています。

どんな商品が売れているか



インターネット通販では何が売れているのでしょうか?アメリカのインターネット通販マーケットを商品別に分類すると、パソコン本体やソフトウェア等のパソコン関連が27%を占めてトップになっています。例えばパソコンメーカーのデルコンピュータは1日100万ドルをインターネットで販売しています。次いで多いのは旅行の24%、図書やCD等のエンターティメントが16%となっており、ファッション等が上位に来る一般的な通信販売のマーケット構成とは異なっています。

典型的なインターネットショッパー



インターネット通販のマーケット構成が一般の通信販売と異なる理由は、現在のインターネット通販利用者に偏りがあるためです。典型的なインターネットショッパーは収入の多い大卒男性です。金額的にも、女性の平均購買額は93ドルしかないのに対し男性は176ドルとお得意様になっています。
インターネットショッパーは、利便性(=家で24時間ショッピングができる等)を求めたり、商品選択の幅(=家の近くには無い商品をショッピングできる等)を広げるためにインターネットを利用しています。ショップに対する要求は、オンタイムで配送してくれることが1番に上げられています。
インターネットショップもこのようなユーザー層、ユーザーニーズにあわせることが成功の早道になります。


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