個人のスマートデバイスで複雑な社内システムにも安全・快適にアクセスできるモバイル環境を実現
富士通ネットワークソリューションズ株式会社( 注1 )(以下、FNETS)は、スマートデバイスを活用しワークスタイル変革を実現する「FUJITSU Thin Client Solution モバらくだ for スマートデバイスV2」(以下、モバらくだ for スマートデバイスV2)を、企業向けに本日より販売開始します。
「モバらくだ for スマートデバイス」はさまざまなスマートデバイスから、画像転送技術などにより、「安全かつ快適」に社内システムにアクセスし、しかも利用端末にはデータを残さず業務が行えるモバイル環境を提供するソリューションです。本ソリューションでは、既存のWebベースの社内基幹システムや業務システム、クラウドサービスに手を加えることなく、短期間・低コストでモバイル環境の構築が可能です。
今回販売する「モバらくだ for スマートデバイスV2」では、株式会社富士通研究所( 注2 )が開発した画面転送の高速表示技術「RVEC(レベック)」( 注3 )を搭載したことで、従来と比べストレスのない滑らかな画面表示で操作できるモバイル環境を実現します。さらに、マウスやキーボードで操作するPC用途を想定して構築されている社内システムを、タブレットやスマートフォンでも快適に操作できるように、FNETS独自のユーザーインターフェースを採用しました。
これにより、FLASH( 注4 )やActiveX( 注5 )を組み込んだ複雑な業務システムでも、スマートデバイスからストレスなく滑らかな画面表示で快適に操作できるようになり、個人の端末を業務にも活用するBYOD(Bring Your Own Device)など、スマートデバイスのより幅広い活用が可能になります。
背景
近年、さまざまなスマートデバイスが普及し、BYODへの関心が増えるなど、業務へのモバイル環境の活用ニーズは高まっていますが、現在、以下のような課題があります。
- モバイル環境ではリモート接続時の通信帯域が有線接続と比較して狭帯域のため、アプリケーション操作時に画面データ転送量のピーク値が許容量を超えると操作性が非常に悪化し、画面転送のような使用帯域が表示コンテンツによって増減する場合、表示が安定しない。
- スマートデバイスを業務利用する際に、既存のPC向けに作られたWebシステムを閲覧しようとすると、マウスとキーボードの使用を前提としているため使いづらいものになっている。
今回、「モバらくだ for スマートデバイスV2」では、このような課題を解決し、スマートデバイスの業務活用を広げていくため、リッチクライアントを含めたさまざまなWebアプリケーションをストレスなく扱える環境を実現しました。
主な強化点
1. データ転送容量が大きなコンテンツも快適に操作できる環境を実現
今回、株式会社富士通研究所が開発した画面転送の高速表示技術「RVEC」を適用しました。「RVEC」は画面転送のピーク値を抑えデータ転送量を最大で約10分の1に削減することができ、モバイル環境においても使用帯域が平準化されるため、モバイル環境利用時でも安定した操作が可能になります。これにより、データ転送容量が大きなコンテンツやFLASHなどのリッチクライアントを組み込んだ複雑な業務システムも、操作に遅延がなくレスポンスが速くなるのでストレスがない滑らかな画面表示で操作できます。
2. PC用に構築した既存システムもスマートデバイスで快適に操作
FNETS独自のユーザーインターフェースの採用により、PCのマウスやキーボードで操作する前提で構築した既存システムをスマートデバイス上でも快適に操作できるようにしました。
スマートデバイス特有のスワイプによるページスクロールや、ピンチアウトによるズームアップなどの操作に加えて、スマートデバイスの画面上にノートPCに採用されているタッチパッドを取り入れ(図1)、複雑なWeb画面をミスタッチなく操作できます。また、一般のスマートデバイスには搭載されてない拡張キーボードを実装し(図2)、PC向けに作られたWeb画面での操作性を向上しました。
販売価格
400 利用者 | 900万円より | 340万円より |
1,000 利用者 | 1,190万円より | 640万円より |
2,000 利用者 | 1,730万円より | 1,180万円より |
※ソフトウェア、ライセンス、ソフト保守費用のみの価格です。(シングル構成でオプションソフトを含まず)
※別途、ハード/構築費用およびMicrosoftライセンスが必要となります。
販売目標
2015年度末までに40億円
出荷時期
2013年9月20日
注釈
(注1) | 富士通ネットワークソリューションズ株式会社:本社 神奈川県横浜市、代表取締役社長 飯田 春幸 |
(注2) | 株式会社富士通研究所:本社 神奈川県川崎市、代表取締役社長 富田 達夫 |
(注3) | RVEC:Remote Virtual Environment Computing. 株式会社富士通研究所が開発した画面転送の操作応答性能を向上させる高速表示技術。 |
(注4) | Flash:Adobe Systems社による、音声や動画などのリッチクライアントを作成するソフトウェア。また、それによって作成されたコンテンツ。 |
(注5) | ActiveX:Microsoft社が開発した、主に動的コンテンツ再生に使われるインターネット関連技術の総称。 |
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