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クラウドデータセンター間接続用120km伝送可能な400G QSFP56-DD/OSFP ZR トランシーバを製品化

2020年2月28日

当社は、クラウドデータセンター間接続用途に適用する120km伝送可能で小型、低消費電力なQSFP56-DD、およびOSFPフォームファクタの400Gbps (以下400G) ZRトランシーバを製品化しました。

本製品はOptical Internetworking Forum (OIF) Implementation Agreement 400ZRへ準拠し、小型のQSFP56-DD/OSFPフォームファクタを実現したことで、従来のデータセンター内のルーター、スイッチへ直接インストールすることができ、データセンター間接続の400GコヒーレントDWDM伝送を容易に可能とし、大容量化を実現できます。

400G QSFP56-DD ZR
<400G QSFP56-DD ZRトランシーバ>

400G OSFP ZR
<400G OSFP ZRトランシーバ>

IoT, AI(Big Data), ストリーミングコンテンツによるクラウドサービス増大を背景に、光ネットワークの大容量化ニーズは継続拡大しています。一方、インターネット コンテンツ プロバイダーなどが、都市周辺の離れた場所にある複数のデータセンターをシームレスに相互接続し、大規模なクラウドデータセンター ネットワークを構築するハイパースケール データセンターが台頭し、データセンター間を結ぶデータセンター インターコネクト(DCI)の大容量化、低コスト化への要求が急速に高まっており、これらの要求に対応するため、標準化団体であるOIFにおいては、次世代DCIネットワーク向け400Gトランシーバ 「400ZR」の仕様化が進められています。

この程、当社が開発した400G ZRトランシーバは、OIF Implementation Agreement 400ZRに準拠しており、7nm CMOSプロセスのコヒーレントDSP (Digital Signal Processor)とシリコンフォトニクス集積光デバイス、高密度実装技術により、小型かつ低消費電力なQSFP56-DD/OSFPフォームファクタを実現しました。

これにより、コヒーレンントトランシーバーのスイッチ・ルータへの直接インストールが可能となり、現在実用化されている100/200GのCFP2-DCO (Digital Coherent Optics)、CFP2-ACO (Analog Coherent Optics) などのコヒーレントトランシーバーに比較して、400G DWDM伝送を容易にし、大容量化を実現できます。また、他社製品とのインターオペラビリティ性を確保しています。

本製品の特長

  • 最新の7nm CMOSプロセスを適用した高性能、小型、低消費電力のコヒーレント DSP、及び小型、低消費電力のSilicon Photonics COSA (Coherent Optical Sub-Assembly)、ITLA (Integrated Tunable Laser Assembly) を採用することにより、小型プラガブルタイプのQSFP56-DD、およびOSFPフォームファクタに準拠した低消費電力の400G ZRトランシーバを実現しました。
  • OIF Implementation Agreement 400ZRへ準拠することにより、他社製品とのインターオペラビリティを確保しており、お客様が複数のベンダーから購入できる利便性を確保しています。
  • 本製品は、複数のデータセンターをシームレスに相互接続することを可能とし、データセンターのアベイラビリティーの向上、トラフィックの分散・最適化、リソースの効率化を可能とします。

尚、本製品は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の成果を(一部)活用しています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

日付: 2020年2月28日