プレスリリース
2015年3月17日
大分県教育庁教育財務課
富士通ネットワークソリューションズ株式会社
大分豊府中学校が次世代型授業支援ツール
「マーナビケーション」を導入
生徒同士が学び合う協働学習において
教育イノベーションの実践をめざす
大分県教育庁(所在地:大分県大分市)は、このたび、「FUJITSU 文教ソリューション K-12 協働学習支援 V3 マーナビケーション」( 注1 )(以下、マーナビケーション)を大分県立で唯一の併設型中高一貫教育校である大分豊府中学校(所在地:大分県大分市、校長:有定 裕雅)に導入することを決め、富士通ネットワークソリューションズ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:飯田 春幸 以下、FNETS)が同校へ納入しました。今回の導入は、文部科学省の「教育の情報化ビジョン」( 注2 )をベースに策定した「大分県教育情報化推進戦略2014」の実践の一環です。大分豊府中学校では、5月より総合的な学習の時間や国語、社会、理科、数学などの教科において「マーナビケーション」を活用した生徒同士が教え学び合う次世代の「協働学習」の研究に着手する予定です。
「マーナビケーション」は、FNETSが「協働学習」用に現場の教師とともに開発したデジタル教材です。各生徒がタブレットに手書き入力した回答内容を教師が即時に電子黒板に表示する「意見板」機能があります。大分豊府中学校は、これを活用することにより、生徒一人ひとりが自分の考えをしっかり持ちながら、他者の多様な考えを受け入れ、問題解決に取り組むための思考力・判断力・表現力の向上や学ぶ意欲の高揚につながる双方向型の授業をめざします。さらに、「理解度チェック小テスト」機能を用いて、教師が小テストの正答率を即時に確認し、生徒の理解状況を把握しながら理解度を深める授業の実践に向けた研究に取り組む予定です。
今回の「マーナビケーション」の導入は九州で初めてとなります。今後、大分県教育庁では、中高一貫校の大分豊府高校においても活用方法について研究をし、さらに、他校への展開も検討する予定です。
導入の背景
大分県教育庁では文部科学省の「教育の情報化ビジョン」を踏まえ、「大分県教育情報化推進戦略2014」を策定し、(1)教育情報化推進体制の確立、(2)子どもたちの情報活用能力の育成、(3)学校教育の情報化を推進してきました。
これらの取り組みの中で、タブレット型端末を利用し、双方向学習支援システムや電子黒板、デジタル教科書などを活用し、言語活動の充実につながるICT活用と情報活用による思考力・判断力・表現力の育成を行っています。大分県教育庁は、この一環で、大分豊府中学校に協働学習を支援する「マーナビケーション」の導入を決めました。
大分豊府中学校は、大分県唯一の県立併設型中高一貫教育校で、県内の情報活用実践力向上事業推進校に指定されています。教育方針の一つに、「ICT機器の活用等により『わかる授業』を徹底し、基礎基本の徹底、思考力・判断力・表現力の向上、学ぶ意欲を育む」があります。「HIT2014」(Hofu Information Tablet 2014)を立ち上げ、ICT活用による授業の高度化を軸として教育の情報化を推進しています。大分豊府中学校では、「マーナビケーション」を、総合的な学習の時間や国語、社会、理科、数学などの教科で活用していく予定です。
「マーナビケーション」について
「マーナビケーション」は、文部科学省の「教育の情報化ビジョン」で掲げる「協働学習」の推進のために、FNETSが現場の教師と開発した支援ツールです。グループ討議の結果を共有する際に意見を紙に書いて貼るなど従来の協働学習スタイルの課題(授業展開の効率性、即時性、連続性)を踏まえた機能性・操作性を実現しています。
1.協働学習支援(「意見板」機能)
生徒がタブレット端末に書いた意見や回答を電子黒板などを用いて公開・共有することで、お互いの意見について考えや気づきを得て、学び合う「協働学習」の場を作り出すことができます。
2.リアルタイムフィードバック(「理解度チェック小テスト」機能)
授業の最後に理解度を把握する理解度チェック小テストを行い、教師が生徒にその授業内で結果を即時にフィードバックできます。また、テスト結果をCSV形式で出力し、学習履歴として活用することが可能です。
今後の予定
大分県教育庁では今後、大分豊府中学校での「マーナビケーション」を活用した協働学習の効果を踏まえ、中高一貫校の大分豊府高校において活用方法について研究を行い、さらに、他校への展開も検討していく予定です。
FNETSは、未来を背負って立つ子どもたちのために、21世紀にふさわしい新しい「学び」の創造に今後も寄与していく予定です。
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注釈
(注1)
FUJITSU 文教ソリューション K-12 協働学習支援 V3 マーナビケーション:FNETSが開発し、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 正已)の文教ソリューションの協働学習支援ツールとして提供。
(注2)
教育の情報化ビジョン:文部科学省が、2020年度に向けた教育の情報化に関する総合的な推進方策を取りまとめた教育のビジョン。
1305484_01_1.pdf (1.10MB)
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