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中国におけるBPOベンダーの成功事例(2):Neusof(東軟)BPOセンター

発行日 2007年12月14日

上席主任研究員 金 堅敏

 

成長するNeusoft

  • Newsoftは、1991年に中国東北大学によって設立されたVCである。2006年には売上げ4.6億ドル、従業員12,000名、大中企業を中心に8,000社のクライアントを有する中国最大のISV(Independent Software Vendor)である。ビジネス領域は、1)ITO・BPO・KPOなどのオフショアサービス業務を含むソフト開発とサービス、2)医療機器製造及びデジタル病院ソリューションサービス、3)IT教育とトレーニングサービスの三業務である。2007年現在、Neusoft IT大学に在学している学生数は25,000名に上がる。
  • The International Association of Outsourcing Professionals (IAOP)発表の2007ベストアウトソーシングサービスベンダー“THE 2007 GLOBAL OUTSOURCING 100”でNeusoftは第25位にランクインを果たした。従業員マネジメントにおいて評価された。

NeusoftのBPO業務

  • NeusoftのBPO業務は、2003年6月に設立されたNeusoft情報技術サービスによって行われている。2007年11月現在、スタッフは約500名であるが、2008年末には1,000規模を目標としている。
  • 大連、瀋陽、成都の三都市でBPOサービス拠点を展開している。歴史的な背景や人材のリクルートの容易さから、大連は日本向け、瀋陽は韓国向け、成都は欧米向けという役割を分担している。
  • NeusoftはワンストップBPOトータルソリューションサービスを提供している。これは、1)カスタマー管理(コンタクトセンターなどのインバウンドサービス)とマーケティング管理(テレセールスや顧客フィードバックなどのアウトバンドサービス)、2)企業内部管理やWeb管理などのバックオフィスサポートサービス、3)ラックのレンタルやホスティングなどのデータセンターサービスの三つからなる。
  • 現状では、1)コールセンター業務では大連拠点の某社専用コールセンター(2005年10月開始、160名、うち日本人3名)と瀋陽拠点の韓国向け専用コールセンター(約30名)がある。2008年12月には某大手日系カメラメーカーとコールセンター業務契約を交わす予定である。手始めはNeusoftに委託開発したソフト製品関連の顧客サポートから始めるという。
    2)バックオフィスサポート業務(約230名)では、大連拠点の某日系電子商取引大手の情報収集・出店審査などのWebリサーチラボ(2007年4月開始、約10数名)や韓国の某大手オンラインゲーム企業専用のWebパトロール業務(約70名)、成都の欧米向けバックオフィス業務(約10数名)などがある。バックオフィス業務を重点的に発展させていく計画であるが、データエントリなどの低付加価値業務はやらない。最近、日系企業よりも欧米やインド企業からの問合せが多くなっている。
    3)データセンターサービス(約70名)では、大連(2005年開始)、瀋陽(12年前から自社用IDCとして開始)、成都(2007年3月開始)の三拠点を持ち、相互にバックアップ拠点として機能している。大連IDCでは19社が入居しており、日系企業17社 (日本から2社:バックアップセンターとして機能、大連地域を中心とする在中国日系企業15社、某日系大手通信会社も利用しているという)、国内企業1社、Neusoft自社IDCである。現在大連IDCセンターは面積の1/8しか利用されておらず、日系企業への入居勧誘を強めている。日系製造業、自動車メーカー、ある企業のR&Dセンター、流通小売業などの企業が視察にきている。 因みに、現在中国でキャリア以外に10数社のIDCサービスベンダーがある。大連地域ではキャリア以外にはNeusoftしかない。キャリアよりもよいサービスを提供しているという。なぜなら、Neusoftは全国の6つのキャリアとネットワークサービスを優先的に受けられる合意をしており、キャリアでは互いに競合しているので、相互接続にトラブルがあるという。また、情報セキュリティー管理などもNeusoftほど厳しくない。
  • 将来に向けて、NeusoftはITO+IDC+BPO(サポートセンターなど)を統合したソリューションベンダーになろうとしている。

その他

  • 現段階で、NeusoftのBPOビジネスモデルは基本的に資本関係のない契約ラボモデルであり、JVや発注者へのラボ売却(BOT)などは考えていない。
  • Neusoftから場所を借りているHP(大連)は、2004年の400名(開発要員300名、コールセンター100名)から現在の1,400名(開発要員700名、コールセンター300名、バックオフィス400名)まで発展してきている。HP(大連)のさらなる発展が見込まれる。