kintone×GLOVIAでどこからでも働ける環境を実現
やってみてわかったテレワークの課題と解決策!

2020年9月29日更新

<セミナー情報>
2020年8月6日(オンラインセミナー)
「kintone×GLOVIAでどこからでも働ける環境を実現
やってみてわかったテレワークの課題と解決策!」


多くの企業がテレワークの導入・活用に取り組む中、新たな課題が浮き彫りになってきました。テレワーク環境があっても「出社しなくてはできない業務」の存在です。では、どうすれば、完全なテレワーク環境を構築できるのでしょうか。富士通Japanはサイボウズとの共催で「kintone×GLOVIAでどこからでも働ける環境を実現」と題したオンラインセミナーを開催し、ウィズコロナ時代の新しい働き方を可能にするkintoneの活用事例やGLOVIAきららとの連携について解説しました。

テレワークの進展で浮き彫りになった新たな課題

「出社しなくてはできない業務」がテレワーク導入の妨げに

セミナーでは、まず、サイボウズ株式会社 営業本部 パートナー第3営業部の沖 沙保里 氏が登壇しました。テレワークの実施で顕在化した新たな課題として、「申請・押印業務への対応」や「労務管理の難しさ」などを説明し、それらの課題をkintoneで解消した企業の事例を紹介しました。

一般社団法人日本テレワーク協会がおこなった調査によると、2020年3月時点でテレワークを導入済みと回答した企業は24%にとどまっていましたが、2020年4月には63%弱と、約2.7倍に急増しました。

図版1 テレワークの進展で浮き彫りになってきた新たな課題図版1 テレワークの進展で浮き彫りになってきた新たな課題

多くの企業がテレワーク環境の構築と導入・活用に取り組む中、テレワーク環境があっても申請・押印業務など「出社しなくてはできない業務」があること、適切な労務管理や社内外のコミュニケーションが難しくなるなど、新たな課題も明確になってきました。

例えば、多くの企業では、申請や契約においては紙の申請書や契約書の提出を前提としており、日本独自の商習慣として押印の文化が根強く残っています。お客様など社外の関係者とのコミュニケーションは対面が前提で、紙の文書がないと打ち合わせが進まないケースもあります。

こうした課題に対し、kintoneを活用することで解決策を見いだせます。特に、契約書や申請書の承認を含む「申請・押印業務」、従業員の体調管理などの「労務管理」、社外や社内の関係者との打ち合わせなどの「コミュニケーション」といった課題に対しては、kintoneの活用が効果的です。

「申請・押印」「労務管理」「コミュニケーション」の課題をkintoneでどう改善するか

kintoneはインターネットに接続できれば、どこからでもアクセスすることができる「クラウドサービス」です。顧客管理やプロジェクト管理、案件管理をはじめ、日報の作成や見積書の作成などに活用できる各種のアプリケーションをノンプログラミングで、利用者自身で簡単に作成できます。

kintoneの最大の特徴は、これらのアプリケーションを直観的な操作で作成できることです。ITの知識がない利用者でも、簡単に作って、使って、さらに使いやすく修正もできます。

こうした特徴を活かして、テレワークの導入・活用における新たな課題をどう解決していけばよいのでしょうか。ここでは、契約書や申請書の承認を含む「申請・押印業務」、従業員の体調管理などの「労務管理」、社外や社内の関係者との打ち合わせなどの「コミュニケーション」など、様々な場面での課題について、kintoneを使った課題解決について説明します。

図版2 kintoneなら申請から承認までをオンラインで完結、ステータスの確認も可能図版2 kintoneなら申請から承認までをオンラインで完結、ステータスの確認も可能

①申請・押印・承認
多くの企業では、契約書や申請書などをワープロソフトで作成し、これを印刷して回覧、承認プロセスに回すといった業務フローが一般的です。そのため、契約書や申請書を承認フローにのせるためには、たとえ取引先に直行したい場合でも、とにかく「出社して」書類を作成しなくてはなりません。結局、テレワークとなっても出社せざるを得ないのが実情です。

kintoneには、プロセス管理機能があります。プロセス管理機能を使うと、承認ステップを定義し、承認の条件や承認者を設定できます。作成した承認のプロセスを保存しておけば、次回から利用者はブラウザ上で回覧や承認、ステータスの確認が可能になります。テレワーク環境からオンラインで申請・承認・押印といった業務を完結できるようになり、契約書や申請書承認業務のためだけに出社する必要がなくなるのです。

さらに、kintoneとソウルウェア社の「Repotone」というプラグインを組み合わせることで、特定のデータを抽出し、見積書などの帳票を作成・出力できるようになります。

②労務管理
慣れないテレワークでは、従業員の心身に負担がかかるということが指摘されています。kintoneでは、お知らせ機能があるため、健康情報を配信したり、気分転換の方法を社員同士で意見交換したりすることができます。

