800G CFP2-DCOコヒーレントトランシーバの販売を開始
お知らせ
2025年3月10日
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社
800G CFP2-DCOコヒーレントトランシーバの販売を開始
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社(以下「当社」)は、800Gbps CFP2-DCOコヒーレントトランシーバを開発し、2024年度下期より販売を開始しております。本製品は最大800Gbpsコヒーレント伝送を可能とするDWDMオープンシステム向けプラガブル光トランシーバです。標準規格のCFP2フォームファクタをサポートすることにより、次世代オープンシステムの実現に貢献いたします。
800G CFP2-DCO コヒーレントトランシーバ
【背景と概要】
拡大を続けるインターネットトラフィックを背景に、ネットワークサービスプロバイダやデータセンタオペレータの積極的な設備投資が継続する一方、光ネットワークの更なる広帯域化および低コスト化、低電力化への要求が強まっています。当社はこれまでも最先端の光コンポーネント製品を世界に先駆けて製品化することにより、光通信市場をリードしてきました。今回当社は、独自のデバイス技術と光実装技術を活かし、世界初の最大毎秒800Gbpsのコヒーレント伝送が可能なプラガブルコヒーレントトランシーバ(800G CFP2-DCO)の開発に成功し、製品出荷を開始いたしました。本製品は変調レートと変調方式の組み合わせにより、データセンター内、都市間、海底通信などのマルチアプリケーションに対応できるだけでなく、標準外形仕様CFP2-MSA(Multi Source Agreement)準拠により既存システムの簡易かつ効率的なシステムアップグレードも可能です。
【本製品の特徴】
当社が開発した広帯域かつ小型の薄膜LN(Thin Film LiNbO3)変調器とシリコンフォトニクス受光素子を、独自のオンボード実装(On Board Optics)技術を用いてCFP2フォームファクタへ高密度に集積することにより、優れた高速性能を有する低コストなコヒーレントトランシーバを実現しました。本製品は薄膜LN変調器が有する優れた伝送性能と低損失性能を活かした高出力・高OSNR性能により、従来製品と比較して最大15%の伝送距離拡大が可能となります。また、本製品は多様な変調レート(128Gbaud、64Gbaud)と変調方式(QPSK、16QAM)、FEC(Forward Error Correction)をサポートしており、お客様の装置運用環境やアプリケーション毎に伝送性能と消費電力の最適な選択が可能です。
当社は小型化や広帯域化に有利な薄膜LN素子技術やオンボード実装技術を発展させ、次世代の1.6Tbpsプラガプルコヒーレントトランシーバの実用化を目指します。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【関連リンク】
- 薄膜LN素子のオンボード実装技術を開発https://www.fujitsu.com/jp/group/foc/subsidiary-gig5-sample/about/resources/news/notices/2025/20250310.html
- 国内サイトhttps://www.fujitsu.com/jp/group/foc
- 海外サイトhttps://www.fujitsu.com/jp/group/foc/en/index.html/
【当社のSDGsへの貢献について】
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
本件が貢献を目指す主なSDGs