国際会議ICSJ2021においてYoung Researcher Awardを受賞

お知らせ

2022年1月20日
富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社

国際会議ICSJ2021においてYoung Researcher Awardを受賞

当社は、2021年11月10日から12日に京都大学で開催された国際会議IEEE CPMT Symposium Japan (ICSJ2021)において、Young Researcher Awardを受賞いたしました。

本表彰は、30歳以下の研究者を対象とした論文賞であり、プリント基板上の配線の表面状態が高周波信号に及ぼす影響を正確に解析する手法を提案し、その解析手法が数十GHzを超える高周波領域においても有効であることを測定結果と解析結果により示したことが評価され受賞に至りました。

【受賞者】

三池 淳平
(第一オプティカルコンポーネンツ事業部 技術部)

【学会名】

IEEE CMPT Symposium Japan (ICSJ2021)

【賞名】

Young Researcher Award

【対象論文】

Jumpei Miike, Akira Kon, Makoto Miyoshi and Takatoshi Yagisawa, "Effect of Surface Treatment of Transmission Line on Frequency Characteristics", IEEE CMPT Symposium Japan (ICSJ), 2021.

【開発した技術】

当社が製造、販売を行う光トランシーバは、近年のクラウドサービスを背景としたトラフィックの増加にともない、急速に高速化が進んでいます。光トランシーバ内部に用いるプリント基板の電気配線も25 GBaudが実用化され、50 GBaudの適用が議論されています。プリント基板の配線による高周波信号の減衰量は、配線表面のめっきや配線裏面の粗さの影響を大きく受けるため、正確に減衰量を把握するためには配線を試作して減衰量を測定する必要がありました。今回開発した技術は、設計情報のみを用いた電磁界シミュレーションにより実際の減衰量を正確に把握する手法であり、実際の測定結果とシミュレーション結果を比 較することにより60 GHzまでの減衰量を正確に把握できることを示しました。

【意義】

今回開発した技術により、製品設計時に高周波信号の減衰量を正確に把握することが可能になり、製品開発の初期段階で光モジュール全体の性能を作り込む所謂フロントローディング開発に大きく寄与するものです。

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

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