それでも、テレワークでパフォーマンスが低下してしまうといった悩みの全てを解決することはできないかもしれません。そんなときは、kintoneでアンケート機能を作成し活用することもできます。サイボウズでは総務部門自らが、簡単にアンケートを作成し、社員の悩みをリアルタイムに把握することで、適切な労務管理を可能としています。

③コミュニケーション
テレワークでは、コミュニケーションが非対面となり、慣れないうちは意思の疎通が難しかったり、意見や考えをきちんと伝えられなかったりすることもあるかもしれません。コミュニケーションの不足はプロジェクトの遅延など成否に深く関わります。

そのため、コミュニケーションを重視する企業では、結果的に「対面型」でコミュニケーションをとりながら、プロジェクトを進行せざるを得ないこともあるようです。そうしたときに活用していただきたいのが、kintoneのスペース機能です。社外の人をゲストユーザーとして招待し、ゲストスペースへのアクセス権を付与することで、「限定されたバーチャルスペース」の中だけでの情報共有や、コミュニケーションができます。

kintoneを活用したテレワークの課題解決

実際にkintoneを活用し、テレワークにおける課題を解決した事例をご紹介します。

①KFカーバイドジャパン様
KFカーバイドジャパン様では、受発注から在庫管理にいたる一連の業務に、表計算ソフトを活用していました。紙で送られてくる注文書を表計算ソフトに転記するのは非効率であるだけでなく、出社しなければできない業務でした。テレワークへの移行の妨げとなっていたのです。

kintone導入後は、一連の業務をkintone上で完結できるようになり、テレワークへの移行が実現しました。同社では現在さらに、マスター管理や注文管理など、kintone上のアプリケーションを40個も作成し、多くの業務のでkintoneを活用しています。

図版3 瀬戸内に住みながら首都圏の仕事を受託できるよう、市民テレワーカーと企業を図版3 瀬戸内に住みながら首都圏の仕事を受託できるよう、市民テレワーカーと企業を

②瀬戸内市様
瀬戸内市は温暖な気候で住みやすいという特長を持ちながら、若い働き手が仕事を求めて大都市圏に移住してしまうという問題がありました。そこで、都市の空洞化を避けるため、テレワーカーへの仕事あっせん事業を開始し、テレワーカーと首都圏企業との情報共有基盤としてkintoneを選択しました。

その際、重視したのが情報共有機能に加えて、kintoneの持つコミュニケーション機能です。テレワーカーと首都圏の企業とは原則、非対面となるためコミュニケーションが不足しがちです。kintoneを採用したことで、オンラインでの緊密なコミュニケーションを可能としたほか、優れたインターフェースによってテレワーカーの納品物の確認も簡単にできるようになりました。企業の担当者がITに詳しくない場合でも、直感的な操作で使いやすいという点もkintone採用のポイントとなったそうです。

kintoneとGLOVIAきららの連携でどこからでも働ける環境を構築

テレワーク環境でも使えるGLOVIA きらら

サイボウズの沖氏に続いては富士通Japan株式会社 ビジネスパートナー本部 池田 大輔が登壇。kintoneと「Fujitsu Enterprise Application GLOVIA きらら」の連携によるテレワーク環境の構築について説明しました。

テレワークが普及しても、「経営の4要素」が重要であることは変わりません。すなわち、ヒト・モノ・カネ・情報をシームレスに管理し、最大限活用できる環境を整備することが求められます。GLOVIAきららは、ヒト・モノ・カネ・情報に深くかかわる、営業・販推部門、経理部門、人事総務部門、情報システム部門向けの基幹業務システムです。

図版4 営業・販推、経理、人事総務、情報システム部門向けに、販売管理・会計・人事給与システムを統合した基幹業務システム「GLOVIA きらら」図版4 営業・販推、経理、人事総務、情報システム部門向けに、販売管理・会計・人事給与システムを統合した基幹業務システム「GLOVIA きらら」

GLOVIAきららを導入すれば、シームレスな業務連携と経営情報の統合を実現し、部署横断的に経営状況を広く見渡すことができるようになります。
GLOVIAきららは、オンプレミスモデルと合わせてクラウド型のサービスとしても提供されています。クラウドなら自宅からでも利用でき、テレワーク時代に求められるデジタル化の促進に大きく貢献します。
お客様の事業拡大に合わせて、システムを段階的に拡張できることに加え、情報資産を守るための高度なセキュリティ機能も実装しています。

幅広い業種・業態に対応できるよう3タイプをラインナップ

GLOVIAきららシリーズのひとつで、販売管理機能で構成された「GLIVIA きらら販売」では、業界固有の業務や商習慣に対応できるよう、TypeⅠからTypeⅢまでの3つのラインナップを取り揃えています。このため、幅広い業種・業態のお客様の業務に沿った、最適な基幹システム構築を実現できます。
そして、次に示すような「3つの強み」を備えています。

