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顧客が自ら商品設計を行う次世代の金融商品~世界初、”ソーシャル”なクレジットカードの誕生~

2012年4月27日(金曜日)

ソーシャルメディアが様々な業種・業態で活用されはじめている昨今、イギリスの大手金融機関であるBarclaysがアメリカでソーシャルメディアを活用した大変面白い商品を発表し、話題を集めています。

Barclaysが発表した金融商品は、世界初の”ソーシャル・クレジットカード”というもので、正式な名称をRing Cardといいます。Barclaysの発表によると、Ring Cardは、“Crowdsourcing”によりデザインされた世界初のクレジットカードであり、また、カードメンバーで形成されるオンライン・コミュニティーの影響力により、その運営がなされるクレジットカードであるとのことです。

Ring Cardの具体的な機能として、保有者は専用のSNSサイトにアクセスし、Ring Cardの商品性に対する要望やフィードバックを自由に書き込むことが可能となっています。例えば、カード保有者がRing Cardの運営コストを安くすることで年会費を安くしたいと考えた場合、SNSサイトで利用明細書をオンライン通知に切り替えてほしいであるとか、コンタクトセンター業務を海外にアウトソースしてほしいといった要望を行うことができます。また、Barclays側も保有者が具体的な要望を出しやすいよう、カードの収益性や損失、そしてデフォルト率などRing Cardの商品性についての情報を開示します。

Ring Cardは、2012年4月より利用可能であり、決済ブランドとしてはMasterCardが参加しています。ちなみに、クレジットカードのサービスとして気になるポイントサービスに関しては、要望を受け付けるつもりはないそうです。

このように、一般の利用者から商品に対する要望を直接聞き、それを商品企画に活かす取り組みは、他業種でよく見られるものです。例えば、世界的なPCメーカーであるDellでは、Idea Stormと呼ばれるオンライン・フォーラムを立ち上げ、Dellの製品に対して改善してほしい点や今後、実装してほしい新機能などのアイデアを募集しています。金融機関においても、オーストラリアの大手金融機関Commonwealth BankがIdeaBankと呼ばれる次世代の金融サービスに対するアイデアを募集するサイトを立ち上げるなど、同様の取り組みが広まりつつあります。

これまで金融商品は、一般の利用者には難解でわかりづらい物が多く、利用者を金融機関から遠ざける要因ともなっていました。しかし、Ring Cardのようにソーシャルメディアをうまく活用することで銀行と利用者のコミュニケーションを改善することができるかもしれません。

(シニアコンサルタント 松原 義明)

参考リンク

Barclays - Ring Card:https://community.barclaycardus.com

Dell - IdeaStorm:http://www.ideastorm.com

Commonwealth Bank - IdeaBank:http://ideas.commbank.com.au