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Web 2.0 Summit 2009から考えるインターネットビジネスのキーワード

2009年12月28日(月曜日)

2004年に“Web2.0”という言葉を産み出して以降、毎年開催されているWeb2.0 Summitは、最先端のインターネットビジネスを議論する場として定着した感があります。今年もチケットは完売し、この場の注目度の高さを改めて示しました。

今年のコンセプトは“Web Squared”です。主催者のTim O'Reillyは、インターネットの世界を変えてきたことがリアルな世界をも変化させつつあることを象徴する言葉という認識を示しています。その証として、今回、GeneralElectric(GE)社のセッションがありましたが、GEはスマートグリッドでグーグルと提携し、また、ワイアレス接続の聴診器を披露しました。しかし、既に当時インターネットビジネスのメインストリームとなりつつあった現象を捉えた“Web2.0”とは異なり、未来のビジネスのコンセプトであるこの言葉が流行語になる可能性は低いでしょう。

現在、シリコンバレーのベンチャーキャピタルは「モバイル」、「ソーシャル」、「リアルタイム」という3つのキーワードをゴールデントライアングルと呼びますが、むしろ重要なのはこれらのキーワードでしょう。実際、今回のサミットで語られたビジネスの多くは、これらの言葉で整理することができるものでした。

「モバイル」とは、本格的なモバイルインターネットの時代に突入することを指すものです。iPhoneの爆発的な普及をきっかけに広がったモバイルユーザーの増加により、SNSのようなプラットォームやECサイトはモバイル端末からのアクセス主体に構築する必要を迫られつつあります。また、携帯端末を活用したAR(Augmented Reality:拡張現実)のような技術も徐々に一般ユーザーに使われ始めています。

「ソーシャル」という観点では、“Web2.0”以降、順調に拡大を続けているソーシャルウェブの世界は依然としてその勢いを増しており、Facebookのような企業はインフラの拡張に余念がありません。ソーシャルゲームディベロッパーのZingaのように、短期間で爆発的にユーザー数を獲得する企業も生まれています。

「リアルタイム」は、主に「リアルタイム検索」を指すキーワードです。今回のサミットではマイクロソフトとグーグルが相次いでTwitterとの提携を発表し、それぞれの検索結果に最新のtweetsが含まれるようになったことを報告しています。Twitterを実験台としてリアルタイム検索技術は進化しつつあります。

これらのキーワードは相互に密接に関連しており、今後これらのキーワードが重なる領域に新しいインターネットビジネスの世界が広がると考えられます。富士通総研ではこうした最新のインターネットビジネスの動向を絶えず研究し続けています。

参考情報

【Web2.0 Summit 2009】

関連サービス

【調査・研究】


湯川 抗(ゆかわ こう)
【略歴】
1989年 上智大学法学部卒、(株)第一勧業銀行入社、1996年 コロンビア大学大学院修了、1997年 (株)富士通総研入社、2003年 東京大学先端科学技術研究センター 客員研究員(~現在)、2004年 横浜市立大学国際総合科学部 非常勤講師(~現在)、2005年 東京大学工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了(Ph.D.) 、2006年 玉川大学経営学部 非常勤講師(~現在)
【著書】
「進化するネットワーキング」 NTT出版 2006年10月
「mixiと第二世代ネット革命」 東洋経済新報社 2006年9月