図版5 3つのタイプで業界固有の業務や商習慣にも対応できる図版5 3つのタイプで業界固有の業務や商習慣にも対応できる

図版6 お客様が「使いたい機能」を選びスモールスタートで導入可能図版6 お客様が「使いたい機能」を選びスモールスタートで導入可能

①えらべる機能
GLOVIAきららは、必要なサービスの必要な機能のみを選んで導入することができます。ムダな機能を導入する必要がないため、短期間でシステムを構築でき、ランニングコストを抑えることも可能です。スモールスタートで導入し、現場の混乱を抑えながら、段階的に対象範囲を広げていくこともできます。

図版7 販売や会計、人事給与から自動で簡単・確実に仕訳連携図版7 販売や会計、人事給与から自動で簡単・確実に仕訳連携

②簡単連携
販売管理、会計、人事給与間のシームレスな連携も、GLOVIAきららの強みです。これら3つのシステムが別々の製品などで独立している場合、システム間連携を行うにはコスト面で大きな負担が生じます。
GLOVIAきららでは、販売の現場で発生する取引情報や給与の情報を会計側に自動的に仕訳を作成する仕組みを実装しており、簡単・確実に仕訳連携ができます。
さらに、きらら以外のシステムとの連携を見据え、柔軟にデータを入出力できる機能を備えており、GLOVIA きららを中心として様々なシステムと組み合わせた業務改善を実現できます。

図版8 導入前から導入後の運用サポートまで全てを一括して任せられる図版8 導入前から導入後の運用サポートまで全てを一括して任せられる

③まかせて安心
GLOVIAシリーズは、発売してから40年の歴史をもつ基幹システムです。導入後の万全な保守サポートはもちろんのこと、導入前の課題解決策の提示から、上流SEによるコンサルティングや導入支援も含めて、貴社の頼れるパートナーとしてサービス提供させていただきます。

kintoneとGLOVIAきららで業務効率化や生産性向上を実現

GLOVIA きららをkintoneと連携させた活用事例をご紹介します。

図版9 GLOVIA×kintoneで在庫確認・自動発注の仕組みを構築図版9 GLOVIA×kintoneで在庫確認・自動発注の仕組みを構築

①医療品卸売業者A社様
A社様では、少量の消耗品を頻繁に施設に配送する業務を担っており、不定期の注文に備えるためにも多くの在庫を保有していました。機会損失を防ぐために大量の在庫は必要でしたが、その管理にかかるコストがかさむことが問題となっていました。

そこで、A社様の配送ドライバー向けに、kintoneを使って現場での消耗品状況を入力する機能を提供し、そこから次回納品数を決定できるようにしました。この受注データを「GLOVIAきらら販売」と連携させることで、受注納品のタイムラグ短縮による在庫管理の精緻化や、在庫管理コストの削減に繋がりました。

従来施設側が実施していた発注業務の手間も省け、創出した時間を他の業務に充てて頂くことも可能となりました。

図版10 外注先を含めた製造進捗・在庫管理の一体管理を可能に図版10 外注先を含めた製造進捗・在庫管理の一体管理を可能に

②化学製品卸売業者B社様
B社様は、クリーナーをはじめとする日用品の製造・販売をしており、外注先に主要な生産工程を委託しています。日用品は需要の変動が激しく、その変化に柔軟・迅速に対応するには、外注先から仕入れる半製品の製造状況の正確な把握と製造工程の効率化が課題でした。

そこで、外注先における製造の進捗状況をkintoneに入力する仕組みと、製造管理機能を持つ「GLOVIAきらら販売 TypeIII」とを組み合わせ、商品管理の精緻化を実現しました。これにより外注先の進捗状況をリアルタイムに把握でき、お客様への納期回答の精度向上や、進捗状況に応じた生産計画の立案が可能となりました。

図版11 kintoneの現場管理システムにイベントの売上などを入力すると会計システムと連携し、請求書の出力までの業務を効率化できる図版11 kintoneの現場管理システムにイベントの売上などを入力すると会計システムと連携し、請求書の出力までの業務を効率化できる

③代理商・仲介業C社様
イベントを主催するC社様では、イベントの開催に応じて、その都度、営業報告に基づく請求業務を人手で行なっており、非常に手間がかかっていました。

そこで、実績報告など必要な情報をイベントの現場でkintoneに入力して管理できる仕組みを提供し、「GLOVIAきらら会計」と連携しました。これにより、現場が入力するだけで、会計システムへの反映から請求までを一気通貫で実現できるようになりました。この仕組みにより、業務効率化はもちろん、催事の情報を集約できるようになり、情報管理の精度も向上しました。

今回ご紹介したいくつかの事例のように、kintoneでの現場業務とGLOVIAきららの基幹業務を組み合わせることで、どこからでも働ける環境が実現できるのです。さらに業務の効率化や生産性向上への効果も期待できます。

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