世界初、IEEE ER4互換の100G QSFP28トランシーバを製品化
2017年3月13日
当社は、IEEE(注1) 100GBASE-ER4規格と互換の100G QSFP28トランシーバを世界で初めて製品化し、販売を開始しました。本製品は、高感度APD(注2) ROSA(注3)及びEML(注4) TOSA(注5)を適用することにより、高性能、小型化を実現し、既存のER4トランシーバとの相互接続性を確保しました。
これにより、当社は100ギガビットイーサネットの40kmまでのメニューをCFP、CFP2、QSFP28の各フォームファクタで揃え、市場に貢献していきます。

近年、クラウドコンピューティング等の普及により通信トラフィックが急激に増加しており、さらに本格的なIoT(Internet of Things)時代を迎え、今後通信トラフィックの増加がさらに加速することが予想されています。この中で、データセンター、メトロネットワークにおいて、大容量、高密度、低コスト化の要求に対応するため100G CFP、CFP2からQSFP28へと小型化が進展してきました。しかしながら、技術的難しさからER4規格のQSFP28トランシーバは、現在まで製品化されていませんでした。
本製品は、FEC(注6)を使用せずにIEEE 100GBASE-ER4規格と互換性のある30kmシングルモードファイバ伝送が可能であり、既存のER4トランシーバとの相互接続性を確保しています。 またFECを使用することにより、40㎞シングルモードファイバ伝送が可能です。
尚、3月21日から23日まで、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されるOFC2017展示会の当社ブース(#1701)において、本製品のライブ デモンストレーションを実施する予定です。
関連ホームページ
- 国内サイト:http://www.fujitsu.com/jp/foc/
- 海外サイト:http://www.fujitsu.com/jp/foc/en/
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
(注1)IEEE: 米電気電子技術者協会(Institute of Electrical and Electronics Engineersの略)。電気、電子な どの分野における技術の標準規格を定める組織。
(注2)APD:Avalanche Photo Diodeの略。
(注3)ROSA: Receiver Optical Sub-Assemblyの略。
(注4)EML: Electro- absorption Modulator Integrated Laser Diodeの略。
(注5)TOSA: Transmitter Optical Sub-Assemblyの略。
(注6)FEC: Forward Error Correctionの略。
日付: 2017年3月13日