世界初100G QSFP28 BiDi 30kmトランシーバの提供開始

お知らせ

2022年6月17日
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社

世界初100G QSFP28 BiDi 30kmトランシーバの提供開始
〜ファイバー運用コスト削減・大容量化に貢献〜

富⼠通オプティカルコンポーネンツ株式会社(本社:神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1、代表取締役社長:谷口和彦)以下「当社」は、この度、モバイルやアクセスネットワークの大容量化・運用コスト削減を実現する一芯双方向 100G QSFP28 BiDi光トランシーバの提供を開始いたしました。 当社は、本製品による光ネットワークの低コスト・大容量化に貢献いたします。
また、FOE2022展示会にて本製品のライブデモを実施いたします。

【100G QSFP28 BiDi トランシーバ】

背景

5G通信の普及や動画サービスの拡大等に伴い、モバイルネットワークやアクセスネットワークには大容量伝送が増々求められており、容量拡大と伝送システム及び光ファイバーのインフラコストの低減が課題となっています。
この度、当社では、一芯双方向100G QSFP28 BiDi光トランシーバの開発に成功し、従来の伝送容量を10倍、且つ、光ファイバーの利用効率を2倍にする30km 一芯双方向 100G QSFP28 BiDi光トランシーバ の製品化を実現いたしました。

本製品の特長

・100G一芯双方向伝送によるファイバー運用コスト削減
一波長で100Gb/sに対応する高速送信・受信デバイスを用いたことに加えて、送信・受信波長を合分波するWDM filterをQSFPのパッケージサイズに内蔵したことにより、100Gb/s 一芯双方向伝送を実現しました。これにより、従来10Gトランシーバ10台とファイバー20本を使用し100Gb/s伝送を行っているところを、100Gトランシーバによって10台から1台へ削減でき、ファイバー使用数も1本へ削減でき、1ファイバーでの大容量化とファイバ運用コストを1/20に削減いたします。(図1)

図1.ファイバ運用コスト削減

・LAN WDM波長・EMLによる30km伝送の実現
SMF 20km伝送においてはCWDM Grid波長で伝送可能でしたが、30km伝送においてはファイバーの波長分散、ファイバー損失増加に伴う特性改善が課題でした。当社はこの課題に対し、狭波長間隔のLAN WDMのEML(Electro-Absorption Modulated Laser)デバイスと外部変調方式の採用により低波長分散化を可能としました。さらに、送信デバイスの光出力パワーを向上させることにより、小型QSFPサイズで一芯双方向伝送30kmの長距離化を世界で初めて実現しました。


  • 表1.QSFP28 BiDi トランシーバ 製品ラインナップ

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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